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Systemwalker Centric Manager V17.0.2 リファレンスマニュアル

2.3.14 Systemwalkerコンソールの画面設定のカスタマイズファイル

ファイル名

MpBcmClConfig.ini

使用用途

Systemwalkerコンソールの画面設定をカスタマイズできる定義ファイルです。以下の設定を行うことができます。

格納場所

Windows

Systemwalkerインストールディレクトリ\MPWALKER.DM\mpbcmgui\etc

ファイル形式

[MEMORY]
HEAPSIZEMAX=Javaのヒープサイズの最大値
[LUMP_COMMAND]
START=コマンドライン
PAUSE=コマンドライン
RESTART=コマンドライン
STOP=コマンドライン
[ALARMLUMP]
SOUND=WAVファイル名
[LOGIN]
USE_DOMAINNAME=ON
[JAVAVMOPTION]
VOLIMGBUF=OFF
[FONT](注)
FONT_SMOOTH=ON

注)本セクションは、運用管理クライアントの場合のみ利用可能です。

[MEMORY]:

本セクションは、Systemwalkerコンソールで使用するJavaのメモリに関する設定を指定します。

本セクション内に以下の設定値を記述してください。

HEAPSIZEMAX:

Systemwalkerコンソールで使用する「Javaのヒープサイズの最大値」を意味します(単位はMB)。指定範囲は、128~1024です。

キー名自体がない場合、値を省略した場合、および上記の範囲外の場合、128MBで動作します。

HEAPSIZEMAX の推奨値

MpBcmSvrConfig.ini の STARTTRBLISTMAX の値と HEAPSIZEMAX の推奨値との関係は以下のとおりです。

STARTTRBLISTMAX の値

HEAPSIZEMAX の推奨値

1000 ~ 2000

256 以上

2000 ~ 3000

394 以上

3000 ~ 5000

512 以上

ただし、STARTTRBLISTMAXの値が1000の場合でも、例えば、以下のような理由によって、Systemwalkerコンソールの画面の操作が遅くなる場合には、HEAPSIZEMAXを512以上に設定してください。

  • イベント発生が多発している

  • イベント対処の頻度が高い

  • メッセージ検索で大量のメッセージを検索する

  • リモートコマンドを大量に発行する

  • リモートコマンド検索で大量のリモートコマンドを検索する

  • 大量にフォルダやノードを登録する

[LUMP_COMMAND]:

本セクションは、Systemwalkerコンソールの警告灯アイコンの点滅状態に合わせて実行するコマンドを指定します。

本セクション内に以下の設定値を記述してください。

START:

イベント発生により、警告灯アイコンが点滅を開始した場合に実行するコマンドラインをフルパスで指定します。

キー名自体がない場合、および値を省略した場合、コマンドは実行されません。

PAUSE:

警告灯アイコンのクリックにより、点滅を停止した場合に実行するコマンドラインをフルパスで指定します。

キー名自体がない場合、および値を省略した場合、コマンドは実行されません。

RESTART:

警告灯アイコンの点滅を停止後、スヌーズ機能や新しいイベントの発生により点滅を再開した場合に実行するコマンドラインをフルパスで指定します。

キー名自体がない場合、および値を省略した場合、コマンドは実行されません。

STOP:

未確認のイベントが無くなったことにより、警告灯アイコンが消灯した場合に実行するコマンドラインをフルパスで指定します。

キー名自体がない場合、および値を省略した場合、コマンドは実行されません。

[ALARMLUMP]:

本セクションは、Systemwalkerコンソールの警告灯アイコンの動作に関する設定を指定します。

本セクション内に以下の設定値を記述してください。

SOUND:

警告灯アイコンの点滅時に再生するWAVファイル名をフルパスで指定します。警告灯アイコンの消灯時や点滅を停止している場合は、音声は再生されません。

キー名自体がない場合、および値を省略した場合、音声は再生されません。

[LOGIN]:

本セクションはログイン情報の設定を指定します。

本セクション内に以下の設定値を記述してください。

USE_DOMAINNAME:

WindowsのActive Directoryで管理しているドメインユーザで、Systemwalkerコンソールにログインした場合の画面情報の管理方法を指定します。指定可能な値は、「ON」と「OFF」です。

ON:

下記ユーザでSystemwalkerコンソールにログインした場合の画面設定は、異なる内容になります。

  • ドメインユーザ(例: ntdomain\user1)

