機能説明
本コマンドは、ネットワークを通さず、サーバ上でSystemwalker Centric Managerのロールにメンバを追加/削除します。
クラスタ環境の場合は、dmcssaveコマンドが自動的に実行され、セキュリティの設定が共有ディスクに退避されます。
記述形式
mpsetmem | -a -r role member [member …] |
オプション
Systemwalker Centric Managerのロールにメンバを追加します。
Systemwalker Centric Managerのロールからメンバを削除します。
メンバを追加/削除するロール名を指定します。Systemwalker Centric Managerで使用される以下のどれかのロールを指定します。
DmAdmin
DmOperation
DmReference
DistributionAdmin
DistributionOperation
DistributionReference
OrmOperation (UNIX版だけ)
SecurityAdmin
SecurityAuditor
ロールに追加/削除するメンバ(ユーザ)名を指定します。複数指定する場合は、空白で区切ります。
OSに登録済みのユーザのみを指定可能です。
復帰値
正常終了
異常終了
参照
コマンド格納場所
Windows | Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker\bin |
UNIX | Systemwalkerインストールディレクトリ/FJSVfwsec/bin |
実行に必要な権限/実行環境
【Windows】
Administrator権限が必要です。
運用管理サーバ/部門管理サーバ/業務サーバで実行可能です。
【UNIX】
システム管理者(スーパーユーザ)権限が必要です。
運用管理サーバ/部門管理サーバ/業務サーバで実行可能です。
注意事項
【UNIX】
コマンドを実行する際は、ロールに追加/削除するメンバ(ユーザ)がOSにログインしていないことを確認してください。
Solaris 11では、OSのインストール時にユーザアカウントの設定を行った場合、rootは「役割」として登録されます。この場合、スーパーユーザ(root)をSecurityAdmin、SecurityAuditor以外のロールに登録すると、以下のメッセージが表示され、登録に失敗します。
DmAdminロールにrootを登録するときに出力されるメッセージ例
Failed to add "root" to "DmAdmin".
なお、スーパーユーザ(root)は、セキュリティ情報の設定(ロールへの所属、ツリーに対するアクセス権の設定)の実施にかかわらず、アクセス制御の対象外として常に更新権を持つユーザであり、デフォルトで以下のロールに登録された状態と同等の権限を持っているため、ロールに登録する必要はありません。
DmAdmin
DmOperation
DmReference
DistributionAdmin
DistributionOperation
DistributionReference
OrmOperation
使用例1
DmAdminロールに、OS上に登録されたメンバであるuser1を所属させます。
mpsetmem -a -r DmAdmin user1
使用例2
DistributionReferenceロールから、OS上に登録されたメンバであるuser1とuser2を削除します。
mpsetmem -d -r DistributionReference user1 user2
実行結果/出力形式
異常終了時は、標準エラー出力にメッセージが出力されます。
メッセージ出力なし
メンバの追加/削除に失敗した旨のメッセージが出力されます