本コマンドは、Systemwalker Centric Managerのトラップ監視機能について動作を確認する機能です。具体的には、表示されるべきトラップ(メッセージ)が表示されない場合に、Systemwalker Centric Managerまたは環境設定の切り分け作業を円滑に行うため提供する機能です。
機能説明
本コマンドを、Systemwalkerがインストールされたノード上で実行することにより、[Systemwalkerコンソール[監視]]画面にダイアログが表示されます。本コマンドを実行すると、調査用のSNMPトラップを発行してイベントの通知状況を確認することができます。
記述形式
mptrptrc | [-a 被監視ノードのIPアドレス] [-d 管理サーバのIPアドレス] |
mptrptrc | [-a 被監視ノードのIPアドレス] [-d 管理サーバのIPアドレス] -v { 1 | 2 } |
mptrptrc | [-a 被監視ノードのIPアドレス] [-d 管理サーバのIPアドレス] -v 3 -l {noAuthNoPriv|authNoPriv|authPriv -P {DES|AES|3DES} } -u user [-p NOAUTH|MD5|SHA] [-k key] [-K deskey] -e SecurityEngineID [-E ContextEngineID] [-n ContextEngineName] |
オプション
トラップの送信元IPアドレスを指定します。
省略時にはコマンドを実行したノードのIPアドレスとなります。
管理サーバ(運用管理サーバ、部門管理サーバ)以外で本コマンドを実行する場合に、被監視ノードが所属する管理サーバのIPアドレスを指定します。省略時にはコマンドを実行したノードのIPアドレスとなります。
通知するSNMPトラップのバージョンを1(SNMPv1)、2(SNMPv2C)、または3(SNMPv3)の数字で指定します。省略した場合は1になります。
SNMPv3のセキュリティレベルをnoAuthNoPriv(認証なし)、authNoPriv(認証のみ)、またはauthPriv(認証・暗号化)で指定します。-vオプションで3が指定されたときだけ有効です。
SNMPv3の暗号化アルゴリズムを、DES、AES、または3DESで指定します。-lオプションでauthPrivが指定されたときだけ有効です。(AESはWindows版、Solaris版、Linux版の場合だけです。)
SNMPv3のユーザ名を設定します。-vオプションで3が指定されたときだけ有効です。
SNMPv3の認証プロトコルをNOAUTH(認証なし)、MD5、またはSHAで指定します。省略した場合はNOAUTHが有効になります。セキュリティレベルにauthNoPrivまたはauthPrivを指定した場合は、必ずMD5またはSHAのどちらかを指定してください。-vオプションで3が指定されたときだけ有効です。
SNMPv3の認証キーを設定します。セキュリティレベルにauthNoPrivまたはauthPrivを指定した場合は必ず設定してください。-vオプションで3が指定されたときだけ有効です。
SNMPv3の暗号化キーを設定します。セキュリティレベルにauthPrivを指定した場合は、必ず暗号化キーを設定してください。-vオプションで3が指定されたときだけ有効です。
SNMPv3のセキュリティエンジンIDを設定します。-vオプションで3が指定されたときだけ有効です。
SNMPv3のコンテキストエンジンIDを設定します。省略した場合、セキュリティエンジンIDと同じ値が設定されます。-vオプションで3が指定されたときだけ有効です。
SNMPv3のコンテキスト名を設定します。-vオプションで3が指定されたときだけ有効です。
復帰値
正常終了
異常終了
参照
コマンド格納場所
Windows | Systemwalkerインストールディレクトリ\MpWalker.DM\bin |
UNIX | /opt/systemwalker/bin |
実行に必要な権限/実行環境
【Windows】
Administrator権限が必要です。
運用管理サーバ/部門管理サーバ/業務サーバ/運用管理クライアント/クライアントで実行可能です。
【UNIX】
システム管理者(スーパーユーザ)権限が必要です。
運用管理サーバ/部門管理サーバ/業務サーバ/運用管理クライアント/クライアントで実行可能です。
Administrator権限が必要(Windows)です。
注意事項
本コマンドを使用する場合、[Systemwalkerコンソール[監視]]画面を起動しておく必要があります。
HP-UX版、AIX版ではAESはサポートされません。
本コマンドにより通知されたトラップは、Systemwalkerコンソールの監視イベント一覧には表示されません。
使用例
被監視ノードのIPアドレス(192.168.0.1)から送信されたトラップが、正常に監視イベントとして通知することを確認します。
【Windows版】
mptrptrc -a 192.168.0.1
mptrptrc -a 192.168.0.1 -v 3 -l noAuthNoPriv -u snmpuser -e 800007e580a3968b1324d34444
【UNIX版】
/opt/systemwalker/bin/mptrptrc -a 192.168.0.1
/opt/systemwalker/bin/ mptrptrc -a 192.168.0.1 -v 3 -l noAuthNoPriv -u snmpuser -e 800007e580a3968b1324d34444
実行結果/出力形式
監視ウィンドウに、[Systemwalkerコンソール[監視]]ダイアログボックスが表示されます。
テストイベント受信日時
テストトラップ発生ホスト名(被監視ホスト名)
イベントトレースコマンド実行時間