機能説明
本コマンドは、障害調査のための資料を収集します。
世代設定では、採取資料を世代管理する場合、世代数を設定します。
保守情報収集では、選択した機能の調査に必要な資料を一括で採取します。
インストール等の失敗で環境が作成されていない場合は、DVD内のコマンドを使用して、資料を採取します。
UNIX版の場合、一覧表示では、採取した資料の情報(採取日付、採取機能等)を世代別に表示します。(サーバ用です。)
なお、調査資料の採取については、FJQSS (資料採取ツール)を利用することもできます。FJQSS (資料採取ツール)で採取できる資料は、保守情報収集ツールで採取した資料と同じです。
ポイント
FJQSS (資料採取ツール)について
FJQSS (資料採取ツール)は、Systemwalker Centric Managerに組み込まれているトラブル発生時の調査資料採取ツールです。トラブル調査に必要な資料を簡単な操作で採取できます。
【Windows版の場合】
FJQSS (資料採取ツール)の詳細については、[スタート]-[FJQSS (資料採取ツール)]-[FJQSS ユーザーズガイド]で表示されるマニュアルを参照してください。
【UNIX版の場合】
FJQSS (資料採取ツール)の詳細については、DVDに格納されている以下のフォルダ配下のマニュアルを参照してください。
- Fjqss_Manual |
記述形式
【Windows版】
swcolinf | /w 世代数 |
swcolinf | [/i 機能名 | all] /o 格納先ディレクトリ |
Server Core環境の場合
swcolinf |
【UNIX版】
サーバ用
swcolinf | -w 世代数 |
swcolinf | [-i 機能名 | all] -o 格納先ディレクトリ [-c コメント] |
swcolinf | -l 格納先ディレクトリ |
クライアント用
swcolinf | /w 世代数 |
swcolinf | [/i 機能名 | all] /o 格納先ディレクトリ |
オプション
【Windows版】
世代管理をする場合、世代数を設定します。設定できる範囲は1から10です。初期値は3世代が設定されています。DVD内のコマンドには使用できません。世代管理を行わない場合は、世代を1と設定してください。
採取する機能名を指定します。指定する機能を以下に示します。
指定する機能名 | 機 能 |
---|---|
framework | フレームワーク |
event | イベント監視 |
traffic | 性能監視・稼働監視 |
drms | 資源配付 |
remote | リモート操作 |
tool | ツール |
network | ネットワーク管理 |
auditlog | 監査ログ |
svacctl | サーバアクセス制御 |
備考)
複数選択する場合は、カンマ区切りで指定します。
すべての機能の情報を採取する場合に指定します。
省略した場合は、「/i all」が指定されたとみなされます。
情報収集は、通常[保守情報収集ツール]画面から行ってください。
DVD内のコマンドはallだけ指定可能です。
採取した資料を格納するディレクトリをフルパスで指定します。
格納先ディレクトリは、50バイト以内で指定します。途中に空白文字は指定できません。
サーバ用
世代管理をする場合、世代数を設定します。設定できる範囲は1から10です。初期値は3世代が設定されています。DVD内のコマンドには使用できません。世代管理を行わない場合は、世代を1と設定してください。
採取する機能名を指定します。指定する機能を以下に示します。
指定する機能名 | 機 能 |
---|---|
framework | フレームワーク |
event | イベント監視 |
traffic | 性能監視・稼働監視 |
drms | 資源配付 |
remote | リモート操作 |
tool | ツール |
network | ネットワーク管理 |
auditlog | 監査ログ |
svacctl | サーバアクセス制御 |
備考)
複数選択する場合は、カンマ区切りで指定します。
すべての機能の情報を採取する場合に指定します。
省略した場合は、「-i all」が指定されたとみなされます。
DVD内のコマンドはallだけ指定可能です。
採取した資料を格納するディレクトリを英数字のフルパスで指定します。途中に空白文字は指定できません。
採取する資料にコメントを付けたい場合に指定します。省略した場合は、コメントは何も設定されません。
なお、コメントに使用できる文字は、英数字および「_」(アンダーバー)です。
採取した資料の情報を表示する格納先ディレクトリを指定します。指定した格納先配下の世代の情報を表示します。
クライアント用
世代管理をする場合、世代数を設定します。設定できる範囲は1から10です。初期値は3世代が設定されています。DVD内のコマンドには使用できません。世代管理を行わない場合は、世代を1と設定してください。
採取する機能名を指定します。指定する機能はサーバ用と同じです。
省略した場合は、「/i all」が指定されたとみなされます。
情報収集は、通常[保守情報収集ツール]画面から行ってください。
DVD内のコマンドはallだけ指定可能です。
採取した資料を格納するディレクトリをフルパスで指定します。
格納先ディレクトリは、50バイト以内で指定します。途中に空白文字は指定できません。
復帰値
正常終了
異常終了
参照
コマンド格納場所
【Windows版】
Windows | Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\mpcmtool\swcolinf | |
DVD | Windows(32bit)版 | <DVDドライブ>\MAIN\tool\swcolinf |
Windows(64bit)版 | <DVDドライブ>\Server\tool\swcolinf |
【UNIX版】
UNIX | /opt/FJSVftlc/swcolinf | |
Windows | Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\mpcmtool\swcolinf | |
DVD | Windows(32bit)版 | <DVDドライブ>\MAIN\tool\swcolinf |
Windows(64bit)版 | <DVDドライブ>\Server\tool\swcolinf | |
Solaris版 | <DVDドライブ>/Solaris/tool_unx/swcolinf | |
