機能説明
インストールレス型エージェント監視機能によるインベントリ収集を行う際の各種パラメタの情報の表示や設定を行います。
通常、当コマンドを使用する必要はありませんが、チューニングを行う場合に、当コマンドを使用してパラメタを設定します。
記述形式
cmaglenv | [ --port ポート番号 ] |
現在の設定を参照のみする場合には、何もオプションを指定せずに起動してください。
オプション
インストールレス型エージェント監視機能で収集されたインベントリ情報を上位サーバへ転送する場合に使用する接続先ネットワークポート番号を指定します。1~65535の値が指定可能です。初期値は、1105です。
当オプションを省略した場合には、ポート番号は変更されません。
インストールレス型エージェント監視機能によるインベントリ収集を行う際、何ノードずつの収集を同時に行うかを決める多重度を指定します。
1~20の値が指定可能です。初期値は、5です。
当オプションを省略した場合には、多重度は変更されません。
インストールレス型エージェント機能によるインベントリ収集を行う際のタイムアウト時間を秒単位で指定します。
1~3600の値が指定可能です。初期値は、300です。
当オプションを省略した場合には、タイムアウト時間は変更されません。
インストールレス型エージェント監視を行っているサーバが出力するログファイルの最大サイズをキロバイト(KB)単位で指定します。
1~10240の値が指定可能です。初期値は、4096です。
当オプションを省略した場合には、ログファイルサイズは変更されません。
当コマンドで設定できるすべてのパラメタを、出荷時の状態にリセットします。
当オプションは単体で指定する必要があります。
復帰値
0 : 正常終了
1 : パラメタエラー
2 : 環境異常 (業務サーバで実行した場合など)
3 :内部異常
コマンド格納場所
Windows | Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\mpcompcl |
Solaris | /opt/FJSVsivag/bin |
実行に必要な権限/実行環境
【Windows】
Administrator権限が必要です。
運用管理サーバまたは部門管理サーバで実行可能です。
【Solaris/Linux】
システム管理者(スーパーユーザ)権限が必要です。
運用管理サーバまたは部門管理サーバで実行可能です。
使用例1
現在の状態を表示する場合、以下のようにパラメタを一切指定せずに起動することで、情報が表示されます。
【Windows】
C:\> C:\Systemwalker\mpwalker.dm\mpcompcl\cmaglenv port : 1105 multiplex : 5 timeout : 300 logsize : 4096
【UNIX】
# /opt/FJSVsivag/bin/cmaglenv port : 1105 multiplex : 5 timeout : 300 logsize : 4096
使用例2
インベントリ収集多重度を変更する場合には、以下のように起動します。インベントリ収集多重度変更後の情報が再び表示されます。
【Windows】
C:\> C:\Systemwalker\mpwalker.dm\mpcompcl\cmaglenv --multiplex 10 port : 1105 multiplex : 10 timeout : 300 logsize : 4096
【UNIX】
# /opt/FJSVsivag/bin/cmaglenv --multiplex 10 port : 1105 multiplex : 10 timeout : 300 logsize : 4096
使用例3
設定を出荷時状態に戻す場合は、以下のようにパラメタを指定します。
【Windows】
C:\> C:\Systemwalker\mpwalker.dm\mpcompcl\cmaglenv -reset port : 1105 multiplex : 5 timeout : 300 logsize : 4096
【UNIX】
# /opt/FJSVsivag/bin/cmaglenv -reset port : 1105 multiplex : 5 timeout : 300 logsize : 4096
実行結果/出力形式
以下の文字列が標準出力に出力されます。
復帰値 | 実行結果 |
---|---|
0 | 使用例にある通り、現在のパラメタが表示されます。 |
1 | cmaglenv : parameter error. (%s) |
2 | cmaglenv : environment error. |
3 | cmaglenv : internal error. (%d) |
(%s)にはエラーの原因となったパラメタが表示されます。
(%d)には、詳細コードが表示されます。詳細コード内容は調査用内部情報です。