機能説明
インストール時に指定したスタートアップアカウントのパスワードを変更します。
コマンドの実行方法は、GUIモードとサイレントモードの2つがあります。-pオプションで新しいパスワードを指定した場合にはサイレントモードで、-pオプションを指定しなかった場合にはGUIモードで実行されます。
コマンド実行前にWindowsのパスワードを変更しておき、対象サーバ上で直接実行します。使用するすべてのサービスを停止するため、業務を行っていない状態で実行します。
変更対象となるサービスのサービス表示名は、Systemwalker MpOpagt(サービス名はMpOpagt) です。
記述形式
pwchangec | [-p 新しいパスワード] |
オプション
変更するパスワードを入力します。
省略した場合には、GUIモードで起動されます。
指定した場合には、サイレントモードとして起動されます。サイレントモードで起動すると、プロンプトがコマンドの終了を待たずに表示されます。処理結果は画面に表示されません。
復帰値
コマンドラインから起動した場合、復帰値は常に0となります。
復帰値は(Windows APIの仕様により)バッチファイルから起動した場合に戻ります。
バッチファイルから実行した場合には、以下の環境変数を参照することにより、パスワード変更ツールの復帰値を獲得することが可能です。
%ERRORLEVEL%
pwchangec -p NewPassword
echo %ERRORLEVEL%
正常
異常
コマンド格納場所
Windows | Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\mpcmtool\bin |
実行に必要な権限/実行環境
Administrator権限が必要です。
本コマンドは、[管理者として実行]を選択して起動したコマンドプロンプト上で実行してください。
運用管理サーバで実行可能です。
注意事項
本コマンドの「-p」オプションで、パスワードを変更する場合は、第三者にパスワードを見られないように、注意してください。
本コマンドの変更対象以外のサービスについて、パスワードを変更する場合
[コントロールパネル]、または[管理ツール]の[サービス]を起動し、変更したいサービスのスタートアップアカウントとパスワードをSystemwalker Centric Managerのスタートアップアカウントおよびパスワードと同じものに変更してください。
使用例
スタートアップアカウントのパスワードを変更します。
Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\mpcmtool\bin配下で実行します。
GUIモードで起動する場合
pwchangec
サイレントモードで起動する場合
pwchangec -p systemwalker
実行結果/出力形式
GUIモードの場合
正常終了時は、以下のメッセージが表示されます。
パスワード情報の変更に成功しました。
例)
混在インストール環境での正常終了時は、以下のように表示されます。
パスワード情報の変更に成功しました。 [設定変更しなかったサービス] - Systemwalker MpOpagt
Systemwalker Centric Managerだけのサービスに対してスタートアップアカウントのパスワードを変更する場合は、この時点で作業は完了しています。
Systemwalker Operation Managerのサービスのパスワードも変更する場合は、pwchangeoコマンドを実行してください。
例)
異常終了時は、以下のメッセージが表示されます。
パスワード情報の変更に失敗しました。 [設定に失敗したサービス] - MpScsv - MpOpagt - MpOpgui - MpPcgui
サイレントモードの場合
処理結果は、画面上に表示されません。
処理結果の確認は、以下の手順で行います。
以下のログファイルを参照してください。
Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\mpcmtool\log\PW_LOG_.log
以下のメッセージファイルを確認してください。
メッセージファイルが存在しなければ正常終了です。
Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\mpcmtool\log\PWENDLIST.TXT
混在インストール環境での正常終了時、または異常終了時の場合は、メッセージファイルにパスワード変更されなかったサービス名が記録されています。