機能説明
本コマンドは、問い合わせファイルにもとづいて集計した結果を、集計レポート結果ファイル(CSV形式やHTML形式)として出力します。
集計レポート結果ファイルの文字コードは、SJISです。
本コマンドを定期的に実行する場合は、集計レポート結果ファイルが増加していくため、定期的に集計レポート結果ファイルを移動する必要があります。
記述形式
mpatareportput | [-O {CSV | HTML | BOTH}] [-F] 問い合わせファイル 集計レポート結果ファイル固定名 |
オプション
集計レポート結果ファイルの出力形式を指定します。
本オプションを省略した場合、「CSV」が指定されたものとみなします。
CSV:CSV形式の集計レポート結果ファイルを出力します。
HTML:HTML形式の集計レポート結果ファイルを出力します。
BOTH:CSV形式とHTML形式の両方の集計レポート結果ファイルを出力します。
集計レポート結果ファイル名に日付および通番を付加せずに「集計レポート結果ファイル固定名.XXX」(XXX:htmlまたはcsv)とします。
本オプションを省略した場合は、集計レポート結果ファイル名に日付および通番を付加して「集計レポート結果ファイル固定名_YYYYMMDD_NN.XXX」(NN:通番 01~99)とします。ただし、「_NN」部分は同名ファイルが存在した場合だけ付加します。
集計レポートの入力とするInterstage Navigatorの問い合わせファイル名(*.rne)をフルパス、相対パス、またはパスなしで指定します。ASCII(210文字以内)、EUC(105文字以内)、シフトJIS(105文字以内)、またはUTF-8(210バイト以内)で指定します。問い合わせファイルは、運用管理サーバの以下のディレクトリに格納されています。
Windows:Systemwalkerインストールディレクトリ\MPWALKER.DM\mpata\data\total
Solaris/Linux:/etc/opt/FJSVmpata/data/total
問い合わせファイルの内容変更や新規作成は、システム管理者だけ実施することができます。手順の詳細については、“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 セキュリティ編”の“問い合わせファイルを作成する”を参照してください。
集計レポートの結果を出力するファイル名の固定部分をフルパス、相対パス、またはパスなしで指定します。ASCII(230文字以内)、EUC(115文字以内)、シフトJIS(115文字以内)、またはUTF-8(230バイト以内)で指定します。
パスを省略した場合、運用管理サーバの以下のディレクトリに格納されます。
Windows:Systemwalkerインストールディレクトリ\MPWALKER.DM\mpata\var\user\report
Solaris/Linux:/var/opt/FJSVmpata/var/user/report
復帰値
正常終了
異常終了
コマンド格納場所
Windows | Systemwalkerインストールディレクトリ\MPWALKER.DM\bin |
Solaris | /opt/systemwalker/bin |
実行に必要な権限/実行環境
【Windows版】
Administrator権限が必要です。
本コマンドは、[管理者として実行]を選択して起動したコマンドプロンプト上で実行してください。
運用管理サーバで実行可能です。
Interstage Navigatorサーバが起動している必要があります。
【UNIX版】
システム管理者(スーパーユーザ)権限が必要です。
運用管理サーバで実行可能です。
Interstage Navigatorサーバが起動している必要があります。
注意事項
本コマンドを複数同時に実行する場合、最大10多重まで実行できます。本コマンドが最大10多重を超過した場合、以下のメッセージを出力して異常終了します。
mpatareportput: 情報: 1072: 実行多重度が超過していますので、これ以上コマンドを実行できません。しばらくしてからコマンドを再実行してください。コマンドライン=%1
この場合、他のmpatareportput(集計レポート出力コマンド)が終了してから、コマンドを再実行してください。
使用例1
アプリケーションイベントログの集計レポートをデフォルトの出力ディレクトリ配下にHTML形式で出力します。
【Windows版】
C:\Systemwalker\MPWALKER.DM\bin\mpatareportput -O HTML EventLogApplication.rne EventLogApplication
【UNIX版】
/opt/systemwalker/bin/mpatareportput -O HTML EventLogApplication.rne EventLogApplication
使用例2
Solarisシステムログの集計レポートを指定ディレクトリ配下の固定ファイル名でCSV形式で出力します。
【Windows版】
C:\ Systemwalker\MPWALKER.DM\bin\mpatareportput -O CSV -F SolarisSyslog.rne C:\Windows\Temp\SolarisSyslog
【UNIX版】
/opt/systemwalker/bin/mpatareportput -O CSV -F SolarisSyslog.rne /var/tmp/SolarisSyslog
実行結果/出力形式
正常終了時は、以下の文字列が標準出力に出力されます。
情報: 集計レポートの出力に成功しました。出力ファイル=集計レポート出力ファイル名
異常終了時は、エラーメッセージを標準エラー出力、およびWindowsイベントログ/syslogに出力して終了します。
【CSV形式】
集計レポート結果ファイル(CSV形式)の出力形式を以下に示します。
表題(YYYY/MM/DD HH:mm:SS),,,,,, 実行日時:YYYY/MM/DD HH:mm:SS,,,,,, 集計期間:YYYY/MM/DD,,,,,, ……,……,……,……,……,……,…… ……,……,……,……,……,……,…… ……,……,……,……,……,……,…… ……,……,……,……,……,……,…… : :
1行目:問い合わせファイルに指定した表題、および、問い合わせファイルの更新日時
2行目:問い合わせを実行(開始)した日時
3行目:集計対象となった正規化ログの期間
4行目:空行
5行目以降:集計結果のCSVデータ(内容は問い合わせファイルの集計条件に依存します。)
集計レポート結果ファイル(CSV形式)の出力例を以下に示します。
root権限不当使用分析(2006/08/20 13:00:00版),,,, 実行日時 : 2006/09/13 04:00:00,,,, 集計期間 : 2006/09/12~2006/09/12,,,, ,,,, 実行ホスト,,gyoumu2,総計, 操作者,日時,,, User01,2006/09/12 20:23:00,1,1, ,中計,1,1, 総計,,1,1, ,,,, ,,,, ,,,,
【HTML形式】
集計レポート結果ファイル(HTML形式)の出力形式を以下に示します。
担当者 :点検担当者名の入力域
集計内容 :問い合わせファイルに指定した表題、および問い合わせファイルの更新日時
実行日時 :問い合わせを実行(開始)した日時
集計期間 :集計対象となった正規化ログの期間
点検結果 :点検担当者によるコメントの入力域
集計結果 :表形式での集計結果(内容は問い合わせファイルの集計条件に依存します。)
集計レポート結果ファイル(HTML形式)の出力例を以下に示します。
注意
監査ログに問い合わせファイルで指定した検索条件に一致する情報がない場合は、検索条件に指定した項目は集計結果として出力されません。
以下に、一致する情報が全くなかった場合の出力例を示します。
【CSV形式】
csvファイルの内容
root権限不当使用分析(2006/08/20 13:00:00), 実行日時 : 2006/09/13 04:00:00, 集計期間 : 2006/09/12~2006/09/12, 実行ホスト, 操作者,日時
csvファイルをExcelで見た場合
【HTML形式】