帳票管理サーバの環境設定コマンドで定義できる論理デバイスおよび論理あて先には、カスタマイズ項目を設定できます。
以下に、カスタマイズ項目について示します。
カスタマイズ項目とは、List Managerを導入するユーザの業務や運用に応じたユーザ固有の情報を設定するための項目です。設定されたカスタマイズ項目は、List Manager管理データベースで管理されます。カスタマイズ項目は、論理デバイスに8項目、論理あて先に5項目ずつ設定でき、それぞれ8~1024バイトの文字列(半角文字と全角文字。ただし半角記号「;」、「'」、「"」を除く)で指定します。これらの関係を、以下に示します。
カスタマイズ項目 | 論理デバイス | 論理あて先 |
---|---|---|
カスタマイズ項目1 | 8バイト以内の文字列 | 1024バイト以内の文字列 |
カスタマイズ項目2 | 8バイト以内の文字列 | 256バイト以内の文字列 |
カスタマイズ項目3 | 8バイト以内の文字列 | 256バイト以内の文字列 |
カスタマイズ項目4 | 1024バイト以内の文字列 | 64バイト以内の文字列 |
カスタマイズ項目5 | 256バイト以内の文字列 | 64バイト以内の文字列 |
カスタマイズ項目6 | 256バイト以内の文字列 | - |
カスタマイズ項目7 | 64バイト以内の文字列 | - |
カスタマイズ項目8 | 64バイト以内の文字列 | - |
カスタマイズ項目はユーザの業務や運用に応じて任意に使用できます。どの項目にどのような値を設定し、どのように使用するかはユーザの業務や運用に応じて設計する必要があります。
カスタマイズ項目の使用例を、以下に示します。
この例では、論理デバイスのカスタマイズ項目1に県番号、カスタマイズ項目2に支所番号を設定するように設計します。
論理デバイス「ldev1」に、出力方法「帳票配信型の場合のPDF(PDFファイル保存)」、通信対象コンピュータ名「sales3」、出力フォルダ「c:\tmp」、コメント「東京第3営業所」、カスタマイズ項目1「01(県番号)」、カスタマイズ項目2「003(支所番号)」を定義します。
lmedtdev -a ldev1 -outputmethod 3 -hostname sales3 -outputfolder "c:\tmp" -comment "東京第3営業所" -customizeitem1 "01" -customizeitem2 "003"
カスタマイズ項目1が「01(県番号)」の論理デバイス情報を一覧表示します。
lmedtdev -i -customizeitem1 "01"
⇒県番号が「01」の論理デバイス情報が一覧表示されます。