2.3.59 インストールレス型エージェント監視の個別定義ファイル

ファイル名

任意の名前です。

ファイル名、パス名に使用できる文字は、日本語、英数字、記号です。ファイル名とパス名には、特殊文字（*,?,",<,>,|,/,\）は使用できません。ファイル名の最大長は、フルパスで256バイトです。

使用用途

インストールレス型エージェント監視を行う時に使用する定義（接続するためのアカウント情報など）を記述するファイルです。本ファイルの内容は、インストールレス型エージェント個別情報設定コマンド(mpalsexdef)で反映します。

格納場所

任意

ファイル形式

インストールレス型エージェント監視の個別定義ファイルはcsv形式です。
1つのノードの情報は、1行で記述します。
記述できるノード数(行数)に上限はありませんが、ファイルのサイズは2GBまでです。また、CSVファイル内に全角文字を使用する場合は、UTF-8コードで記述します。

CSV形式の詳細については、以下の通りです。

列番号	タイトル	定義表示形式				備考
列番号	タイトル	値	説明	最大長 (バイト)	使用可能な文字種	備考
1	ホスト名	ホスト名	監視対象ノードのホスト名	64	半角英数字	○
2	ログインシーケンス	1	ログインID入力	1	半角数字
		2	パスワード入力
		3	コマンド入力
3	ログインID入力時のプロンプト文字列	プロンプト		64	半角英数字半角記号	△ (注1)
3	ログインID入力時のプロンプト文字列	空欄	指定なし	－	－	△ (注1)
4	ログインID	ログインID		64	半角英数字	△ (注1)
4	ログインID	空欄	指定なし	－	－	△ (注1)
5	パスワード入力時のプロンプト文字列	プロンプト		64	半角英数字半角記号	△ (注2)
5	パスワード入力時のプロンプト文字列	空欄	指定なし	－	－	△ (注2)
6	パスワード	パスワード		64	半角英数字	△ (注2)
6	パスワード	空欄	指定なし	－	－	△ (注2)
7	コマンド入力時のプロンプト	プロンプト		64	半角英数字半角記号
8	ログアウトするコマンド	コマンド		64	半角英数字
9	管理者モード移行コマンド	コマンド		64	半角英数字
9	管理者モード移行コマンド	空欄	指定なし	－	－
10	管理者のパスワード入力のプロンプト	プロンプト		64	半角英数字半角記号
10	管理者のパスワード入力のプロンプト	空欄	指定なし	－	－
11	管理者のパスワード	パスワード		64	半角英数字
11	管理者のパスワード	空欄	指定なし	－	－
12	管理者モードでコマンド入力する時のプロンプト	プロンプト		64	半角英数字半角記号
12	管理者モードでコマンド入力する時のプロンプト	空欄	指定なし	－	－
13	管理者モードからログアウトするコマンド	コマンド		64	半角英数字
13	管理者モードからログアウトするコマンド	空欄	指定なし	－	－
14	WMIでアクセスするための監視サーバ側のアカウント	アカウント		20	半角英数字
14	WMIでアクセスするための監視サーバ側のアカウント	空欄	指定なし	－	－
15	WMIでアクセスするための監視サーバ側のパスワード	パスワード		127	半角英数字
15	WMIでアクセスするための監視サーバ側のパスワード	空欄	指定なし	－	－
16	監視サーバ側のドメイン名	ドメイン名		156	半角英数字
16	監視サーバ側のドメイン名	空欄	指定なし	－	－
17	WMIでアクセスするための監視対象ノードのアカウント	アカウント		20	半角英数字
17	WMIでアクセスするための監視対象ノードのアカウント	空欄	指定なし	－	－
18	WMIでアクセスするための監視対象ノードのパスワード	パスワード		127	半角英数字
18	WMIでアクセスするための監視対象ノードのパスワード	空欄	指定なし	－	－
19	監視対象ノードのドメイン名	ドメイン名		156	半角英数字
19	監視対象ノードのドメイン名	空欄	指定なし	－	－
20	SSHのアカウント	アカウント		64	半角英数字
20	SSHのアカウント	空欄	指定なし	－	－

○：必須項目です。
△：条件付きで必須項目です。

注1): ログインシーケンスで「1」を選択した場合は必須項目です。

注2): ログインシーケンスで「1」または「2」を選択した場合は必須項目です。

個別情報ファイルに設定しなかった項目については、監視ポリシーで設定した値が有効となります。

参照

mpalsexdef(インストールレス型エージェント個別情報設定コマンド)

注意事項

インストールレス型エージェント監視の個別定義ファイルには、暗号化していないパスワードを記述します。インストールレス型エージェント監視の個別定義ファイルは、ユーザの責任で管理し、インストールレス型エージェント個別情報設定コマンド実行後は、運用管理サーバから削除してください。
以下の場合、個別定義ファイルの形式エラーとなり、インストールレス型エージェント個別情報設定コマンドがエラーメッセージを出力して終了します。
- 「ログイン開始シーケンス」で「ログインID入力」を設定しているが、以下のどれかが未入力の場合
  - ログインプロンプト
  - ログインID
  - パスワードプロンプト
  - パスワード
- 「ログイン開始シーケンス」で「パスワード入力」を設定しているが、以下のどちらかが未入力の場合
  - パスワードプロンプト
  - パスワード
- 以下の項目が未入力の場合
  - ホスト名
- 定義ファイルのサイズが2GBを超えている場合

使用例

以下に記述例を示します。

例)
NODE1がSolaris、NODE2がWindowsの場合

NODE1,1,Login:,systemwalker,Password:,systemwalker,#,exit,su,Password,root,#,exit,,,,,,,sshuser
NODE2,1,login:,systemwalker,password:,systemwalker,>,exit,,,,,,systemwalker,systemwalker,domain1,systemwalker,systemwalker,domain1,