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Interstage List Works for Modernization V11.0.0 帳票印刷配信機能アプリケーション作成ガイド 帳票出力編

3.2.1 帳票出力コマンド(prprint、prprintx)実行時に設定する環境変数

帳票出力コマンドを実行する場合に、帳票管理サーバで設定する環境変数について説明します。

帳票管理サーバがWindowsの場合、環境変数を設定する必要はありません。

帳票管理サーバがSolaris/Linuxの場合、環境変数を設定する必要があります。

コマンド実行時には、帳票管理サーバ側で以下の環境変数を設定してください。

注意

コマンドをコマンドラインから実行する場合は、Bourneシェルまたは Cシェル上で実行してください。これ以外のシェル上で実行すると、コマンドオプションで指定する日本語が正しく解釈されず、正しく動作しない場合があります。

LD_LIBRARY_PATH(必須)

List Managerのライブラリ格納ディレクトリを指定する環境変数です。

この環境変数は、必ず指定してください。

この環境変数にList Managerのライブラリ格納ディレクトリが以下の順で優先になるように追加してください。

以下に、指定例を示します。

例: Bourneシェルを使用して環境変数LD_LIBRARY_PATHを指定する場合
LD_LIBRARY_PATH=/opt/FJSVlstm/lib:/opt/FJSVoast/lib:/opt/FJSVoastw/lib:$LD_LIBRARY_PATH
export  LD_LIBRARY_PATH

PATH(必要時)

List Managerのコマンド格納フォルダを指定する環境変数です。

コマンド名だけで実行したい場合は、この環境変数にList Managerのコマンド格納フォルダが以下の順で優先になるように追加してください。

なお、コマンドをフルパスで実行する場合は、この環境変数を指定する必要はありません。


以下に、指定例を示します。

例: Bourneシェルを使用して環境変数PATHを指定する場合
PATH=/opt/FJSVlstm/bin:/opt/FJSVoast/bin:$PATH
export  PATH

LANG必須

コマンドの実行環境の文字コード系(コマンドがコマンドオプション、情報ファイルなどを扱うときの文字コード系)を指定する環境変数です。入力データ形式が「可変長」、「固定長」、または「CSV形式」の場合は入力データもこの文字コード系で扱います。

この環境変数は、必ず指定してください。

指定できる値(*1)

帳票管理サーバ

意味

Solaris

Linux

ja_JP.eucJP(*2)

EUCコード系であることを示します。

ja_JP.PCK

Shift-JISコード系であることを示します。

ja_JP.UTF-8

UNICODE(UTF8)コード系であることを示します。

○:指定可
-:指定不可

*1:
上記以外の値(文字列)が指定された場合、帳票出力時に日本語が表示されないなどの問題が発生します。

*2:「ja_JP.eucJP」を指定した場合は、必ず環境変数OA_EUCTYPEでEUCコード種別(「u90」または「s90」)を指定してください。


以下に、指定例を示します。

例: Bourneシェルを使用して環境変数LANGを指定する場合
(1) Shift-JISコード系を指定する場合
LANG=ja_JP.PCK
export  LANG
(2) UNICODE(UTF8)コード系を指定する場合
LANG=ja_JP.UTF-8
export  LANG

注意

文字コード系については、以下を参照してください。
⇒“付録C 文字コード系に関する注意事項(帳票配信・出力時)

OA_EUCTYPE(必要時)

文字コード系にEUCコード系を指定した場合、EUCコード種別を指定する環境変数です。

環境変数LANGにEUCコード系(「ja_JP.eucJP」)を指定した場合は、必ず指定してください。

なお、環境変数LANGにShift-JISコード系(「ja_JP.PCK」)またはUNICODE(UTF8)コード系(「ja_JP.UTF-8」)を指定した場合は、この環境変数を指定しても無効になります。

指定できる値(*1)

意味

u90

EUC(U90)コード系であることを示します。

s90

EUC(S90)コード系であることを示します。

*1:
「u90」、「s90」は、必ず小文字で指定してください。
環境変数LANGにEUCコード系を指定したときにこの環境変数を指定しないと、以下の文字が正しく出力されない場合があります。
    ・ 利用者定義文字(U90 / S90)
    ・ OASYS拡張漢字(U90)
    ・ JEF拡張漢字/非漢字(U90)
    ・ JIS漢字/非漢字のうち83年度JISで字体変更された文字、および90年度JISで追加された文字(U90 / S90)


以下に、指定例を示します。

例: Bourneシェルを使用して環境変数LANGとOA_EUCTYPEを指定する場合
(1) EUC(U90)コード系を指定する場合
LANG=ja_JP.eucJP
OA_EUCTYPE=u90
export  LANG  OA_EUCTYPE
(2) EUC(S90)コード系を指定する場合
LANG=ja_JP.eucJP
OA_EUCTYPE=s90
export  LANG  OA_EUCTYPE