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Interstage List Works for Modernization V11.0.0 帳票印刷配信機能セットアップガイド

4.11 帳票設計時のフォントをPDF中に使用する

帳票を設計したときに使用したフォントを、そのままPDFファイル上に使用することが可能です。

PDFファイルで帳票を出力する場合、List Works Print Agentにフォントを登録します。使用できるフォントは、以下のTrueTypeフォントファイルです。

ポイント

  • 使用するフォントの外字があらかじめ定義されている場合、その外字データも使用できます。
    なお、外字を作成した外字エディタによっては、正しく動作しない場合があります。

  • 使用できるTrue Typeフォントは、Unicode CMap テーブルを実装しているフォントです。使用したいフォントがUnicode CMap テーブルを実装しているフォントかどうかについては、お使いになるフォントの提供元にご確認ください。

  • 帳票設計時に使用したフォントを使用して、JIS X 0208:1990 からJIS X 0213:2004にて追加された文字を出力することができます。
    設定方法は以下のとおりです。

    1. 帳票出力情報ファイルにて、キーワード「PDFJIS2004MODE」に「Y」を指定します。
      ⇒ 帳票出力情報ファイルの詳細は、List Creatorのオンラインマニュアルを参照してください。

    2. JIS2004基準フォントを、PDFフォント登録します。
      キーワードとPDFフォント登録の設定による出力結果の関係は、以下のとおりです。

      PDFフォント登録あり

      PDFJIS2004MODE

      字形変更文字

      サロゲートペア文字

      Y

      N

      ×

      PDFフォント登録なし

      PDFJIS2004MODE

      字形変更文字

      サロゲートペア文字

      Y

      N

      ×

      ×

        ○:出力可能
        ×:出力不可

    3. 出力時にエンベッド指定を行います。
      ⇒ 詳細は、オンラインマニュアル“帳票印刷配信機能 PDF運用ガイド”の「PDF-EMBED」の項目を参照してください。

●フォントの登録

フォントの登録手順の詳細については、“4.8.1 環境設定によるフォントの登録”を参照してください。

また、フォントを登録する場合の注意事項については、“4.8 外字を使用する設定(PDFファイル保存する場合)”を参照してください。

PDFフォント登録情報の移行

PDFフォント登録情報を他の環境に移行することが可能です。

= 操作手順=
  1. 移行元でPDFフォント登録情報のエクスポートを行ってください。

  2. 移行先でPDFフォント登録情報のインポートを行ってください。

PDFフォント登録情報のエクスポート
= 操作手順=
  1. Administrators権限でログオンし、PDFファイルを生成するユーザアプリケーションが実行中でないことを確認します。

  2. (List Works Print Agentインストールフォルダ)\Listmanager\ListCREATOR\bin\PdfTTembed.exeを起動します。
    ⇒ PdfTTembed画面が表示されます。

  3. 「ファイル」メニューから「PDFフォント登録情報のエクスポート」を選択します。

  4. 続いて表示される「ファイル保存」ダイアログボックスで、フォントリストファイルの出力パス、およびファイル名を指定し「保存」をクリックします。

    注意

    出力されたファイルは、編集しないでください。

PDFフォント登録情報のインポート
= 操作手順=
  1. PDF フォント登録情報のエクスポートで出力したフォントリストファイルを移行先の帳票出力サーバの任意のフォルダに配置します。

  2. 帳票設計時に使用したフォントファイル(**.ttf、**.ttc)をシステムにインストールします。(C:¥WINNT¥FONTS など)

  3. 移行先の帳票出力サーバでAdministrators権限でログオンし、PDFファイルを生成するユーザアプリケーションが実行中でないことを確認します。

  4. (List Works Print Agentインストールフォルダ)\Listmanager\ListCREATOR\bin\PdfTTembed.exeを起動します。
    ⇒PdfTTembed画面が表示されます。

  5. 「ファイル」メニューから「PDFフォント登録情報のインポート」を選択します。

  6. 続いて表示される「ファイルを開く」ダイアログボックスで、PDF フォント登録情報のエクスポートで出力したフォントリストファイルを選択し「開く」をクリックします。

ポイント

Windows システム上、外字と紐付けされているフォントがインポートによって登録された場合、そのフォントの左リストのステータスは「要再登録」になります。

注意

  • PDFフォント登録情報の移行では、外字の対応付けは移行しません。

  • 移行の際、移行対象のフォントが移行先にすでにPDFフォント登録されている場合、そのフォントの登録は行いません。

  • インポート時、フォントの登録でエラーが発生した場合、エラーとなったフォントの登録はせずに、フォントリストファイルの次のフォントの登録に移ります。