機能説明
【Windows版】
本コマンドは、Systemwalker Centric Managerの各機能のサービスを停止します。
【UNIX版】
本コマンドは、以下のコマンドで起動されるデーモンを除く、Systemwalker Centric Managerのすべてのデーモンを停止します。
Solaris 9の場合
/etc/rc2.d/S73opagt.syslog
/etc/rc3.d/S99sorm
Solaris 10以降の場合
/etc/rc3.d/S99sorm
以下のSMFサービス
svc:/application/management/fjsvsagt-syslog:default
Red Hat Enterprise Linux 6以前の場合
/etc/rc2.d/S11opagt.syslog
/etc/rc3.d/S99sorm
Red Hat Enterprise Linux 7、かつ、V15.2.0以前の場合
/etc/rc3.d/S99sorm
以下のSystemdサービス
opagt.syslog.service
Red Hat Enterprise Linux 7、かつ、V15.3.0以降の場合/
Red Hat Enterprise Linux 8以降の場合
以下のSystemdサービス
opagt.syslog.service
sorm.service
AIXの場合
/etc/inittabに登録された以下のコマンド
/opt/FJSVsagt/etc/script/S73opagt.syslog
HP-UXの場合
/sbin/rc2.d/S200opagt.syslog
なお、「デーモン一括起動・停止制御ファイル」を変更することにより、起動/停止の対象とするデーモンをカスタマイズすることができます。
記述形式
【Windows版】
pcentricmgr | [/a] [/FS1] [/FS2] [/FS3] [/FS4] [/FS6] [/FD] [/FR] [/h] |
【UNIX版】
pcentricmgr | [-a] [-s] [-FS1] [-FS2] [-FS3] [-FS4] [-FS6] [-FD] [-halt] [-h] |
オプション
【Windows版】
Systemwalker Centric ManagerとSystemwalker Operation Managerの両製品が同じマシン上にインストールされている環境で、両製品のサービスを同時に停止させる場合に指定します。
監視機能の基盤であるフレームワークのサービスを停止する場合に指定します。本オプションを指定した場合、監視機能(下記のFS2~FS4)も自動的に停止の対象となります。
「イベント監視(定義GUI)」(注)、GUIのサービスを停止する場合に指定します。
注)
以下の定義を実施するためのサービスです。
通信環境定義
サーバ環境定義
サーバ間連携定義
ログファイル監視設定
メール連携環境設定
アプリケーション管理のサービスを停止する場合に指定します。
ネットワーク管理、性能監視のサービスを停止する場合に指定します。
/FS1~/FS4オプションで停止しない監視サービスを停止する場合に指定します。
資源配付のサービスを停止する場合に指定します。
リモート操作のサービスを停止する場合に指定します。
本コマンドのヘルプ(Usage)を表示させる場合に指定します。
上記のオプション(/FS1、/FS2、/FS3、/FS4、/FS6、/FD、/FR)は、それぞれ自由に組み合わせて指定することができます。
上記のオプション(/a、/h)は、他のどのオプションとも組み合わせて指定することはできません。
上記のどのオプションも指定されない場合、“注意事項”に記載があるサービスとリモート操作を除いたSystemwalker Centric Managerのすべてのサービスが停止対象となります。
【UNIX版】
Systemwalker Centric ManagerとSystemwalker Operation Managerの両製品が同じマシン上にインストールされている環境で、両製品のデーモンを同時に停止させる場合に指定します。
Systemwalker Centric ManagerとSystemwalker Operation Managerの両製品が同じマシン上にインストールされている環境で、両製品の共通デーモンであるセキュリティ機能(ACL Manager)のデーモンも同時に停止させる場合に指定します。
監視機能の基盤であるフレームワークのデーモンを停止する場合に指定します。本オプションを指定した場合、監視機能(下記のFS2~FS6)も自動的に停止の対象となります。
GUIのデーモンを停止する場合に指定します。
アプリケーション管理のデーモンを停止する場合に指定します。
ネットワーク管理、性能監視のデーモンを停止する場合に指定します。
-FS1~-FS4オプションで停止しない監視デーモンを停止する場合に指定します。
資源配付のデーモンを停止する場合に指定します。
本オプションは、Systemwalker Centric Managerのデーモンが何らかの理由により、通常の停止方法(本オプションを指定しない方法)で停止できなくなった場合に、強制的にデーモンを停止させる手段として指定します。通常の停止方法で停止できなくなった場合の判断方法および復旧手順については、“コマンド終了時の対処”を参照してください。なお、通常の停止方法を実施せず、-haltオプションで停止を実行した場合、通信基盤処理が正常に動作しているか確認する処理をスキップします。この場合、通信基盤処理の動作状況が確認できないため、“コマンド終了時の対処”に従って、通信基盤処理を強制停止する必要があります。
本コマンドのヘルプ(Usage)を表示します。
上記のオプション(-FS1、-FS2、-FS3、-FS4、-FS6、-FD)は、それぞれ自由に組み合わせて指定することができます。
上記のオプション(-a、-s、-halt、-h)は、他のどのオプションとも組み合わせて指定することはできません。
上記のどのオプションも指定されない場合、“注意事項”に記載があるデーモンを除いたSystemwalker Centric Managerのすべてのデーモンが停止対象となります。
復帰値
正常終了
異常終了
【UNIX版】
コマンド終了時の対処
運用管理サーバでpcentricmgrコマンド実行時に、以下のメッセージが出力されコマンドが終了することがあります。
An error occurred in communication infrastructure. Specify the force termination option (-halt) and execute the command again.
