ホスト帳票を出力するためには、用紙サイズ、用紙方向、FCB/LPCI名といった印刷属性情報が必要です。
印刷属性はホスト帳票を出力する際の出力形式を指定するための情報です。
以下の方法で印刷情報を付加することができます。
印刷属性情報を付加する方法 | 優先度 |
---|---|
COBOLアプリケーションで印刷制御レコード(I制御レコードやS制御レコード)を付加するか、またはグローバルサーバ上の帳票定義体で印刷属性を指定する。 | 高 ↑ | ↓ 低 |
DFNWTR情報でデフォルトの印刷属性を指定する。 |
印刷出力、PDFファイル保存で有効になる印刷属性については以下を参照してください。
⇒“付録B 印刷仕様”
電子保存(Interstage List Manager互換のための機能)で有効になる印刷属性については、以下を参照してください。
⇒“運用手引書”
印刷制御レコード、帳票定義体、JCLのSYSOUT属性では印刷属性の付加は必須ではありません。印刷属性が付加されない項目のデフォルトの印刷属性を指定するための情報をDFNWTR情報と呼びます。
DFNWTR情報の指定には、以下の方法があります。
APSコマンドによる指定 (*1)
List Managerの論理デバイスに設定するlmlgdfnwtrコマンドによる指定 (*2)
*1:
ホスト帳票ファイル転送運用のときは利用できません。
*2:
ホスト帳票ファイル転送運用以外のときは利用できません。
APSのDFNWTRコマンドの詳細については以下を参照してください。
⇒OSIV APS説明書
⇒OSIV APS/NP説明書
lmlgdfnwtrコマンドはグローバルサーバ上のAPSのDFNWTRコマンドと同等の設定が行えるコマンドです。
lmlgdfnwtrコマンドの設定は必須ではありません。lmlgdfnwtrコマンドで設定しない場合、lmlgdfnwtrコマンドの各オプションのデフォルト値が指定されたことになります。
APSのDFNWTRによる設定 | lmlgdfnwtrによる設定 | ||
---|---|---|---|
装置タイプ識別名 | UNIT | -unit | |
フォームオーバレイ機構付き | OVERLAY | - | 常に有効です |
図形・グラフ出力機構付き | GRAPH | - | 常に有効です |
イメージ出力機構付き | IMAGE | - | 常に有効です |
カラー機構付き | COLOR | - | 常に無効です |
手差し機構付き | FEEDER | - | 常に無効です |
用紙切離しスタッカ付き | PAPERCUT | - | 常に無効です |
拡張印刷機構付き | EXTENSION | - | 常にF2が設定されます |
行送り制御イメージ | FORM | -fcb | |
フォームオーバレイ | FORM | -overlay | |
用紙コード | FORM | -code | |
追加文字セット 文字配列テーブル | CHARACTERS | -char | |
ページ長 行スペースピッチ指定 | PAGELEN | -pagelen | |
上/下マージン | MARGIN | -margin | |
改ページ方法指定 | FFEED | - | 常にENDPAGE LPCIが設定されます |
セットアップメッセージ 出力指定 | SETUPMSG | - | 用紙交換メッセージはList Managerの設定にしたがいます |
印字データの扱い | -wide | 最大文字数のみ設定可能です 行間隔、およびJEF文字ピッチは常に「*」が設定されます | |
ハードウェア設定状態 | SETUPSW | - | 装置出荷時の初期値が設定されます |
出力打切りページ数 | OLIMIT | - | 常に0が設定されます |
セパレータ | SEPARATOR | -separator | |
システムファイル間隔指定 | SYSLIST | - | 常に0が設定されます |
試し打ち指定 | TESTPRINT | - | 常に0が設定されます |
用紙サイズ | A3/A4/A5/A6/B4/B5/LTR | -size | |
印刷モード | PORT/LAND/LZOOM/PZOOM/LP | -prtmd | |
印字禁止領域 | PRTAREA | -prtarea | |
とじしろ | BIND | -bind | |
両面/片面 | SIDE | -side | |
用紙供給口 | HOPPER | -hopper | |
用紙排出口 | STACKER | - | 常にPRIMEが設定されます |
オフセットスタック | OFFSET | - | 常にNONEが設定されます |
セパレータの運用方法 | SHOPPER | -shopper | |
穴あき用紙のホッパ指定 | BINDHOLE | -bindhole | |
キャンセルキー指定 | CANCELKEY | - | 常にSKIPFILEが設定されます |
PAキー指定 | PAKEY1 PAKEY2 | - | それぞれ常にPAGETOPが設定されます |
データ異常時の対処方法 | DATACHECK | - | 常にCONT PARAが設定されます |
OPR/CLP装置互換 | COMPATI | - | 常にCLPが設定されます |
CUTBLKW | CUTBLKW | -cutblkw |
lmlgdfnwtrコマンドの詳細については以下を参照してください。
⇒“6.1.3 DFNWTR情報登録”
ジョブ情報ファイルとは、ホスト帳票のタイトルや作成者といったホスト帳票の情報を指定するための情報です。
注意
ジョブ情報ファイルはホスト帳票ファイル転送運用でのみ指定することができます。ホスト帳票ファイル転送運用以外では、ホスト帳票にタイトルや作成者といった情報が含まれているため、指定できません。
ジョブ情報ファイルについては以下を参照してください。
⇒“付録F ジョブ情報ファイル”