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Linkexpress Replication optionV5.0L25 システム設計ガイド

6.2.7 利用者プログラムの設計

利用者プログラムの設計について説明します。

6.2.7.1 実行抑止について

RLPを作成しているロググループに属するDSIまたは順序に対して、利用者プログラムから複写先データベースに対し更新操作を行った場合、実行抑止によりエラーとなります。

詳細は、“6.1.2 Symfoware Serverの操作に対する実行抑止”を参照してください。

6.2.7.2 一意性制約の構成列のUPDATE文:探索での更新について

以下の条件を満たすUPDATE文:探索を実行することができません。実行した場合、利用者プログラムがエラーとなることがあります。

[条件]

  1. 設定句の列名に、一意性制約の構成列を指定している。かつ、

  2. 更新の結果、一意性制約を指定した列の値が、一時的に同じ値になる行が存在する。

[出力されるエラー]

SQLSTATE

SQLMSG

メッセージログファイル

71400

JYP2903E:バックアッ プセンタ運用でサポー トされていない機能が 利用されました.

rdb: ERROR: qdg20001u:バックアップセンタ運用でサポートされて いない機能が利用されました 原因コード=3 ロググループ名='ロググ ループ名' RLP名='RLP名'

[対処例]

以下のような処理に変更すると、一時的に同じ値にならずに更新できます。

6.2.7.3 RERUNログ反映のコミット順序の保証単位について

複写先システムでの参照業務の目的から、RERUNログ反映のコミット順序の保証単位(REF_APPLY_MODE)に“LOGGROUP”を選択した場合、複写先システムでのRERUNログ反映性能は、複写元システムでの利用者プログラムを1多重で実行した場合のデータベース更新性能と同等になります。

それ以上の更新が想定されるシステムでは、 “DSI”を選択することを検討してください。

なお、1つの目安として、列のデータ長 の合計が2キロバイト程度のレコードを表に挿入するようなオンライン・トランザクションモデルの場合、1秒間に最大100件程度の処理が想定される範囲での利用となります。