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Interstage List Works for Modernization V11.0.0 帳票印刷配信機能セットアップガイド

2.4.11 データベースの自動起動の設定

Symfowareがインストールされているマシンの起動時や停止時に、List Manager 管理データベースの起動や停止を自動的に行う設定をします。作業手順を以下に示します。


2.4.11.1 スクリプトの複写/転送

スクリプト(SKFJSVlstmsymfo)を、Symfowareがインストールされているマシンに複写/転送し、複写/転送されたスクリプトに「755」のアクセス権を設定します。

複写/転送元:/opt/FJSVlstm/etc/rc.d/SKFJSVlstmsymfo

複写/転送先:/etc/init.d/SKFJSVlstmsymfo


systemdを使用する場合は、unitファイル(FJSVlstmsymfo.service)も複写/転送し、複写/転送されたunitファイルに「555」のアクセス権を設定します。

複写/転送元:/opt/FJSVlstm/etc/rc.d/FJSVlstmsymfo.service

複写/転送先:/usr/lib/systemd/system/FJSVlstmsymfo.service


2.4.11.2 データベースの自動起動スクリプトの編集

Symfowareがインストールされているマシンの環境に合わせて、複写/転送されたスクリプトを修正します。

キー

編集する内容

CMN_BUF_ENV_DIR

2.4.10.1 ディレクトリの複写/転送”の複写/転送先の作業ディレクトリの絶対パスを指定します。


2.4.11.3 データベースの自動起動の設定

●帳票管理サーバとList Manager管理データベースを別マシンで運用する場合

データベースサーバで、以下の設定を行います。

RCスクリプトを使用する場合
  1. 以下のディレクトリに対して、シンボリックリンクを作成します。(自動起動の設定)

    • /etc/rc2.d

    • /etc/rc3.d

    • /etc/rc4.d

    • /etc/rc5.d

      ln -s /etc/init.d/SKFJSVlstmsymfo /etc/rc2.d/S81FJSVlstmsymfo
      ln -s /etc/init.d/SKFJSVlstmsymfo /etc/rc3.d/S81FJSVlstmsymfo
      ln -s /etc/init.d/SKFJSVlstmsymfo /etc/rc4.d/S81FJSVlstmsymfo
      ln -s /etc/init.d/SKFJSVlstmsymfo /etc/rc5.d/S81FJSVlstmsymfo
  2. 以下のディレクトリに対して、シンボリックリンクを作成します。(自動停止の設定)

    • /etc/rc0.d

    • /etc/rc1.d

    • /etc/rc6.d

      ln -s /etc/init.d/SKFJSVlstmsymfo /etc/rc0.d/K21FJSVlstmsymfo
      ln -s /etc/init.d/SKFJSVlstmsymfo /etc/rc1.d/K21FJSVlstmsymfo
      ln -s /etc/init.d/SKFJSVlstmsymfo /etc/rc6.d/K21FJSVlstmsymfo
systemdを使用する場合

systemctlコマンドで、自動起動および自動停止を有効にします。

systemctl enable FJSVlstmsymfo.service

注意

帳票管理サーバとList Manager管理データベースを別マシンで運用する場合は、データベースサーバのシステムデフォルトの環境変数に、以下のいずれかを行ってください。

  • LC_*  (“LC_”から始まる環境変数)を定義しない

  • 環境変数LC_ALLに、SymfowareをインストールしたときのOSのデフォルトロケールを設定する

●帳票管理サーバとList Manager管理データベースを同一マシンで運用する場合

帳票管理サーバで、以下の設定を行います。
なお、本設定を行うと、List Manager管理データベースは、List Managerと連動して起動/停止するようになります。

=操作手順=
  1. スクリプト(SKFJSVlstm)を、テキストエディタなどで開きます。スクリプトは、以下に格納されています。

    /opt/FJSVlstm/etc/rc.d/SKFJSVlstm
  2. スクリプトを、以下のように編集します。

    • 「DB_LANG」にja_JP.UTF-8を指定します。(*1の行)

    • (*2)、(*3)、(*4)および(*5)のある行の先頭にある下線の「#」を削除します。

      # Symfoware
      LM_SYMFO_HOME=/opt/FJSVrdb2b
      LM_SYMFO_RDBNAME=lmrdbsys
      LM_SYMFO_SQLRTENV=/etc/opt/FJSVlstm/lmsqlenvc
      DB_LANG=$LANG(*1)  ・
        ・
        ・
      fjsvlstm_start()
      {
        ・
        ・
        ・
        #change directory
        CUR_DIR=`${COMMAND_PWD}`
        ${COMMAND_CD} ${WORK_DIR}
      
        LANG=$DB_LANG;export LANG > /dev/null 2>&1
      
        #start symfoware
        #${LM_SYMFO_HOME}/bin/rdbstart > /dev/null 2>&1(*2)
        #${LM_SYMFO_HOME}/bin/rdbcrbf -f /opt/FJSVlstm/db/symfoware/create/crbf_list_lmrdbsys > /dev/null 2>&1(*3)
        #${LM_SYMFO_HOME}/bin/rdbconbf -f /opt/FJSVlstm/db/symfoware/create/conbf_list_lmrdbsys > /dev/null 2>&1(*4)
      
        LANG=$LM_LANG;export LANG > /dev/null 2>&1
        #start daemon
        [ -x ${FJSVLSTMD} ] && ${FJSVLSTMD} -s
        ・
        ・
        ・
      }
      fjsvlstm_shut()
      {
        ・
        ・
        ・
        #Temporary correspondence
        #kill List Manager Daemons
        kill_lmdaemons
        sleep 1
      
        LANG=$DB_LANG;export LANG > /dev/null 2>&1
      
        #stop symfoware
        #${LM_SYMFO_HOME}/bin/rdbstop -mc > /dev/null 2>&1(*5)
      
      }

    *2から*5で実施される内容は、以下のとおりです。

    *2:
    SymfowareのRDBシステムを起動します。

    *3:
    共用バッファ(rdbcrbfコマンド実行)の設定をします。

    *4:
    共用バッファ(rdbconbfコマンド実行)の設定をします。

    *5:
    SymfowareのRDBシステムを停止します。

  3. スクリプトを保存し、閉じます。

    RCスクリプトを使用して自動起動/停止を行う場合は、これで設定は完了です。systemdを使用して自動起動/停止を行う場合は、続けて手順4以降の設定を行います。

  4. unitファイルを複写し、複写先のunitファイルに「555」のアクセス権を設定します。

    複写元:/opt/FJSVlstm/etc/rc.d/FJSVlstm.service

    複写先:/usr/lib/systemd/system/FJSVlstm.service

  5. systemctlコマンドで、自動起動および自動停止を有効にします。

    systemctl enable FJSVlstm.service

    注意

    帳票管理サーバの環境構築の完了後に帳票管理サーバを再起動し、List Managerが起動していることを確認してください。確認方法については、“3.8 List Managerの起動/停止”を参照してください。