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Interstage List Works for Modernization V11.0.0 帳票印刷配信機能スタートガイド

1.5.4 List Managerのユーザとユーザグループ

List Managerを利用するためには、List Managerを利用するユーザのユーザ情報(ユーザおよびユーザグループ)を定義する必要があります。

ユーザおよびユーザグループは、帳票管理サーバの環境設定コマンドで定義します。

ユーザおよびユーザグループの定義方法については、オンラインマニュアル“帳票印刷配信機能 セットアップガイド”の“3.9.2  ユーザ情報の設定”を参照してください。

1.5.4.1 ユーザ

List Managerの利用者です。

ユーザはユーザグループに所属し、ユーザグループに設定された権限の範囲でList Managerの運用操作を行うことができます。

1ユーザは、複数のユーザグループに所属できます。

List Managerでは、以下のユーザを作成できます。


List Managerの管理者権限を持つユーザ

List Managerの運用環境の管理・操作を行うユーザです。

List Managerの管理者権限を持つユーザグループに所属させることで、管理者権限を持つユーザとなります。

List Managerの一般ユーザ

帳票の配信・出力管理、帳票の操作を行うユーザです。

List Managerの管理者権限を持たないユーザグループに所属させることで、一般ユーザとなります。

1.5.4.2 ユーザグループ

List Managerのユーザを所属させ、ユーザを管理するためのグループです。

ユーザグループには、以下の権限を設定できます。

ユーザグループごとに権限を設定することで、ユーザグループ単位に作業範囲を限定することができます(設定された権限にしたがって操作の範囲が決まります)。

なお、ユーザ単位に権限を設定することはできません。

権限の概要については、以下を参照してください。

⇒“1.5.4.3 ユーザグループの権限


List Managerでは、List Managerの管理者権限の設定の有無によって、以下のユーザグループを作成できます。


List Managerの管理者権限を持つユーザグループ

List Managerの管理者権限を設定したユーザグループです。

このユーザグループに所属させたユーザは、List Managerの管理者権限を持つユーザとなります。

一般のユーザグループ

List Managerの管理者権限を設定していないユーザグループです。

このユーザグループに所属させたユーザは、一般ユーザとなります。

1.5.4.3 ユーザグループの権限

List Managerのユーザグループに付与できる権限について示します。

List Managerの管理者権限

ユーザグループに対して、List Managerの管理者権限を設定することができます。

権限の設定方法については、オンラインマニュアル“帳票印刷配信機能 セットアップガイド”の“9.2.5.1  lmedtusrgrpコマンド”を参照してください。

以下に、List Managerの管理者権限を設定した場合に許可される操作について示します。

List Managerの管理者権限を設定した場合に許可される操作

分類

許可される操作

ユーザ情報の編集

ユーザグループ情報の定義/変更/削除/一覧表示

ユーザ情報の定義/変更/削除/一覧表示

帳票情報の編集

用紙コードの定義/変更/削除/一覧表示

帳票属性の定義/変更/削除/一覧表示

デバイス情報の編集

プリンタモデルコードの定義/変更/削除/一覧表示

プリンタ構成の定義/変更/削除/一覧表示

論理デバイスの定義/変更/削除/一覧表示

論理あて先情報の編集

論理あて先の定義/変更/削除/一覧表示

論理あて先に対する権限の定義/変更/削除/一覧表示

論理あて先グループの定義/変更/削除/一覧表示

期限切れ帳票の削除

期限切れ帳票の削除

論理あて先に対する権限

ユーザグループに対して、論理あて先に対する権限を設定することができます。

論理あて先に対する権限には、以下の種別があります。

権限の設定方法については、オンラインマニュアル“帳票印刷配信機能 セットアップガイド”の“9.2.8.2  lmedtldrightコマンド”を参照してください。

以下に、論理あて先に対する権限の種別と許可される操作について示します。

論理あて先に対する権限の種別と許可される操作

論理あて先に対する権限の種別

許可される操作

表示権限

論理あて先の一覧表示

帳票の一覧表示

帳票の詳細表示

操作権限

帳票の出力

帳票のプレビュー

帳票の複写(*1)

帳票の移動(*1)

帳票の出力中止

帳票の出力の強制中止

帳票の削除

帳票の出力の保留解除

帳票の応答待ちへの応答

帳票の出力状況の確認

管理権限

論理あて先の起動

論理あて先の停止

論理あて先の出力先切り替え

*1:
複写/移動元と複写/移動先の両方の論理あて先に、操作権限が必要です。

1.5.4.4 List Managerで用意しているユーザ情報

ユーザ情報(ユーザおよびユーザグループ)は、帳票管理サーバの環境設定コマンドで定義しますが、List Managerでは、管理者用と一般利用者用のユーザおよびユーザグループがあらかじめ用意されています。

注意

このユーザとユーザグループの情報は、変更および削除することはできません。
ただし、パスワードについては変更可能ですので、情報保護のため必ず変更してください。
パスワードの変更方法については、オンラインマニュアル“帳票印刷配信機能 セットアップガイド”の“9.2.5  ユーザ情報の編集”を参照してください。

List Managerの管理者権限を持つユーザ

List Managerの管理者権限を持つユーザについて、以下に示します。

ユーザグループ名

ユーザ名

パスワード

説明

lmadmin

lmadmin

system

List Managerの運用環境の管理・操作を行うための権限を持つ「List Manager管理者のユーザグループ」と、List Manager管理者のユーザグループに所属する「List Manager管理者のユーザ」を用意しています。

lmadminのユーザグループには以下の権限が設定されています。

  • List Managerの管理者権限
    ⇒List Managerの管理者権限は「あり」に設定されています。

  • 論理あて先に対する権限
    ⇒すべての論理あて先に対して、表示権限/操作権限/管理権限が設定されています。

List Managerの一般ユーザ(デフォルトユーザ)

一般ユーザについて、以下に示します。

ユーザグループ名

ユーザ名

パスワード

説明

lmuser

lmuser

lmuser

帳票の配信から出力管理、論理あて先の操作、帳票の操作を行うための「一般のユーザグループ」と、一般のユーザグループに所属する「一般ユーザ」を用意しています。

あらかじめ用意している一般ユーザ(lmuser)を「デフォルトユーザ」といいます。

lmuserのユーザグループには、表示権限のみが設定されています。

注意

セキュリティの面から、別グループを作成することを推奨します。