クラスタシステムを構築する製品と連携して運用することができます。
トラブルが発生しても即座に業務を引き継ぎ、帳票配信システムを連続稼動させることができます。
List Managerをクラスタ構成で運用する場合、共用ディスクを準備して、帳票資源などの資源を配置する必要があります。
List Managerでは、高信頼性・高可用性を実現する運用形態として、クラスタシステムに対応した「クラスタ運用(運用待機型)」と「マルチサーバ運用(並列運用型)」があります。
詳細については、オンラインマニュアル“帳票印刷配信機能 セットアップガイド クラスタ編”を参照してください。
注意
クラスタ対応機能は、List Works Enterprise EditionまたはList Works Enterprise Extended Edition for Modernizationでのみ利用できます。
クラスタ運用とマルチサーバ運用を同一システム内に混在させることはできません。
運用ノードの異常発生時に備えて待機ノードが待機する「1対1の運用待機型」の運用形態です。
異常が発生した場合、異常を即座に検出し、停止した業務を待機ノードに引き継ぎます。
これにより、List Managerの帳票配信業務を継続できます。
なお、ユーザアプリケーション実行時に、フェールオーバーが発生した場合、ユーザアプリケーションを再実行する必要があります。
以下に、クラスタ運用(運用待機型)の例について示します。
1) 通常、ノードAのみで運用し、ノードBは待機しています。 2) ノードAに異常が発生した場合、ノードAの業務が停止(ノードダウン)します。 3) ノードAの業務は、自動的にノードBに引き継がれます。 ノードBは待機ノードから運用ノードに切り替わり、ノードBで業務が継続されます。
クラスタ運用(運用待機型)を行う場合、通常の環境構築に加え、クラスタ製品の環境構築が必要になります。
List Managerでは、以下のクラスタ製品をサポートしています。
帳票管理サーバがWindowsの場合
Windows Serverの標準機能であるWSFC(Windows Server Failover Clustering)
帳票管理サーバがSolarisまたはLinuxの場合
PRIMECLUSTER
不慮のトラブル、過度の負荷、システム構成の変更などに備えて、帳票管理サーバを複数台で運用する「1対複数の並列運用型」の運用形態です。
負荷分散装置を使用して、複数台の帳票管理サーバで処理させることによって、帳票管理サーバの負荷を分散できます。1台の帳票管理サーバがダウンした場合でも、List Managerの運用を停止させることなく、他の帳票管理サーバで運用を引き継ぎます。
これにより、List Managerの帳票配信業務を継続できます。
なお、ユーザアプリケーションの実行中に帳票管理サーバが停止、またはList Managerが停止した場合、実行中のユーザアプリケーションは完了しないか、エラーとなります。その場合、実行していたユーザアプリケーションを、再実行する必要があります。
注意
帳票管理サーバは、最大4台まで設置できます。
ホスト帳票連携機能を利用する場合、マルチサーバ運用はできません。
以下に、マルチサーバ運用(並列運用型)の例を示します。
1) 複数の帳票管理サーバで運用し、負荷分散装置/ 負荷分散ソフトウェアで処理を分散します。 2) 帳票管理サーバAに異常が発生した場合、帳票管理サーバAがダウンします。 3) 帳票管理サーバAの業務は、帳票管理サーバB~Dに振り分けられます。 List Managerの運用が停止することなく、業務を継続します。
マルチサーバ運用(並列運用型)を行う場合、通常の環境構築に加え、負荷分散装置の環境構築が必要になります。