これは、Systemwalker Centric Manager の通信基盤機能に異常が発生し、通常の停止を行えない状態であることを意味します。
このメッセージが出力された場合には、以下の復旧手順を実行する必要があります。
Interstage共存時は事前にInterstageを停止してください。
Systemwalker Centric Manager を強制停止します。
pcentricmgr -halt
通信基盤機能を強制終了します。
【Solaris版】
/opt/FSUNod/bin/OD_kill
【Linux版】
/opt/FJSVod/bin/OD_kill
コマンド実行時に以下のメッセージが出力されることがありますが、無視して先に進んでください。
UX:OD:エラー:od15010:ObjectDirector が起動されていません。
通信基盤のサブプロセスを強制終了します。
通信基盤のサブプロセス CosNaming_s のプロセスIDを確認します。
ps -ef | grep CosNaming_s
(第2カラムに出力される数字が通信基盤サブプロセスのプロセスIDです。)
通信基盤のサブプロセスを強制終了します。
kill プロセスID
(プロセスIDには、上記で確認したプロセスIDを指定します。)
通信基盤の未回収資源を回収します。
【Solaris版】
/opt/FSUNod/bin/odrmipc
【Linux版】
/opt/FJSVod/bin/odrmipc
Systemwalker Centric Manager を起動します。
scentricmgr
参照
コマンド格納場所
Windows | Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\bin |
UNIX | /opt/systemwalker/bin |
実行に必要な権限/実行環境
【Windows】
Administrator権限(Windows)が必要です。
本コマンドは、[管理者として実行]を選択して起動したコマンドプロンプト上で実行してください。
Windowsサーバ/クライアントで実行可能です。
【UNIX】
システム管理者(スーパーユーザ)権限が必要です。
注意事項
クラスタシステム上で、上記のオプションでサービスを停止した後に、フェールオーバまたはフェールバックが発生した場合は、停止したサービスは再起動します。
コマンド実行中に[Ctrl +C]キー等により強制的にコマンドを中断しないでください。
クラスタシステム上のSystemwalker Centric Managerを停止する場合は、クラスタ運用管理ビューを使用し、Systemwalker Centric Manager用クラスタサービスを停止してから、運用系と待機系で本コマンドを実施してください。
【Windows版】
本コマンドを実行しても、以下のサービスは停止対象になりません。
サーバアクセス制御
ObjectDirector
Symfoware
Systemwalker Centric ManagerとSystemwalker Operation Managerの両製品がインストールされているシステムで、/aオプションを省略して本コマンドを実行した場合、以下のサービスは停止対象になりません。
Systemwalker ACL Manager
Systemwalker MpShrsv
Systemwalker Mpscmc
FUJITSU PCMI(glassfish5-STFDMJAVAEE)
【UNIX版】
本コマンドを実行しても、以下のデーモン/エージェントは停止対象になりません。
ObjectDirectorのデーモン
性能監視のサーバ性能情報を収集する性能監視システム性能収集エージェント
システム監視エージェントのデーモン
ポリシー基盤のデーモン
サーバアクセス制御のデーモン
ネットワーク管理のトラップ監視のデーモン
Systemwalker Centric ManagerとSystemwalker Operation Managerの両製品がインストールされているシステムで、-aオプションと-sオプションの両方を省略して本コマンドを実行した場合、以下のデーモンは停止対象になりません。
MpFwsec
Systemwalker Centric ManagerとSystemwalker Operation Managerの両製品がインストールされているシステムで、-aオプションを省略して本コマンドを実行した場合、共通ツールの以下のデーモンは停止対象になりません。
mpshrsv.exe
glassfish【Linux版】/ java【Solaris版】
Systemwalker Centric ManagerとSystemwalker Operation Managerの両製品がインストールされているシステムで、-sオプションを指定して本コマンドを実行し、セキュリティ機能のデーモンを停止している間、以下のSystemwalker Operation Managerの機能は使用できません。
アクセス権の設定(ジョブスケジューラ)
プロジェクトの新規作成/変更(ジョブスケジューラ)
また、セキュリティ機能を停止した場合、Systemwalker Centric ManagerとSystemwalker Operation Managerの両製品の共通機能であるセキュリティ機能のデーモンプロセス(MpFwsec)も停止します。このため、Systemwalker Operation Managerのプロセス監視が以下のイベントを出力しますが問題ありません。対処は不要です。
Systemwalker Operation Manager のプロセス(MpFwsec)が正常に動作しているか確認してください。 |
Systemwalker OperationMGR 10.0以前のバージョンと混在している環境の場合、-aオプションを指定することはできません。
本コマンドを実行しても、返答メッセージ機能(Open ReplyMessageサービス)は、停止しません。返答メッセージ機能を停止したい場合は、ORMsvr.shを実行してください。詳細については、“ORMsvr.sh(返答メッセージサービス起動・停止コマンド)”を参照してください。