ファイル名
mptrpagt.csv
使用用途
本ファイルを作成すると、SNMPトラップメッセージ中の「イベント発生元ノードのIPアドレス」を、任意のIPアドレスに変更することができます。この変更を行うことにより、NAT環境にある被監視ノードから送信されたSNMPトラップをSystemwalkerコンソール上に表示する際、ノードと対応付けして表示することができます。
格納場所
Windows | Systemwalkerインストールディレクトリ\MPWALKER.DM\MpCNappl\MpCNagt\etc\mptrpagt.csv |
Solaris | /opt/FJSVfwntc/MpCNagt/etc/mptrpagt.csv |
ファイル形式
項目名 | 最大長 | 値の形式 | 備考 |
---|---|---|---|
SNMPトラップのパケット送出元IPアドレス | 16 | 文字列 | 以下のようにIPアドレスの範囲を記述し、その範囲に含まれる複数のIPアドレスをまとめて指定することもできます。 例) |
SNMPトラップのエージェントアドレス | 16 | 文字列 | 同上 |
イベント発生元ノードのIPアドレス | 16 | 文字列 |
|
パラメタ
変更対象となるSNMPトラップの「パケット送出元IPアドレス」を指定します。パケット送出元ノードがNAT環境にある場合、NATによって変換された後のIPアドレスを指定してください。
本パラメタは必須パラメタです。
変更対象となるSNMPトラップのエージェントアドレスを指定します。同一の「パケット送出元IPアドレス」に対して、エージェントアドレスごとに変換ルールを指定することができます。
本パラメタが指定されていない場合、すべてのエージェントアドレスのSNMPトラップが変更の対象となります。
SNMPトラップメッセージ中の「イベント発生元ノードのIPアドレス」の変更後の値を指定します。
本パラメタが指定されていない場合、「SNMPトラップのパケット送出元IPアドレス」が「イベント発生元ノードのIPアドレス」となります。
注意事項
本ファイルは、被監視サーバからSNMPトラップを通知する先の運用管理サーバまたは部門管理サーバ上に作成してください。
本ファイルの作成/変更後に定義を有効にするためには、本ファイルを作成/変更した運用管理サーバまたは部門管理サーバ上で、Systemwalker Centric Managerを再起動する必要があります。
IPアドレスはIPv4形式で指定してください。
例)
172.16.0.1
IPアドレスに0.0.0.0および255.255.255.255を指定することはできません。
定義の優先順は、本ファイル内に定義されている順となります。
行の先頭に#を記述すると、その行はコメントとなります。
以下の定義はできません。
行中に空白、タブが存在する定義。
IPアドレスの数字に0から始まる値の定義。
例)
100.010.1.001
クラスタ運用の場合、本ファイルは共有ディスク上に作成してください。
使用例
192.168.0.1 192.168.1.1,172.16.0.1,100.100.100.1 192.168.2.1,,100.100.100.2 192.168.2.0/24 192.168.3.1,172.16.0.1
SNMPトラップの「パケット送出元IPアドレス」が192.168.0.1の場合、SNMPトラップのエージェントアドレスにかかわらず、SNMPトラップメッセージ中の「イベント発生元ノードのIPアドレス」を192.168.0.1に変更します。
SNMPトラップの「パケット送出元IPアドレス」が192.168.1.1かつ、SNMPトラップのエージェントアドレスが172.16.0.1の場合、SNMPトラップメッセージ中の「イベント発生元ノードのIPアドレス」を100.100.100.1に変更します。
SNMPトラップの「パケット送出元IPアドレス」が192.168.2.1の場合、SNMPトラップメッセージ中の「イベント発生元ノードのIPアドレス」を100.100.100.2に変更します。
SNMPトラップの「パケット送出元IPアドレス」が192.168.2.1~192.168.2.254の場合、SNMPトラップメッセージ中の「イベント発生元ノードのIPアドレス」をパケット送出元IPアドレスと同じ値に変更します。
なお、192.168.2.1についての定義が3行目にあるため、192.168.2.1に対しては3行目の定義が優先されます。したがって、この行の定義が適用されるのは192.168.2.2~192.168.2.254となります。
SNMPトラップの「パケット送出元IPアドレス」が192.168.3.1かつ、SNMPトラップのエージェントアドレスが172.16.0.1の場合、SNMPトラップメッセージ中の「イベント発生元ノードのIPアドレス」をパケット送出元IPアドレスと同じ値(192.168.3.1)に変更します。