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Interstage List Works for Modernization V11.0.0 帳票印刷配信機能セットアップガイド

4.8.1 環境設定によるフォントの登録

環境設定によるフォントの登録方法について説明します。

環境設定によるフォントの登録は、PdfTTembed画面で行います。

PdfTTembed画面の詳細については、以下を参照してください。
⇒“PdfTTembed画面

フォントの登録

以下の手順にしたがって、List Works Print Agentにフォントを登録します。

=操作手順=
  1. 帳票設計時に使用したフォントファイル(**.ttf、**.ttc、**.tte)を、帳票出力サーバの以下のディレクトリにインストールします。

    (オペレーティングシステムのインストールディレクトリ)\Fonts
  2. Administrators権限でログオンし、PDFファイルを生成するユーザアプリケーションが実行中でないことを確認します。

  3. (List Works Print Agentインストールフォルダ)\Listmanager\ListCREATOR\bin\PdfTTembed.exeを起動します。

    ⇒PdfTTembed画面が表示されます。

  4. 左側のウィンドウから帳票設計時に使用したフォント名を選択し、[登録]ボタンをクリックします。

    ⇒登録が完了すると、右側のウィンドウに登録済みのフォント名とフォントの種別(欧文・和文)の一覧が表示されます。

    ポイント

    フォントに関する詳しい情報を確認したい場合は、右側の一覧表示されている該当フォント名の部分をダブルクリックして表示されるFontMap情報画面で、確認できます。

    FontMap情報画面の詳細については、以下を参照してください。
    ⇒“FontMap情報画面

フォントの登録の抹消

以下の手順にしたがって、List Works Print Agentに登録されているフォントの登録を抹消します。

=操作手順=
  1. Administrators権限でログオンし、PDFファイルを生成するユーザアプリケーションが実行中でないことを確認します。

  2. (List Works Print Agentインストールフォルダ)\Listmanager\ListCREATOR\bin\PdfTTembed.exeを起動します。

    ⇒PdfTTembed画面が表示されます。

  3. 右側のウィンドウからフォントの登録を抹消するフォント名を選択し、[削除]ボタンをクリックします。

    ポイント

    フォントに関する詳しい情報を確認したい場合は、右側の一覧表示されている該当フォント名の部分をダブルクリックして表示されるFontMap情報画面で、確認できます。

    FontMap情報画面の詳細については、以下を参照してください。
    ⇒“FontMap情報画面

    ⇒抹消が完了すると、右側のウィンドウに表示されていた登録済みのフォント名とフォントの種別(欧文・和文)の一覧から削除されます。

PdfTTembed画面

以下に、PdfTTembed画面を示し、画面の内容を説明します。

左側のフォント名

左側のウィンドウの一覧として表示されているのが、現在システムにインストールされており、PDFで使用することが可能なフォントです。

エンベッド情報

それぞれのフォント名に対するエンベッドの可否に関する情報です。

可能:

エンベッドすることが可能なフォントです。帳票出力サーバのPDFフォント登録後、List Creatorデザイナの帳票定義情報の設定による指定、帳票出力時の指定、PDF文書情報ファイルで指定されたフォントのエンベッド指定にしたがいます。

PDFフォント登録を行ったフォントでは、エンベッド指定の値によって、以下のような文字範囲で、エンベッドされる文字範囲が決まります。

PDF フォント登録を行ったフォントのエンベッドされる文字範囲の詳細は、以下のマニュアルの「PDF-EMBED」の項目を参照してください。
⇒オンラインマニュアル“帳票印刷配信機能 PDF運用ガイド”

【欧文の場合】

NONE/USER:
    文字はエンベッドされません。
上記以外:
    すべての文字がエンベッドされます。

【和文の場合】

NONE:
    文字はエンベッドされません。
USER:
    外字(利用者定義文字)のみエンベッドされます。
ALL/FONT+USER/JEF+USER:
    使用したすべての文字がエンベッドされます。
FONT/JEF/FONT+JEF:
    外字(利用者定義文字)以外の使用した文字がエンベッドされます。

不可:

エンベッドすることができないフォントです。帳票出力サーバのPDFフォント登録後、フォントのエンベッドの指定の有無にかかわらず、エンベッドせずに非エンベッドでPDF化します。

ステータス

それぞれのフォント名に対する帳票出力サーバへの登録状況に関する情報です。

登録済:

