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Interstage List Works for Modernization V11.0.0 帳票印刷配信機能運用ガイド

3.2.2 List Creatorコネクタ連携型(帳票配信型の運用)の場合

List Creatorコネクタ連携型(帳票配信型の運用)でCOBOLアプリケーション連携機能を利用して帳票を配信する場合の、帳票資源の配置について示します。

帳票資源の配置場所

帳票資源の配置場所について、以下の表に示します。

帳票資源の配置場所(COBOLアプリケーション連携機能利用時
(List Creatorコネクタ連携型の帳票配信型))

帳票資源

配置場所

アプリケーションサーバ

帳票管理サーバ

帳票出力サーバ

帳票定義情報(*1)(*2)

組込みメディア(*2)

初期化ファイル

プリンタ情報ファイル

印刷属性ファイル(*2)

電子帳票情報ファイル(*2)(*3)

PDF文書情報ファイル(*2)

フォントファイル(*2)

PDFメール配信時のメールに添付するファイル(*2)

PDFメールテンプレートファイル(*2)

●:配置必須

○:配置可能

-:配置不可


*1:
帳票定義情報には、以下があります。
  ・帳票定義体および画面帳票定義体
  ・オーバレイ

*2:
使用する場合のみ配置してください。

*3:
本ファイルは、Interstage List Manager互換のための機能で使用するファイルです。

注意

  • 入力データはCOBOLアプリケーションのWRITE文で直接書き込みます。

  • 以下の場所に、帳票資源を配置しないでください。

    • アプリケーションサーバに配置する場合
      詳細については、ご使用のList CreatorおよびList Creator Connectorに添付されているオンラインマニュアルを参照してください。

    • 配置先の帳票管理サーバがWindowsの場合、または帳票出力サーバに配置する場合
      ネットワークドライブ(UNC指定(\\コンピュータ名\共有名\ディレクトリ名)を除く)、リムーバブルディスク

ポイント

帳票配信・出力時に使用する帳票資源の配置場所は、COBOLアプリケーション実行時に指定する環境変数、プリンタ情報ファイル、および環境設定ファイルで指定します。指定方法や指定時の優先順序については、オンラインマニュアル“帳票印刷配信機能 アプリケーション作成ガイド 帳票出力編”の“付録A  帳票資源の指定方法”を参照してください。

配置時の留意事項

以下に、帳票定義情報、組込みメディア、初期化ファイル、およびフォントファイルを配置するときの留意事項について示します。

帳票定義情報

配置場所は、帳票登録時の帳票定義情報をList Managerで管理するかどうか(帳票定義情報の管理モード)によって、以下のように異なります。帳票定義情報の管理モードは、帳票管理サーバの環境設定ファイルのLmcbRscManageModeキーで指定します。帳票定義情報の管理モードについては、オンラインマニュアル“帳票印刷配信機能 セットアップガイド”を参照してください。

注意

アプリケーションサーバに配置した帳票定義情報を使用する場合、帳票管理サーバの環境設定ファイルの帳票定義情報の管理モードの指定にかかわらず、帳票登録時の帳票定義情報がList Managerで管理されます。

帳票登録時の帳票定義情報をList Managerで管理する場合

どこに配置した帳票定義情報を使用して帳票出力するかによって、以下のように配置場所が異なります。

  • アプリケーションサーバに配置した帳票定義情報を使用して帳票出力する場合
    アプリケーションサーバに配置し、帳票管理サーバへ転送する指定を行ってください。
    帳票登録時には、アプリケーションサーバの帳票定義情報が帳票管理サーバに転送され、管理されます。

  • 帳票管理サーバに配置した帳票定義情報を使用して帳票出力する場合
    帳票管理サーバおよびアプリケーションサーバに配置します。このとき、アプリケーションサーバに配置した帳票定義情報は転送しない指定を行ってください。

帳票出力時には、List Managerで管理している帳票定義情報を帳票出力サーバに転送して使用するため、帳票定義情報が更新された場合でも、帳票登録時と同じ状態の帳票を出力できます。


帳票登録時の帳票定義情報をList Managerで管理する場合、帳票定義情報の転送モード(帳票管理サーバの環境設定ファイルのLmcbRscSendModeキー)の指定は無効になり、必ず転送する動作になるため、帳票出力サーバに帳票定義情報を配置することはできません。

