帳票を定義したときに使用したフォントをそのままPDFファイル上に使用できます。
PDFファイルで帳票を出力する場合、帳票で外字を使用するには、List Works Print Agentにフォントを登録します。
フォントを登録する方法として、以下の方法があります。
ただし、使用できるフォントは、以下のTrueTypeフォントファイルです。
**.ttf
True Type Font形式のファイルです。
**.ttc
True Type Collection形式のファイルです。
**.tte
True Type標準外字形式のファイルです。
注意
List Works Print Agentにフォントを登録するには、Administrators権限が必要です。
帳票データ中に縦書きフォントを使用したときには、フォント名に「@****」となっているフォントを登録してください。
フォントを多く登録するとPDF変換性能が劣化する場合があります。帳票中に使用したフォントを登録してください。
Windowsシステムの外字エディタなどによって作成された外字を使用する場合は、帳票出力サーバにも外字フォントファイル(**.tte)をインストールしてください。ただし、FUJ明朝体およびFUJゴシック体を使用してCharset Manager連携による外字連携機能を利用する場合には、外字フォントファイルのインストールの必要はありません(“4.8.1.1 外字を使用したPDFファイルの出力方法”の外字の登録処理を行ってください)。
登録したフォントファイルの移動や削除(アンインストール)は、帳票出力サーバのフォントの登録を抹消したあとに行ってください。
フォント自体にエンベッドの許可がされていないフォントに関しては、PDFファイル上にフォントをエンベッドすることができません。
SymbolやWingdingsなどの欧文記号フォントを使用した場合には、エンベッドを行わないと文字ピッチなどがずれる場合があります。
太字や斜体などの文字修飾を行った場合、固定リテラル、テキスト項目の文字デザインが、プレビュー画面と異なる場合があります。
フォント登録を行った場合、フォントのエンベッドの指定が「文字の埋め込み:埋め込まない」以外のときは、使用された文字がエンベッドされます。
PDFファイルへのフォントのご利用条件については、お使いのフォントの使用許諾にしたがってください。
List Manager帳票出力インタフェースから帳票出力を行う場合、フォントの登録の有無にかかわらず、以下のようにマッピングして出力されます。
MS明朝(エンベッド時:FUJ明朝体)
MSゴシック(エンベッド時:FUJゴシック体)
@MS明朝(エンベッド時:@FUJ明朝体)
@MSゴシック(エンベッド時:@FUJゴシック体)
登録されていないフォントを使用した場合、以下のように出力されます。
MS明朝(エンベッド時:FUJ明朝体)
MS明朝(エンベッド時:@FUJ明朝体)
ただし、オーバレイ文字は以下のとおりになります。
フォント名称に「ゴシック」を含む場合
@MSゴシック(エンベッド時:@FUJゴシック体)
それ以外の場合
@MS明朝(エンベッド時:@FUJ明朝体)
MS明朝(エンベッド時:FUJ 明朝体)
MS明朝(エンベット時:FUJ明朝体)(帳票配信型の場合)
MSゴシック(エンベッド時:FUJゴシック体)(Web手元印刷型の場合)
PDFフォント登録を行ったサーバ上で、List Works Print Agentをアップグレード/再インストールする場合は、旧製品をアンインストールする前にPDFフォント登録機能を使用してPDFフォントを削除し、List Works Print Agentをアップグレード/再インストールした後に、再度PDFフォント登録を行ってください。
ポイント
使用するフォントの外字があらかじめ定義されている場合、その外字データも使用できます。なお、外字を作成した外字エディタによっては、正しく動作しない場合があります。
使用できるTrue Typeフォントは、Unicode CMapテーブルを実装しているフォントです。使用したいフォントがUnicode CMapテーブルを実装しているフォントかどうかについては、お使いになるフォントの提供元にご確認ください。
JIS2004 基準フォントを使用した場合、JIS X 0208:1990 からJIS X 0213:2004 にて追加された文字は正しく出力できないことがあります。
ただし、PDF フォント登録機能で登録したフォントに関しては、フォントをエンベッドすることでUCS2 範囲の文字を使用することが可能です。“4.8.1 環境設定によるフォントの登録”も参照してください。