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Systemwalker Centric Manager V17.0.2 リファレンスマニュアル

1.2.112 mpaosemny(類似イベント抑止、大量イベント抑止定義コマンド)

機能説明

類似イベント抑止、大量イベント抑止の定義を変更します。

記述形式

mpaosemny

[-n chknum] [-i chkevtint] [-c chkevtcnt] [-r relint]
[-h OFF|ON] [-m OFF|ON] [-f OFF|ON]

オプション

指定なし:

類似イベント抑止、大量イベント抑止の定義の内容を表示します。

-n chknum:

類似の判定で使用するメッセージの先頭からの半角文字数を、0~2047の値で指定します。初期値は30です。

0を指定した場合は、メッセージはすべて(本機能が出力する抑止通知を除く)同一の類似イベントとして扱われます。この動作は、システム全体としてのメッセージの多発チェック・抑止を行うのと同等です。

大量イベント抑止を行う場合は、0を指定します。

-i chkevtint:

多発の判定で使用するメッセージ発生の時間間隔(秒)または単位時間(秒)を、0~300の値で指定します。初期値は0です。

0を指定した場合、本機能は動作しません。

chkevtintは、-fオプションの指定値により、以下の意味になります。

-fオプションがOFF(初期値)の場合:

この値は多発の判定で使用するメッセージ発生の時間間隔(秒)となります。

ここで定義した間隔以内で同一の類似イベントが発生し続けた場合、その類似イベントは継続的に発生していると判断されます。

-fオプションがONの場合:

この値は多発の判定で使用する単位時間(秒)となります。

ここで定義した時間内に同一の類似イベントが発生し続けた場合、その類似イベントは継続的に発生していると判断されます。

-c chkevtcnt:

多発の判定で使用するメッセージの発生件数を、1~1000の値で指定します。初期値は1です。

chkevtcntは、-fオプションの指定値により、以下の意味になります。

-fオプションがOFF(初期値)の場合:

ここで定義した件数を超える同一類似イベントが、chkevtintで定義した時間間隔以内で継続的に発生した場合、その類似イベントは抑止が必要と判断されます。同一類似イベントが多発した場合も、ここで定義した件数までは通知が行われます。

-fオプションがONの場合:

ここで定義した件数を超える同一類似イベントが、chkevtintで定義した単位時間以内で継続的に発生した場合、その類似イベントは抑止が必要と判断されます。同一類似イベントが多発した場合も、ここで定義した件数までは通知が行われます。

-r relint:

抑止解除の判定で使用するメッセージの発生の時間間隔(秒)を、0~3600の整数値で指定します。初期値は0です。

ただし、定義可能な値はchkevtintに指定した値以上です。relint の値がchkevtintの値よりも小さい場合は本定義は無視され、chkevtintに定義された値が利用されます。従って、0を指定した場合は、常にchkevtintに定義された値が利用されます。

抑止を開始した類似イベントの発生間隔が、ここで定義した間隔よりも長くなった場合、該当類似イベントの抑止を解除します。

-h OFF|ON:

OFF:
異なるシステムから発生したメッセージも類似と判断します。
ON:
同一システムから発生したメッセージを類似と判断します。(初期値)

-m OFF|ON:

OFF:
抑止解除時に、抑止件数メッセージを出力しません。(初期値)
ON:
抑止解除時に、抑止件数メッセージを出力します。

-f OFF|ON:

OFF:
抑止開始の判定を、連続発生件数(発生間隔が一定時間以内の状態で発生し続けた件数)で行います。(初期値)
chkevtcntで定義した件数を超える同一類似イベントが、chkevtintで定義した時間間隔以内で継続的に発生した場合、その類似イベントは抑止が必要と判断されます。
同一類似イベントが多発した場合も、chkevtcntで定義した件数までは通知が行われます。
抑止を開始した類似イベントの発生間隔が、relintで定義した時間間隔よりも長くなった場合、該当類似イベントの抑止を解除します。