帳票登録時の帳票定義情報をList Managerで管理しない場合

どこに配置した帳票定義情報を使用して帳票出力するかによって、以下のように配置場所が異なります。

  • 帳票管理サーバに配置した帳票定義情報を使用して帳票出力する場合
    帳票管理サーバおよびアプリケーションサーバに配置します。このとき、アプリケーションサーバに配置した帳票定義情報は転送しない指定を行ってください。また、帳票管理サーバから帳票出力サーバへ転送する指定を行ってください。
    帳票出力時には、帳票管理サーバの帳票定義情報が帳票出力サーバに転送され、帳票が出力されます。

  • 帳票出力サーバに配置した帳票定義情報を使用して帳票出力する場合
    帳票出力サーバ、帳票管理サーバ、およびアプリケーションサーバに配置します。このとき、アプリケーションサーバおよび帳票管理サーバに配置した帳票定義情報は転送しない指定を行ってください。
    帳票出力時には、帳票出力サーバの帳票定義情報が使用され、帳票が出力されます。

帳票管理サーバまたは帳票出力サーバに配置した帳票定義情報を使用する場合、ネットワークの負荷を軽減できます。


なお、帳票定義体または画面帳票定義体を配置したディレクトリは、「帳票格納ディレクトリ(定義体格納ディレクトリ)」といいます。オーバレイを使用する場合、オーバレイ格納ディレクトリ(オーバレイパターン格納ディレクトリ)にオーバレイファイル(拡張子「.ovd」のファイル)を配置してください。

組込みメディア

どこに配置した組込みメディアを使用して帳票出力するかによって、以下のように配置場所が異なります。

帳票管理サーバまたは帳票出力サーバに配置した組込みメディアを使用する場合、ネットワークの負荷を軽減できます。

初期化ファイル

初期化ファイルは、アプリケーションサーバまたは帳票管理サーバに配置します。

初期化ファイルのうち、プリンタ情報ファイルは、アプリケーションサーバへの配置は必須です。

ポイント

アプリケーションサーバに配置した初期化ファイルと、帳票管理サーバに配置した初期化ファイルを同時に指定した場合、アプリケーションサーバに配置したファイルの指定が有効となります。ただし、アプリケーションサーバに配置した初期化ファイルにないキーワードが、帳票管理サーバに配置した初期化ファイルに指定されていた場合、そのキーワードのみ有効となります。
詳細については、オンラインマニュアル“帳票印刷配信機能 アプリケーション作成ガイド 帳票出力編”を参照してください。

フォントファイル

帳票出力サーバに配置します。

フォントファイルを使用する場合、出力方法ごとに、フォントファイルを以下のように登録してください。

注意

以下の場合は、Webクライアントにも配置が必要です。

  • 帳票一覧画面、帳票ブラウザから帳票をプレビューする場合

  • 帳票管理Javaインタフェースで取得したプレビュー用データを表示する場合

帳票資源の配置手順

以下に、帳票資源の配置手順を示します。

=操作手順=
  1. 帳票資源の配置場所を決めます。
    配置場所については、以下を参照してください。
    ⇒“●帳票資源の配置場所

  2. 文字コード系を統一します。
    以下を参照してください。
    ⇒“2.3.2 List Creatorコネクタ連携型の場合

  3. 初期化ファイルを配置先コンピュータに配置します。

  4. 帳票定義情報を使用する場合、配置先コンピュータに、帳票格納ディレクトリを作成します。また、オーバレイを使用する場合、オーバレイ格納ディレクトリを作成します。

  5. 操作手順4. で作成した帳票格納ディレクトリに帳票定義情報を配置します。
    帳票定義情報を使用する場合、帳票格納ディレクトリに、以下の資源を配置します。

    • 帳票定義体の場合

      • 帳票名.pmd

      • 帳票名.psf

    • 画面帳票定義体の場合

      • 帳票名.smd

    また、オーバレイを使用する場合、オーバレイ格納ディレクトリにオーバレイファイル(拡張子「.ovd」のファイル)を配置します。

  6. 以下の帳票資源を使用する場合、これらの帳票資源も配置先コンピュータに配置します。

    • 組込みメディア

    • フォントファイル

    • PDFメール配信時のメールに添付するファイル

    • PDFメールテンプレートファイル