ITサービス管理でメールを受信する設定を行います。
事前の確認
受信メールに設定するアカウントを用意してください。
メールサーバのドメイン名(メールアドレスの@より右)の名前解決ができることを確認してください。
Systemwalker Centric Managerからのインシデントに直接対応するグループのフォルダーを作成してください。
フォルダーの作成手順は、「8.2.3 フォルダーを作成する」を参照してください。
目的・背景
Systemwalker Centric Managerからのメール通知をITサービス管理で受信するための設定です。
受信メールのアカウントを設定することで、受信メールのメールアドレス宛てに送信されたメールを自動で取り込み、インシデントチケットを発行することができます。メールの取込みは、1分間隔で行われます。メールを受信すると数分程度で自動的にチケットが発行されます。
手順
手順で使用している項目の例
手順は、以下を例にして記載しています。
項目 | 例 |
---|---|
受信メール用のフォルダー名 利用者からのインシデントに直接対応するグループのフォルダー | サービスデスクフォルダー |
受信メールアカウントのメールサーバタイプ | POP3 |
受信メールアカウントのメールアドレス | sample_event_mail@xxxx.yyyy |
受信メールアカウントのパスワード | pa$$word |
受信メールのアカウントを設定します。
管理者でWebコンソール(運用者/管理者用)にログインします。
ナビゲーション・バーの[管理]をクリックします。
[メール設定]の[メールアカウント]をクリックします。
[メールアカウント追加]をクリックします。
以下の項目を設定し、[送信]をクリックします。
設定項目 | 設定値 |
---|---|
タイプ | メールサーバのタイプ(IMAP、POP3) 例) POP3 |
ユーザー名 | 受信メールのアカウント(メールアドレスの@より左) 例) sample_event_mail |
パスワード | 受信メールのアカウントのパスワード 例) pa$$word |
ホスト | メールサーバのドメイン名(メールアドレスの@より右) 例) xxxx.yyyy |
信頼済 | いいえ |
振り分け処理 | 選択したフォルダーで振り分け |
フォルダー | 受信メール用のフォルダー名 例) サービスデスクフォルダー |
有効/無効 | 有効 |
ポストマスター・フィルタを設定します。
管理者でWebコンソール(運用者/管理者用)にログインします。
ナビゲーション・バーの[管理]をクリックします。
[メール設定]の[ポストマスター・フィルタ]をクリックします。
[フィルタの追加]をクリックします。
以下の項目を設定し、[送信]をクリックします。
ポストマスター・フィルタを追加
設定項目 | 設定値 |
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名前 | 任意のフィルタ名 同名の名前は追加できません。 |
一致後に停止 | いいえ |
フィルタ条件
メールヘッダを確認 | 値を検索 |
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To | 受信メールアカウントのメールアドレス 例) sample_event_mail@xxxx.yyyy |
メールヘッダを設定
メールヘッダを設定 | 値を設定 |
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X-OTRS-CMGR | yes |
運用分析ダッシュボードと連携する場合は、以下も設定します。
メールヘッダを設定 | 値を設定 |
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X-OTRS-Dashboard | http://管理サーバ(運用分析ダッシュボード機能)のホスト名またはIPアドレス:運用分析ダッシュボードのWebコンソールのポート番号 例) http://192.168.0.1:18320 Webコンソールで利用されるURLに埋め込まれるため、ブラウザからアクセスできる値を指定してください(localhostなどローカルループバックアドレスは指定しないでください)。 |