機能説明
本コマンドは、管理サーバ(運用管理サーバ、部門管理サーバ)でSNMPトラップを受信し、イベントに変換した履歴を表示します。
記述形式
mptrpref | -r|-n [-a トラップ送信元IPアドレス] [-s 開始日時] [-e 終了日時] |
オプション
受信トラップの履歴を参照します。
イベント変換の履歴を参照します。
履歴の表示を被監視ノードのIPアドレスで絞り込む場合に指定します。
参照する履歴の開始日時を指定します。
西暦年を指定します。
01~12で月を指定します。
01~31で日を指定します。
00~23で時間を指定します。
00~59で分を指定します。
00~59で秒を指定します。
参照する履歴の終了日時を指定します。
指定する形式は開始日時と同じです。
復帰値
正常終了
異常終了
参照
コマンド格納場所
Windows | Systemwalkerインストールディレクトリ\MpWalker.DM\bin |
Solaris | /opt/systemwalker/bin |
実行に必要な権限/実行環境
【Windows】
Administrator権限が必要です。
運用管理サーバ/部門管理サーバで実行可能です。
【Solaris/Linux】
システム管理者(スーパーユーザ)権限が必要です。
運用管理サーバ/部門管理サーバで実行可能です。
注意事項
認証・暗号化により、SNMPv3トラップのパラメタを表示できない場合があります。
使用例1
SNMPエージェントの再起動で表示する通常のトラップ(Coldstart)のイベント変換履歴を出力します。2002/04/05の19:00:00から20:00:00までの間で、トラップ送信元IPアドレス(10.10.10.10)から受信したトラップのイベント変換履歴を表示します。
mptrpref -n -a 10.10.10.10 -s 20020405190000 -e 20020405200000
実行結果/出力形式1
--------------------------------------------------------------------- Receive Time : Fri Apr 5 19:35:26 JST 2002 Version : SNMPv1 Community : public Enterprise : enterprises AgentAddr : 10.10.10.10 (168430090) Generic-Trap : 0 Specific-Trap : 0 Time-Stamp : 0 --------------------------------------------------------------------- イベント変換時刻 : 20020405193527.047599+540 変換メッセージ : UX:MpCNappl: ERROR: 100: ネットワークで"ColdStart が発生しました. (TRAP agent:10.10.10.10 community:public generic:0 enterprise:enterprises specific: 0 timestamp:0 varbind:-) 監視イベント種別 : ネットワーク エージェントアドレス : 10.10.10.10 ホスト名 : kikuna 送信元IPアドレス : 10.10.10.10 ---------------------------------------------------------------------
ポイント
確認事項
Coldstartのトラップの場合は、Generic-Trapが0となり、メッセージテキストで、「Coldstart」の発生を示すものに変換されていることを確認します。
使用例2
通常のトラップ(Linkdown)の場合、2002/04/05 15:00:00から16:00:00までの間で、トラップ送信元IPアドレス(10.10.10.10)から送信されたトラップの受信トラップの履歴を表示します。
mptrpref -r -a 10.10.10.10 -s 20020405150000 -e 20020405160000
実行結果/出力形式2
Receive Time : Fri Apr 5 15:12:54 JST 2002 Version : SNMPv1 Community : public Enterprise : enterprises.211.4.19.3 AgentAddr : 10.10.10.10 (168430090) Generic-Trap : 2 Specific-Trap : 0 Time-Stamp : 0 Varbind : 1 NAME : enterprises.211.4.25.4.1.0 TYPE : INTEGER(1) VALUE : 2
ポイント
確認事項
トラップ通知する被監視ノード(AgentAddr)のIPアドレスが正しいか確認します。
トラップ種別(Generic-Trap)が正しいか確認します。
上記の例では、2であり、「Linkdown」を示しています。
トラップを発行させた、時刻を参照し、トラップを受信した時刻(Receive Time)から、トラップデータを受信しているかを確認します。なお、トラップを受信した時刻と、トラップを発行させた時刻の誤差は数秒以内です。