帳票出力サーバのPDFフォント登録処理が完了しているフォントです。

未登録:

帳票出力サーバのPDFフォント登録処理が行われていないか、正しく登録が行われていません。

要再登録:

帳票出力サーバのPDFフォント登録処理後に、フォントファイルの置き換えや外字データの作成が行われた可能性があります。フォントを選択し、再度登録処理を行ってください。

右側のフォント名

右側のウィンドウの一覧として表示されているのが、帳票出力サーバのPDFフォント登録処理が完了しているフォントです。

種別

それぞれのフォント名に対する種別に関する情報です。

欧文:

欧文フォントです。

和文:

和文フォントです。

FontMap情報画面

以下に、FontMap情報画面を示し、画面の内容を説明します。

エンベッド指定
選択:

List Creator デザイナの設定や、以下のPDF文書情報ファイルの指定またはPDFファイルの文字埋め込み指定にしたがいます。

  • 帳票出力時の指定

  • COBOLアプリケーション連携時の指定

  • ホスト帳票連携時の指定

必須:

和文フォントの場合、指定した文字のエンベッドを行います。
ただし、List Creatorデザイナの設定や、帳票出力時、COBOLアプリケーション連携時、またはホスト帳票連携時の指定にNONE/FONT/JEF/FONT+JEFが指定されている場合は、外字はエンベッドされません。それ以外の場合は、指定したすべての文字がエンベッドされます。

欧文フォントの場合は、List Creatorデザイナの設定や、帳票出力時の指定にかかわらず、指定した文字はエンベッドされます。

不可:

和文フォントの場合、指定した文字のエンベッドを行いません。
ただし、List Creatorデザイナの設定や、帳票出力時、COBOLアプリケーション連携時、またはホスト帳票連携時の指定にALL/USER/FONT+USER/JEF+USERが指定されている場合は、外字のみエンベッドされます。それ以外の場合は、使用したすべての文字はエンベッドされません。

欧文フォントの場合は、List Creatorデザイナの設定や、帳票出力時の指定にかかわらず、指定した文字はエンベッドされません。

ポイント

Windowsシステム上で該当のフォントに外字が関連づけられている場合、自動的に外字フォントファイルも登録されます。登録された外字フォントはFontMap情報画面の「外字フォントファイル名」で参照可能です。

4.8.1.1 外字を使用したPDFファイルの出力方法

システムに定義された外字をPDFファイルにエンベッドするためには、Charset Managerと連携する必要があります。

Charset Managerと連携し、帳票出力サーバにインストールされているフォントをエンベッド(貼り付け)することによって、PDFファイルを参照するマシンに外字フォントがインストールされていなくても、アウトラインフォントで美しく表示/印刷することが可能になります。

必要な製品

以下に、外字を使用したPDFファイルを出力するために必要な製品について示します。

必要な製品のバージョンについては、オンラインマニュアル“帳票印刷配信機能 スタートガイド”の“5.3  ソフトウェア環境”を参照してください。

外字を使用する設定手順

外字の作成や登録手順の詳細については、Charset Managerに添付のオンラインマニュアルを参照してください。

注意

帳票管理サーバがWindowsの場合、Charset Managerの外字ロードサービスを起動する必要があります。
⇒外字ロードサービスの詳細については、Charset Managerに添付のオンラインマニュアルを参照してください。

以下に、外字を使用する設定手順の概要について示します。

外字を使用する設定手順(日本語資源管理から直接登録する運用)


以下の手順にしたがって、外字を使用する設定を行います。

=操作手順=
  1. 日本語資源管理機能での操作

    業務を新規に作成し、外字を作成します。Charset Manager Standard EditionからCharset Manager Standard Edition Agentへ外字を転送してください。

    詳細については、Charset Managerに添付のオンラインマニュアルを参照してください。

  2. 日本語資源適用機能での操作

    作成した外字の配布方法によって設定方法が異なります。

    以下に、作成した外字の配布方法を示します。

    • Charset Managerの資源配布機能で配布する場合

    • Centric Managerで配布する場合

    • オフラインで配布する場合

    配布された日本語資源を取り出す手順については、Charset Managerに添付のオンラインマニュアルを参照してください。

日本語資源運用では、List Managerでの外字登録のための操作はありません。

上記の操作中にPDFファイルを生成するユーザアプリケーションが動作していると、その文書中に文字が正しくエンベッドされない場合があります。上記の操作完了後、帳票を再出力してください。