被監視システムの状態を監視する方法を説明します。Systemwalkerコンソールの[操作]メニューから[システム状態の表示]を選択すると、[システム状態]ウィンドウが表示されます。ここでは、被監視システムごとに状態情報が表示されます。
[システム状態]ウィンドウに監視対象とするシステムを表示するためには、[ファイル]メニューから[システム追加]を選択し、[システム追加]ウィンドウを表示します。[システム追加]ウィンドウには、監視可能なシステムが一覧表示されますので、監視対象として追加するシステムを選択(複数選択も可能)し、[OK]ボタンをクリックします。
被監視システムの状態情報は、被監視システムによって“状態情報の表示形式”に示す形式で表示されます。
図7.1 状態情報の表示形式
被監視システムのホスト名です。“監視パスの定義”で定義したホスト名が表示されます。
被監視システムの運転状態を示すランプです。システム状態とランプの色との関係を“システムの状態表示”に示します。
システムの運転状態です。
被監視システムのOS名です。
補助メッセージを定義した場合に表示されます。
CPU使用率が、システムの最大値を100としてグラフ表示されます。
MSPの場合はスプール使用率、XSPの場合はジョブスタックファイル使用率が、システムの最大値を100としてグラフ表示されます。
実行中のバッチジョブ数が表示されます。
MSPの場合はTSSユーザ数がXSPの場合はAIFユーザ数が表示されます。
ページング回数が表示されます。
6.から10.の情報は、一定時間ごとに変化する動的状態情報です。これらの動的状態情報は、被監視システムが運転中の場合にだけ表示されます。また、情報の表示位置およびそれぞれの情報を表示するかどうかは、被監視システムのMC/FSOCKETの定義に従います。
被監視システムがAVM/EXの場合は、6.から10.の動的状態情報は表示されません。
状態表示 | 色(注4) | 状態の意味 | 該当する被監視システム | ||
---|---|---|---|---|---|
MSP, | AVM | ||||
主&代(注1) | 主(注1) | ||||
SVPM断 | 白 | Systemwalker Centric Manager GEEとSVPMとの通信路が切断されている状態です。以下の理由が考えられます。
| ○ | ○ | |
電源断 | 以下のどれかの状態です。
| ○ | ○ | ||
停止中 | ライトブルー | 被監視システムの電源は投入されていますが、ソフトウェアが起動されていません。 | ○ | ○ | |
運転中 | 緑 | 被監視システムが動作している状態です。 | ○ | ○ | ○ |
中断 | 黄 | 代替監視パスから主監視パス、またはその逆に移行中に一時的に発生する状態です。長時間表示される場合は、ほかの異常が考えられます。 | ○ | ||
Systemwalker Centric Manager GEEと被監視システムとの通信路が切断されている状態です。以下の理由が考えられます。
| ○ | ||||
AVM/EXの「SY2 F」コマンドにより、AVM/EXとSVPの間の論理的な通信路が切断された状態です。 | ○ | ○ | |||
無応答 | 赤 | 主監視パスで通信中に、被監視システムから応答がなくなった状態です。被監視システムで処理が滞っているか、通信経路の異常が考えられます。 | ○ | ○ | |
DOWN中 | 被監視システムがシステムダウンした状態です。(注5) | ○ | ○ | ||
DUMP中 | 被監視システムホストでダンプが採取されている状態です。(注3) | ○ | |||
文字なし | 白 | 情報不足のため状態が確認できません。 | ○ | ○ | ○ |
Systemwalker Centric Manager GEEと被監視システムが通信するために使用している監視パスの条件です。
主&代 :主監視パスおよび代替監視パスを使って運用している場合
主 :主監視パスのみを使って運用している場合
被監視システムがAVM/EX上で動作している場合で、かつ代替監視パスで通信している場合です。
VMシステムではないOSではDUMP中は検出できません。VMシステムでは一時的にDUMP中に遷移しますが、ダンプロード完了後は運転中に遷移します。
Systemwalkerコンソールの[デザインの設定]画面-[監視マップ]タブ-[グローバルサーバの状態]で稼働状態のカスタマイズを行っている場合、カスタマイズされた背景画像の色については、システム状態ウィンドウには反映されません。
グローバルサーバの設定により、DOWN事象を検知後ダンプロードを自動で行なう設定がされている場合、DOWN中はすぐに解除され停止中、または運転中に遷移します。
補助メッセージ
被監視システムがMSP、XSPの場合は、MC/FSOCKETの定義によって補助メッセージを利用することができます。補助メッセージは、メッセージを日本語で監視する場合のメッセージ文字列です。被監視システムのMC/FSOCKETで補助メッセージの定義をしたメッセージについては、そのメッセージが発生すると登録した補助メッセージが表示されます。補助メッセージについては、“補助メッセージリストの登録”を参照してください。
補助メッセージは、1つのシステムに対して1つだけ表示されます。1つのシステムで補助メッセージの登録されたメッセージが連続して発生した場合は、最新の補助メッセージのみが表示されます。
表示されている補助メッセージを画面から削除する場合は、[システム状態]ウィンドウの[表示]メニューから[補助メッセージの削除]または[すべての補助メッセージを削除]を選択します。[補助メッセージの削除]を選択すると、現在アクティブになっている子ウィンドウ(システムの状態を表示しているウィンドウ)の補助メッセージを削除します。[すべての補助メッセージを削除]を選択すると、現在監視している子ウィンドウ(システムの状態を表示しているウィンドウ)で表示されているすべての補助メッセージを削除します。