Linux版 | <DVDドライブ>/Linux/tool_unx/swcolinf |
実行に必要な権限/実行環境
【Windows】
運用管理サーバで資料を採取する場合は、ローカルコンピュータ上のAdministratorユーザまたは操作ユーザとして定義したローカルAdministrators グループユーザで実行する必要があります。運用管理サーバ以外の場合は、Administrator権限(Windows)が必要です。
本コマンドは、[管理者として実行]を選択して起動したコマンドプロンプト上で実行してください。
サーバ/クライアントで実行可能です。
【UNIX】
システム管理者(スーパーユーザ)権限が必要です。
サーバで実行可能です。
Administrator権限(Windows)が必要です。
クライアントで実行可能です。
注意事項
格納先ディレクトリの指定は、途中に空白を指定することはできません。
このコマンドはサイレントのため、エラーがある場合は、以下のログに記述しています。
コマンドのオプションエラー:「正しいオプションを指定してください。」
【Windows版】
Windowsディレクトリ\swcolinf.log |
【UNIX版】
サーバ用
/tmp/swcolinf.log |
クライアント用
Windowsディレクトリ\swcolinf.log |
その他のエラー:「失敗したファイルを手動で格納先にコピーしてください。」
【Windows版】
情報格納先ディレクトリ\CentricManager\世代番号\swcolinf.log |
【UNIX版】
サーバ用
情報格納先ディレクトリ/CentricManager/世代番号/swcolinf.log |
クライアント用
情報格納先ディレクトリ\CentricManager\世代番号\swcolinf.log |
Windows版において、Systemwalker Operation Managerと混在しており、かつ、導入しているSystemwalker Operation ManagerのバージョンがSystemwalker Centric Managerと異なる場合、バージョンが新しい製品の保守情報収集ツールを実行して双方の資料を採取してください。
操作ユーザで本コマンドを実行した場合、保守情報収集ツールで[実行]をクリックしたときに以下の警告が出力されます。[はい]をクリックして続行してください。
Administrator ユーザである必要がありますのでログオンし直して、ツールを起動してください。続行しますか?
Windows版において、以下の条件で本コマンドを実行する場合、環境変数%tmp%、%temp%、%windir%が示すパスに、それぞれ150MB、150MB、100MBの空き容量が必要です。
資源配付機能、または、リモート操作機能がインストールされている環境で、/iオプションに以下のいずれかを指定して保守情報の収集を行う場合
all
drms
remote
空き容量が不足している場合、本コマンドはメッセージを出力して処理を中断します。
Windows版において、保守情報の収集途中で格納先ディレクトリの空き容量の不足を検知した場合、以下のメッセージを出力して処理を中断します。
本メッセージが出力された場合、格納先ディレクトリについて対処を実施した上で、格納先ディレクトリ配下に中間ファイルが残存する場合は、必要に応じて削除した後に、本コマンドを再度実行してください。
MPCOMTRC: ERROR: 0127: 採取に必要となる最小限の空き容量が不足しているため、指定格納先に保守情報を採取できません。 |
Linux版/Solaris版において、以下の条件で本コマンドを実行する場合、「/tmp」に100MBの空き容量が必要です。
資源配付サーバ機能がインストールされている環境で、-iオプションに「all」または「drms」を指定して実行する場合
空き容量が不足している場合、本コマンドはメッセージを出力して処理を中断します。
Linux版/Solaris版において本コマンドが格納先ディレクトリの空き容量の不足を検知した場合、以下のメッセージを出力して処理を中断します。
本メッセージが出力された場合、格納先ディレクトリについて対処を実施した上で、格納先ディレクトリ配下に中間ファイルが残存する場合は、必要に応じて削除した後に本コマンドを再度実行してください。
ERROR: There is not enough disk space to collect information.Free up some disk space. |
%1: 空き容量の不足を検知したパス
%2: 保守資料の採取にあたり、%1において必要な空き容量(単位:KB)
%3: %1における現在の空きディスク容量(単位:KB)
使用例1
【Windows版】
c:\tmpにイベント監視とツールの情報を取得します。
c:\Systemwalker\mpwalker.dm\mpcmtool\swcolinf\swcolinf /i event,tool /o c:\tmp
【UNIX版】
/workにイベント監視とツールの情報を取得します。
/opt/FJSVftlc/swcolinf/swcolinf -i event,tool -o /work
使用例2
【Windows版】
c:\workにすべての情報を取得します。
c:\Systemwalker\mpwalker.dm\mpcmtool\swcolinf\swcolinf /i all /o c:\work
【UNIX版】
/workにすべての情報を取得し、コメントを記述します。
/opt/FJSVftlc/swcolinf/swcolinf -i all -o /work -c 2002.2.2_all_SE001
実行結果/出力形式
【UNIX版】
標準出力に、保守情報収集ツールで取得した情報の一覧が表示されます。
-lオプションを指定した場合)
*** Systemwalker Centric Manager Information *** OUTPATH:/temp FOLDER DATE FUNCTION COMMENT /temp/CentricManager/0001 2002/05/05 10:10:10 all all /temp/CentricManager/0002 2002/05/06 10:10:10 event,tool tool:error
指定した格納先。格納先配下の情報を表示します。
格納されている世代ディレクトリ
採取した日付
採取した機能
コマンドに指定したコメント