機能説明
VMware、またはHyper-Vが導入されているホストOSと仮想マシン(ゲストOS)の関係をツリーとして登録します。
コマンドを実行すると、ノード管理ツリー上にホストOSごとにフォルダが作成され、そのフォルダ配下に仮想マシン(ゲストOS)ノードが登録されます。
登録するノード管理ツリーはコマンド実行前に作成しておいてください。
対象のノードは以下の条件を満たしているノードです。
VMwareの場合
対象となるホストOS、および仮想マシン(ゲストOS)のノードは、事前に基本ツリー配下に存在していること
監視マップを構成するホストOSノードのマシン種別は、事前に「VMware」と設定されていること
各ゲストOSにVMware Toolsがインストールされていること
なお、ホストOSが以下の場合は、仮想マシンの監視マップは作成できません。
ESXi 6.5以降
Hyper-Vの場合
ゲストOSにHyper-Vの「統合サービス」をインストールしていること。また、ホストOSの「統合サービス」の各仮想マシンの設定で、「データ交換」のチェックがされていること。
ホストOSにSystemwalker Centric Managerを導入しないこと。
ホストOSに対して、インストールレスのポリシーを設定し、インストールレスによるインベントリ収集がされていること。
インストールレスのポリシーの詳細については、“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編”の“インストールレス型エージェント監視”を参照してください。
なお、ゲストOSが以下の場合は、仮想マシンの監視マップ上には表示されません。
SUSE Linux Enterprise Server 10 以降
また、対象ノードがVMwareの場合は、事前に運用管理サーバで以下の設定を行う必要があります。
mpnmvminfo(仮想マシン情報登録コマンド)で、仮想マシンの情報を登録する
運用管理サーバに、Apache Axis、VMware vSphere Web Services SDKをインストールする
詳細については、“Systemwalker Centric Manager PRIMERGY/PRIMEQUEST運用管理ガイド”の“仮想マシンの監視マップ作成の事前設定について”を参照してください。
記述形式
【Windows】
mpnmvmmap | [-t ノード管理ツリー名][-h ホスト名] |
【UNIX】
mpnmvmmap | -t ノード管理ツリー名 |
オプション
Windows版の場合は、仮想マシンの監視マップを作成するツリー名を指定します。
省略時には、前回実行時に指定したノード管理ツリー名を使用します。
初回実行時は、必ず指定してください。
UNIX版の場合は、対象のノードを登録するノード管理ツリー名を指定します。
Hyper-V用のオプションです。
仮想マシンの監視マップを作成するための情報取得を行うHyper-Vホストのホスト名を指定します。
省略時には、すべてのHyper-Vホストに対して情報収集します。
復帰値
正常終了
システムエラーまたは環境エラー
対象のホストOSからMIB情報が取得できない
その他のエラー
参照
コマンド格納場所
Windows | Systemwalkerインストールディレクトリ\MPWALKER.DM\bin |
Solaris | /opt/systemwalker/bin |
実行に必要な権限/実行環境
【Windows】
Administrator権限が必要です。
運用管理サーバで実行可能です。
【Solaris/Linux】
システム管理者(スーパーユーザ)権限が必要です。
運用管理サーバで実行可能です。
使用例
管理ツリー1という名前のノード管理ツリーに登録する場合
【Windows版】
mpnmvmmap -t 管理ツリー1
【UNIX版】
/opt/systemwalker/bin/mpnmvmmap -t 管理ツリー1
実行結果/出力形式
警告メッセージ、エラーメッセージをログファイルに出力します。