ページの先頭行へ戻る
PRIMECLUSTER  導入運用手引書 4.7

K.3.3 GFSの構成情報バックアップ

ここでは、複製元のサーバでGFS共用ファイルシステムを使用している場合に、クラスタシステムの複製を実施する前に行う作業について説明します。

複製先でGFS共用ファイルシステムを使用しない場合は、本作業は不要です。

  1. 複製元のサーバで、GFS共用ファイルシステムの管理パーティションの情報をバックアップします。

    運用中のいずれかのノードで以下のコマンドを実施してください。

    # sfcgetconf _backup_file_

    上記の例では、sfcgetconf(8)はカレントディレクトリに _backup_file_ という名称のシェルスクリプトを生成します。

    注意

    本手順は、共用ディスク上のデータを複製する場合に実施してください。

  2. 1.で取得した _backup_file_ ファイルを編集します。

    _backup_file_ファイル内のsfcadmコマンドの実行手順の行に記載されているノード名を、複製先のサーバのノード名に変更してください。

    例:複製元のサーバのノード名(GFSを共用するノードのホスト名)がhost2, host3、複製先のサーバのノード名がhost4, host5 の場合

    [変更前]
    #!/bin/sh
    # This file is made by:
    # sfcgetconf _backup_file_
    # Thu May 26 09:23:04 2014
    #---- fsid : 1 ----
    # MDS primary (port) : host2 (sfcfs-1)
    # MDS secondory (port) : host3 (sfcfs-1)
    # MDS other :
    # AC : host2, host3
    # options :
    # device : /dev/sfdsk/gfs01/dsk/volume01
    sfcadm -m host2,host3 -g host2,host3 -p sfcfs-1,sfcfs-1 /dev/sfdsk/gfs01/dsk/volume01
    ・・・
    [変更後]
    #!/bin/sh
    # This file is made by:
    # sfcgetconf _backup_file_
    # Thu May 26 09:23:04 2014
    #---- fsid : 1 ----
    # MDS primary (port) : host4 (sfcfs-1)
    # MDS secondory (port) : host5 (sfcfs-1)
    # MDS other :
    # AC : host4, host5
    # options :
    # device : /dev/sfdsk/gfs01/dsk/volume01
    sfcadm -m host4,host5 -g host4,host5 -p sfcfs-1,sfcfs-1 /dev/sfdsk/gfs01/dsk/volume01
    ・・・

    注意

    ファイルシステムが複数存在する場合、sfcadm コマンドの実行手順の行が複数あります。すべての行のノード名を変更してください。

  3. sfcfrmdデーモンの起動方法の設定を確認します。

    # sfcsetup -m
    wait_bg

    出力された値をメモしてください。

    この値は、複製先のサーバでGFSの構成情報をリストアする際に使用します。