ページの先頭行へ戻る
Interstage List Works for Modernization V11.0.0 帳票印刷配信機能セットアップガイド

2.7.2 REDOログファイル格納先の作成(オンラインバックアップ機能を使用する場合のみ)

オンラインバックアップ機能を使用する場合、REDOログファイル格納用のディレクトリを作成します。

2.7.2.1 パーティションの作成

REDOログファイル用に、2GB以上のパーティションを2つ作成します。

注意

パーティションは、システム管理者権限で作成してください。

手順1パーティションの作成

partedコマンドを利用してパーティションを作成します。

partedコマンドの詳細については、Linuxシステムのマニュアルを参照してください。

参考

各資源に対応するパーティションは、以降の作業で必要となります。各資源と対応するパーティションを控えることをお勧めします。

注意

  • パーティションの作成(オンラインバックアップ機能を使用する場合のみ)時に、シリンダ0(開始位置がセクタ番号0)は使用しないでください。

  • スライス2(パーティション番号2)は、ディスク全体を表すため、REDOログファイル用のパーティションとして使用しないでください。

  • REDOログファイルは、List Managerで使用する表領域と別のディスクのパーティションに配置してください。

手順2udevのブロックデバイス名を特定

ディスクのパーティションに対応するudevのブロックデバイス名を特定します。

udevのブロックデバイス名には、by-id名とby-path名があります。

by-id使用時のディスク交換やby-path使用時の接続構成変更により、udevのブロックデバイス名が変更になる可能性があります。udevのブロックデバイス名が変更になった場合、本設定およびアクセス権の設定ルールの変更を実施してください。

udevのブロックデバイス名の詳細については、Linuxシステムのマニュアルを参照してください。

参考

特定したudevのブロックデバイスとディスクパーティションの情報は、対応表などを作成することを推奨します。

by-id名を使用する場合

ディスク(/dev/sda4)に対するudevのブロックデバイス名の特定をする場合の例を、以下に示します。

なお、/dev/sda4のudevのブロックデバイス名は、scsi-3600508e000000000a49181f95a10550e-part4となります。

# cd /dev/disk/by-id
# ls -l
lrwxrwxrwx 1 root root 9 12 月 17 10:42 scsi-3600508e000000000a49181f95a10550e -> ../../sda
lrwxrwxrwx 1 root root 10 12 月 17 10:42 scsi-3600508e000000000a49181f95a10550e -part1 -> ../../sda1
lrwxrwxrwx 1 root root 10 12 月 17 10:42 scsi-3600508e000000000a49181f95a10550e -part2 -> ../../sda2
lrwxrwxrwx 1 root root 10 12 月 17 10:42 scsi-3600508e000000000a49181f95a10550e -part3 -> ../../sda3
lrwxrwxrwx 1 root root 10 12 月 17 10:42 scsi-3600508e000000000a49181f95a10550e -part4 -> ../../sda4
by-path名を使用する場合

ディスク(/dev/sda4)に対するudevのブロックデバイス名の特定をする場合の例を以下に示します。

なお、/dev/sda4のudevのブロックデバイス名は、/dev/disk/by-path/pci-0000:00:10.0-scsi-0:0:0:0-part4となります。

# cd /dev/disk/by-path
# ls -l
lrwxrwxrwx 1 root root 9 12 月 17 10:42 pci-0000:00:10.0-scsi-0:0:0:0 -> ../../sda
lrwxrwxrwx 1 root root 10 12 月 17 10:42 pci-0000:00:10.0-scsi-0:0:0:0-part1 -> ../../sda1
lrwxrwxrwx 1 root root 10 12 月 17 10:42 pci-0000:00:10.0-scsi-0:0:0:0-part2 -> ../../sda2
lrwxrwxrwx 1 root root 10 12 月 17 10:42 pci-0000:00:10.0-scsi-0:0:0:0-part3 -> ../../sda3
lrwxrwxrwx 1 root root 10 12 月 17 10:42 pci-0000:00:10.0-scsi-0:0:0:0-part4 -> ../../sda4

手順3シンボリックリンクの作成

udevのブロックデバイスへシンボリックリンクを作成します。

シンボリックリンクの作成先は、/dev_lmrdbsysディレクトリを作成後、/dev_lmrdbsys配下に作成します。

/dev_lmrdbsysディレクトリのアクセス権は、データベース管理者からアクセス可能なようにchownコマンドおよびchmodコマンドを使用してアクセス権の設定を行ってください。

# mkdir /dev_lmrdbsys
# chmod 700 /dev_lmrdbsys
# chown root:root /dev_lmrdbsys
by-id名を使用する場合

udevのブロックデバイス(/dev/disk/by-id/scsi-3600508e000000000a49181f95a10550e-part4)へシンボリックリンク(raw1)を作成する場合の例を、以下に示します。なお、/dev_lmrdbsys/raw1をローデバイス名と呼びます。

# cd /dev_lmrdbsys
# ln -s /dev/disk/by-id/scsi-3600508e000000000a49181f95a10550e-part4 raw1
# ls -l
lrwxrwxrwx 1 root root 10 12 月 17 10:42 raw1 -> /dev/disk/by-id/scsi-3600508e000000000a49181f95a10550e-part4
by-path名を使用する場合

udevのブロックデバイス(/dev/disk/by-path/pci-0000:00:10.0-scsi-0:0:0:0-part4)へシンボリックリンク(raw1)を作成する場合の例を、以下に示します。なお、/dev_lmrdbsys/raw1をローデバイス名と呼びます。

# cd /dev_lmrdbsys
# ln -s /dev/disk/by-path/pci-0000:00:10.0-scsi-0:0:0:0-part4 raw1
# ls -l
lrwxrwxrwx 1 root root 10 12 月 17 10:42 raw1 -> pci-0000:00:10.0-scsi-0:0:0:0-part4

2.7.2.2 ディレクトリの作成

作成した2つのパーティションを使用するためにディレクトリを作成し、マウントポイントとして使用します。

=操作手順=
  1. mkfsコマンドを使用して、ext4ファイルシステムをパーティションに作成します。
    /dev/sda5および/dev/sda6にext4ファイルシステムを作成する例を、以下に示します。

    mkfs -t ext4 /dev/sda5
    mkfs -t ext4 /dev/sda6
  2. マウントポイントを作成します。
    mkdirコマンドを使用して、作成したパーティションをマウントするためのマウントポイントを作成します。

    mkdir /mnt/LM_REDO_A
    mkdir /mnt/LM_REDO_B
  3. mountコマンドを使用して、パーティションをマウントポイントにマウントします。

    mount /dev_lmrdbsys/raw1 /mnt/LM_REDO_A
    mount /dev_lmrdbsys/raw2 /mnt/LM_REDO_B
  4. 手順2.で作成されたマウントポイントの所有者およびグループを、oracleおよびoinstallに変更します。

    chown oracle:oinstall /mnt/LM_REDO_A
    chown oracle:oinstall /mnt/LM_REDO_B

    作成されたマウントポイントは、“2.7.7 データベースの作成”でREDOログファイルの格納先として指定します。