List Managerの帳票配信・出力の処理の流れ、およびList Managerの帳票とユーザアプリケーションについて説明します。
以下に、List Managerで帳票を配信・出力するまでの処理の流れについて説明します。
ユーザアプリケーション実行
帳票を配信・出力するためのユーザアプリケーションを実行します。
生成
帳票管理サーバまたはアプリケーションサーバで、入力データやユーザアプリケーションの属性などから帳票の出力に必要な情報が生成されます。
この処理を「帳票の生成」といいます。
登録
帳票の生成後、生成された情報は帳票管理サーバのList Manager管理データベースへ登録されます。
登録された情報にしたがって、帳票の配信・出力処理が行われます。
生成された帳票および情報を帳票管理サーバのList Manager管理データベースへ登録する処理を「帳票の登録」といいます。
List Managerの帳票とは、帳票出力に必要な情報を重ね合わせたデータです。
List Managerでは、帳票生成に必要な情報を総称して「帳票資源」といいます。帳票資源には、帳票定義情報、入力データ、およびその他の帳票資源があります。
以下に、List Managerの帳票について示します。
List Creatorデザイナ、NetCOBOL、またはFORMで設計した帳票のフォーマット、オーバレイファイル、および帳票を出力するときの動作に関する定義情報のことです。
List Manager帳票出力インタフェースを利用する場合
List Creatorデザイナで設計します。
帳票定義情報の設計方法については、List Creatorオンラインマニュアル“帳票設計編”を参照してください。
COBOLアプリケーション連携機能を利用する場合
NetCOBOLまたはFORMで設計します。
帳票定義情報の設計方法については、NetCOBOLまたはFORMに添付のオンラインマニュアルを参照してください。
なお、COBOLアプリケーション連携機能を利用する場合、帳票定義情報を使用せずに帳票を出力することもできます。
帳票定義情報にしたがって配置され、帳票に出力されるデータのことです。
入力データには、以下の種類があります。
List Manager帳票出力インタフェースを利用する場合
テキスト形式の入力データ
テキスト形式の入力データには、以下の形式があります。
可変長
固定長
CSV形式
XML形式
詳細については、List Creatorオンラインマニュアル“帳票設計編”を参照してください。
COBOLアプリケーション連携機能を利用する場合
入力データはCOBOL アプリケーションのWRITE 文で直接書き込みます。
その他の帳票資源
その他の帳票資源として、以下のデータおよびファイルがあります。
帳票にイメージデータやグラフデータを出力する場合に必要となるファイルです。
帳票設計時は、ビットマップデータなどを「組込みメディア項目」として定義します。
詳細については、List Creatorオンラインマニュアル“帳票設計編”を参照してください。
List Manager帳票出力インタフェースを利用して帳票配信する場合に、必要に応じて作成するファイルです。
情報ファイルには、以下の種類があります。
帳票出力情報ファイル
電子帳票情報ファイル(Interstage List Manager互換のための機能で使用するファイル)
PDF文書情報ファイル
PDFメール配信情報ファイル
置換フォント情報ファイル
バーコード補正情報ファイル
詳細については、オンラインマニュアル“帳票印刷配信機能 アプリケーション作成ガイド 帳票出力編”の“7.1 情報ファイル”を参照してください。
COBOLアプリケーション連携機能を利用して帳票配信する場合に、必要に応じて作成するファイルです。
初期化ファイルには、以下の種類があります。
プリンタ情報ファイル
印刷属性ファイル
電子帳票情報ファイル(Interstage List Manager互換のための機能で使用するファイル)
PDF文書情報ファイル
詳細については、オンラインマニュアル“帳票印刷配信機能 アプリケーション作成ガイド 帳票出力編”の“第11章 初期化ファイル”を参照してください。
帳票登録時、登録する帳票の拡張情報としてカスタマイズ項目を指定するファイルです。
詳細については、オンラインマニュアル“帳票印刷配信機能 アプリケーション作成ガイド 帳票出力編”の“7.2 List Manager管理情報ファイル”を参照してください。
フォントが格納されているファイルです。
List Managerでは、帳票出力に必要なフォントファイルを、運用形態に応じて帳票管理サーバ、帳票出力サーバ、またはWebクライアントに登録します。
PDFファイルまたはOWFファイルを生成する場合、生成するファイルにフォントを埋め込むことができます。
ユーザアプリケーションの属性(インタフェースで指定するパラメタ)
PDFファイルに添付するファイル
PDFメール配信時のメールに添付するファイル(テキストファイル/バイナリファイル)
PDFメールテンプレートファイル
PDFメールのメールsubject、メール本文の雛形を定義するファイルです。詳細については、オンラインマニュアル“帳票印刷配信機能 セットアップガイド”の“4.9 PDFメール配信を使用する設定”を参照してください。
組合せフォーム定義ファイル
帳票定義情報の組合せを定義するファイルです。詳細については、List Creatorオンラインマニュアル“帳票設計編”を参照してください。
ポイント
ホスト帳票連携機能で扱う資源の詳細については、オンラインマニュアル“帳票印刷配信機能 ホスト帳票連携ガイド”を参照してください。
List Managerのユーザアプリケーションとは、帳票出力に必要な情報を指定して、List Managerに帳票出力を指示するための帳票出力アプリケーションです。
ユーザアプリケーションの作成方法については、オンラインマニュアル“帳票印刷配信機能 アプリケーション作成ガイド 帳票出力編”を参照してください。
ポイント
List Managerでは、ユーザアプリケーションの他に、帳票管理Javaインタフェースを使用して作成する、帳票管理のためのアプリケーション(帳票管理アプリケーション)もあります。詳細については、オンラインマニュアル“帳票印刷配信機能アプリケーション作成ガイド 帳票管理編”を参照してください。
ホスト帳票連携機能利用時のユーザアプリケーションについては、オンラインマニュアル“帳票印刷配信機能 ホスト帳票連携ガイド”を参照してください。
List Managerで使用する帳票定義情報とユーザアプリケーションの関係について、以下の表に示します。
帳票定義情報 | ユーザアプリケーションを | 機能(*1) | 運用形態(*2) |
---|---|---|---|
List Creatorデザイナで設計した帳票定義情報 | List Creatorが提供する以下のインタフェースで作成したユーザアプリケーション
| 帳票配信機能 帳票出力機能 | 帳票配信型 Web手元印刷型 |
List Creator Connectorが提供する
| コネクタ連携機能 | List Creator | |
NetCOBOLまたはFORMで設計した帳票定義情報 | NetCOBOLで作成し、以下を使用したCOBOLアプリケーション
| COBOL | 帳票配信型 List Creator |
*1:
機能の詳細については、以下を参照してください。
⇒“第2章 機能”
*2:
運用形態の詳細については、以下を参照してください。
⇒“第3章 運用形態”
ポイント
ホスト帳票連携機能利用時のユーザアプリケーションや資源については、オンラインマニュアル“帳票印刷配信機能 ホスト帳票連携ガイド”を参照してください。