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ETERNUS SF Storage Cruiser 16.9.1 運用ガイド
FUJITSU Storage

9.1.3 TFOグループの運用構成

TFOグループは、Active-Active構成またはActive-Standby構成のどちらかで運用できます。運用可能な構成は、「表9.1 ストレージ装置と運用可能なTFOグループの構成の関係」のように、利用するストレージ装置およびファームウェア版数によって異なります。

表9.1 ストレージ装置と運用可能なTFOグループの構成の関係

グループ

ストレージ装置

運用可能なTFOグループの構成

機種

ファームウェア版数

Active-Active構成

Active-Standby構成

A

ETERNUS DX S6 series

全版数

〇 (注)

B

Storage Cluster機能をサポートする上記以外のストレージ装置

Storage Cluster機能をサポートする全版数

×

〇: サポート、×: 未サポート
注: FC接続環境、かつ業務サーバがESXiホストの場合だけ。

上記の表においてグループAのストレージ装置には“TFOモード”という概念が存在します。TFOモードにはActive-ActiveモードとActive-Standbyモードがあり、TFOグループの作成時に指定するモードによってそのTFOグループの運用構成が決まります。

グループBのストレージ装置には“TFOモード”の概念がなく、TFOグループは常にActive-Standby構成での運用となります。

ポイント

  • Active-Active構成で運用する場合は、自動Failover機能が必須であり、「図9.1 Storage Cluster機能: システム構成例」に記載されているStorage Clusterコントローラーの設置が必要です。自動Failover機能の詳細は、「9.1.8 フェイルオーバーおよびフェイルバックの方法」の「自動Failover」を参照してください。

  • Active-Active構成で運用する場合は、Primary/SecondaryストレージのどちらのTFOグループに属するボリュームへ優先してI/Oを行うかを管理対象サーバごとに設定できます。詳細は、「9.1.4 優先パスによるアクセス制御」を参照してください。

  • TFOグループを作成したあとは、そのTFOグループのTFOモードおよび運用構成を変更できません。変更するには、一旦TFOグループを削除してから、別のTFOモードを指定してTFOグループを再作成する必要があります。

Active-Active構成のTFOグループとActive-Standby構成のTFOグループの違いは以下のとおりです。

ポイント

TFOグループ名の入力条件は、以下のとおりです。

  • 1~16文字の、半角英数字「A~Z、a~z、0~9」および特殊文字です。ただし、「, ? " ' \ * %」は使用できません。