ON:
抑止開始の判定を、発生頻度(単位時間当たりの発生件数)で行います。
chkevtcntで定義した件数を超える同一類似イベントが、chkevtintで定義した単位時間以内で継続的に発生した場合、その類似イベントは抑止が必要と判断されます。
同一類似イベントが多発した場合も、chkevtcntで定義した件数までは通知が行われます。
抑止を開始した類似イベントの発生間隔が、relintで定義した時間間隔よりも長くなった場合、該当類似イベントの抑止を解除します(解除の判定は、OFFを指定した場合と同じです)。

復帰値

0:

正常終了

1:

コマンドの実行権がない、または、指定したオプションが正しくない

3:

ファイル処理に失敗した(アクセス権なしなど)

10:

システムエラー

参照

mpaosemex(類似イベント抑止、大量イベント抑止対象外設定コンド)

コマンド格納場所

Windows

Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker\mpaosfsv\bin

Solaris
Linux

/opt/FJSVfwaos/usr/bin

実行に必要な権限/実行環境

【Windows】

Solaris/Linux

注意事項

使用例1

類似の判定で使用するメッセージの先頭からの半角文字数を、10に変更します。

mpaosemny -n 10

使用例2

大量イベント抑止を行います。(推奨値指定した場合)

mpaosemny -n 0 -i 10 -c 300 -r 10 -h OFF -m OFF

使用例3

抑止開始の判定方法を、「発生頻度:60秒以内に100件発生」に変更します。

mpaosemny -i 60 -c 100 -f ON

実行結果/出力形式

本コマンドをオプションなしで実行した場合、類似イベント抑止、大量イベント抑止定義の内容が表示されます。

【Windows版】

C:\Systemwalker\mpwalker\mpaosfsv\bin> mpaosemny
chknum:          30
chkevtint:       0
chkevtcnt:       1
relint:          0
host:           ON
message:         OFF
frequency:       OFF

【Solaris版/Linux版】

# /opt/FJSVfwaos/usr/bin/mpaosemny
chknum:          30
chkevtint:       0
chkevtcnt:       1
relint:          0
host:           ON
message:         OFF
frequency:       OFF
chknum:

類似の判定で使用するメッセージの先頭からの文字数を表示します。

chkevtint:

多発の判定で使用するメッセージ発生の時間間隔(秒)を表示します。

chkevtcnt:

多発の判定で使用するメッセージの発生件数を表示します。

relint:

抑止解除の判定で使用するメッセージの発生の時間間隔(秒)を表示します。

host:

発生したシステムの指定について表示します。

ON:

同一システムから発生したメッセージを類似と判断します。

OFF:

異なるシステムから発生したメッセージも類似と判断します。

message:

抑止件数メッセージの出力指定を表示します。

ON:

出力します。

OFF:

出力しません。

frequency:

抑止開始の判定方法についての指定を表示します。

ON:

発生頻度(単位時間当たりの発生件数)で判定します。

OFF:

連続発生件数(発生間隔が一定時間以内の状態で発生し続けた件数)で判定します。

オプションに-m ONを指定した場合、類似イベント抑止が解除されたときに、以下のメッセージが出力されます。

【Windows版】

イベントログに出力されます。

C:\Systemwalker\mpwalker\mpaosfsv\bin> mpaosemny -m ON
MpAosfB: 情報: 1906:類似イベント抑止機能により%1件のメッセージが抑止されました。抑止対象:“%2”

Solaris版/Linux版

シスログに出力されます。

# /opt/FJSVfwaos/usr/bin/mpaosemny -m ON
MpAosfB: INFO: 1906:類似イベント抑止機能により%1件のメッセージが抑止されました。抑止対象:“%2”
%1:

抑止した件数

%2:

抑止対象メッセージ(抑止したイベント本文)の先頭200文字(半角)