  • 同名のユーザ(例: user1)

OFF:

下記ユーザでSystemwalkerコンソールにログインした場合の画面設定は、同じ内容になります。

  • ドメインユーザ(例: ntdomain\user1)

  • 同名のユーザ(例: user1)

キー名自体がない、または値を省略した場合、ドメインユーザと同名のユーザのSystemwalkerコンソールの画面設定の内容は同じ内容になります。

[JAVAVMOPTION]:

本セクションは、Systemwalkerコンソールで使用するJavaの描画動作に関する設定を指定します。

本セクション内に以下の設定値を記述してください。

VOLIMGBUF:

ダブルバッファリング機能(※)を無効にする定義を使用するか、使用しないかを指定します。

(※) Java実行環境において、画面描画をスムーズにするための機能です。

ON:

ダブルバッファリング機能が無効になります。

OFF:

ダブルバッファリング機能が有効になります。

ダブルバッファリング機能は、以下の条件に当てはまる場合のみ有効にできます。

  • Systemwalkerコンソールを表示したままのWindowsで、以下の操作を行わない場合

    - リモートデスクトップによるログイン

    - リモート操作 エキスパートによるログイン

    - システムの画面解像度の変更

キー名自体がない、または値を省略した場合、ダブルバッファリング機能は無効になります。

[FONT]:

本セクションは、Systemwalkerコンソールで使用するフォントに関する設定を指定します。

本セクション内に以下の設定値を記述してください。なお、本セクションは、運用管理クライアントの場合のみ利用可能です。

FONT_SMOOTH:

以下の対象画面について、太字(BOLDまたはBOLD+ITALIC)の文字の表示をなめらかにする機能を使用するか、使用しないかを指定します。指定可能な値は、「ON」と「OFF」です。

  • 対象画面

    • Systemwalkerコンソールの以下

      - 監視イベント一覧(※)

      - 監視リスト

      - 監視マップ

      - 監視マップ上の図形(テキスト)

    • リモートコマンド結果

    • リモートコマンド検索

    • メッセージ一覧

    • メッセージ検索

    • 監視ポリシー[ポリシーグループの登録] [配付先](※)

    • セキュリティポリシー[ポリシーグループの登録] [配付先](※)

    • インストールレス型エージェント監視[配付先の設定](※)

    • フォント設定

    • 図形(テキスト)プロパティ

      (※) 太字(BOLDまたはBOLD+ITALIC)の文字と太字でない文字が混在するため、
           太字以外の文字の表示もなめらかになります。
ON:

太字(BOLDまたはBOLD+ITALIC)の文字の表示をなめらかにします。

環境によっては、文字が不鮮明に見える場合があります。必要に応じて、フォントを変更してください。

推奨のフォントは「メイリオ」です。

OFF:

太字(BOLDまたはBOLD+ITALIC)の文字の表示をなめらかにしません。

キー名自体がない、または値を省略した場合、太字(BOLDまたはBOLD+ITALIC)の文字の表示をなめらかにしません。

参照

運用管理サーバで、Systemwalkerコンソールの監視イベント一覧に表示するイベント数をカスタマイズしていた場合は、Javaのヒープサイズの最大値を適切な値に設定する必要があります。

詳細については、“Systemwalkerコンソールサービの定義ファイル”を参照してください。

注意事項

使用例

Javaのヒープサイズの最大値を256MB として設定した例を示します。

[MEMORY]
HEAPSIZEMAX =256

Systemwalkerコンソールで使用するJavaのヒープサイズの最大値を256MBにするためには、HEAPSIZEMAX を256に設定します。

本パラメタは、Systemwalkerコンソールの動作に大きく影響します。MpBcmSvrConfig.ini にて監視イベント一覧に表示できる監視イベントの最大件数がカスタマイズされている場合には、“HEAPSIZEMAX の推奨値”を参照し、適切な値を設定してください。

警告灯アイコンの点滅開始時と点滅再開時にコマンドを実行する場合の設定例を示します。

[LUMP_COMMAND]
START=d:\tool\abc.exe -s
RESTART=d:\tool\xyz.exe

警告灯アイコンの点滅時に音声を再生する場合の設定例を示します。

[ALARMLUMP]
SOUND =d:\sound\alarm.wav