機能説明
本コマンドはSMTP認証に必要な情報の設定を行います。パスワード情報のみ対話形式で入力します。パスワードは64バイト以内で指定します。
記述形式
mpaossmtpauth | -s -u アカウント名 [ -p ポート番号 ] [ -t 暗号化種別 [ -v 暗号プロトコル ] ] [ -a 認証方式 ] |
mpaossmtpauth | -d |
mpaossmtpauth | -i |
オプション
認証機能を有効にする場合、必須オプションです。
認証機能を有効にする場合、必須オプションです。SMTP認証を行うためのアカウント名を指定します。256byte以下の文字列を入力してください。
任意オプションです。SMTPサーバのポート番号を指定してください。省略した場合、25を使用します。SMTPSを利用する場合は465、サブミッションポートを利用する場合は587を指定してください。
任意オプションです。暗号化通信を使用する場合、暗号化種別を指定します。「SMTPS」、または、「STARTTLS」が指定できます。省略した場合、暗号化通信を行いません。
任意オプションです。-tオプションで暗号化種別を指定した場合に、SSL/TLS通信で利用するプロトコルを指定します。「TLSv1」、「TLSv1.1」、「TLSv1.2」、「TLSv1.3」のいずれかを指定できます。省略した場合、「TLSv1.3」が利用されます。
任意オプションです。SMTP認証で使用する認証方式を指定します。「CRAM-MD5」、「LOGIN」、「PLAIN」が指定できます。「CRAM-MD5,LOGIN」の様にコンマで区切ることによって複数の認証方式を指定することが可能です。複数の認証方式が指定された場合、SMTPサーバとのネゴシエーション結果の中から、以下の優先度で検索を行い、初めて見つかった認証方式を使用して接続します。
CRAM-MD5
LOGIN
PLAIN
省略した場合、すべての認証方式が指定されたものとして接続します。
SMTP認証に失敗したときは、メールの送信に失敗します。
認証機能を無効にする場合、必須オプションです。
設定情報を表示する場合、必須オプションです。現在設定されている状態が表示されます。なお、セキュリティの関係上、パスワードは表示されません。
復帰値
正常終了
異常終了
コマンド格納場所
Windows | Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker\mpaosfsv\bin |
Solaris | /opt/FJSVfwaos/usr/bin |
実行に必要な権限/実行環境
【Windows】
Administrator権限が必要です。
運用管理サーバで実行可能です。
本コマンドを実行する場合、[管理者として実行]を選択して起動したコマンドプロンプト上で実行してください。
【UNIX】
システム管理者(スーパーユーザ)権限が必要です。
運用管理サーバで実行可能です。
注意事項
本コマンドでSMTP認証の設定を行うと、POP before SMTP認証の情報が設定されていても、POP before SMTP認証が行われなくなります。POP before SMTP認証を行いたい場合、再度、[イベント監視[監視条件]]の[アクション環境設定]のポリシー配付、または、[システム監視設定]画面の[アクション環境設定]において、[アクション環境設定]-[メール]タブの[詳細]ボタンより起動される[送信メールサーバ]画面に、認証に必要な情報([POP3サーバ名]、[アカウント名]、[パスワード])を設定してください。SMTP認証が行われなくなり、POP before SMTP認証が行われます。
本コマンドでSMTP認証の有効化設定を行った後に、[イベント監視[監視条件]]の[アクション環境設定]のポリシー配付、または、[システム監視設定]画面から[アクション環境設定]の設定を行うと、アクション環境のメール情報が上書きされ、SMTP認証が行われなくなります。SMTP認証を利用するには、本コマンドで再度設定を行う必要があります。
ポリシー配付を行う際は[アクション環境設定]を対象から外すなど、設定を上書きしないように注意してください。
使用例
認証方式PLAINの環境にSMTP(ポート番号25)で接続する場合、コマンド実行時に入力プロンプトが表示され、パスワードの入力が促されます。何も入力しないで[Enter]キーを押下した場合、再度パスワードの入力が促されます。パスワードの入力はエコーされません。パスワード入力後、設定した内容が出力されます。
mpaossmtpauth -s -u sysop -p 25 -a PLAIN Enter password : ..... <RETURN> Re-enter password : ..... <RETURN> SMTP AUTH : ON SMTP SERVER : smtp.example.com PORT : 25 SSL : OFF AUTH : PLAIN ACCOUNT : sysop
認証方式CRAM-MD5の環境にSMTPS(ポート番号465)で接続する場合、コマンド実行時に入力プロンプトが表示され、パスワードの入力が促されます。何も入力しないで[Enter]キーを押下した場合、再度パスワードの入力が促されます。パスワードの入力はエコーされません。パスワード入力後、設定した内容が出力されます。
mpaossmtpauth -s -u sysop -p 465 -t SMTPS -a CRAM-MD5 Enter password : ..... <RETURN> Re-enter password : ..... <RETURN> SMTP AUTH : ON SMTP SERVER : smtp.example.com PORT : 465 SSL : SMTPS SSLPROTOCOL : TLSv1.3 AUTH : CRAM-MD5 ACCOUNT : sysop
SMTP認証機能をOFFにする場合、SMTP認証機能をOFFにしたことを出力します。
mpaossmtpauth -d SMTP AUTH : OFF
実行結果/出力形式
mpaossmtpauth -iで、現状の設定内容を出力した場合
SMTP AUTH : ON SMTP SERVER : smtp.example.com PORT : 465 SSL : SMTPS SSLPROTOCOL : TLSv1.3 AUTH : ALL ACCOUNT : sysop
SMTP認証機能が使用されるかどうかを表示します。
ON: SMTP認証が使用されます。
OFF:SMTP認証が使用されません。
SMTPサーバのホスト名を表示します。
SMTPサーバのポートを表示します。
暗号化方式を表示します。
SMTPS:SMTPSを使用してSMTP認証を行います。
STARTTLS:STARTTLSを使用してSMTP認証を行います。
OFF:暗号化を行わずにSMTP認証を行います。
SSL/TLS通信を行う場合に使用するプロトコルバージョンを表示します。
「SSL」の表示が「OFF」以外の場合にのみ表示されます。
認証方式を表示します。
ALL:CRAM-MD5、LOGIN、PLAINのうち、初めに一致した認証方式を用いて認証を行います。
CRAM-MD5:CRAM-MD5を用いて認証を行います。
LOGIN LOGINを用いて認証を行います。
PLAIN:PLAINを用いて認証を行います。
アカウントを表示します。