ユーザが作成したプログラムからの返答要求メッセージをSystemwalkerコンソールに表示して、返答を要求します。返答要求に対して返答し、ユーザが作成したプログラムは返答内容を受け取り、処理が続行されます。
返答要求プログラムを作成する
返答要求に対して返答する
返答要求に対して自動返答する
コマンドで返答操作をする
返答要求プログラムを作成する
ユーザが作成したプログラム上で、Systemwalkerコンソールに返答を要求したい箇所にて返答要求APIを呼び出します。
返答結果は半角英数字で124文字以内になるようにプログラムを作成してください。日本語を使用する場合は、日本語61文字以内になるようにプログラムを作成してください。
返答要求API(ORMRequest)の詳細については、“Systemwalker Centric Manager API・スクリプトガイド”を参照してください。
返答要求に対して返答する
被監視システムで発生した返答要求メッセージは、Systemwalkerコンソールの監視イベント一覧に通知されます。
Systemwalkerコンソールに通知されたメッセージの内容を確認後、メッセージ内容に対して返答することができます。
Systemwalkerコンソールの監視イベント一覧で返答要求メッセージを選択します。
[イベント]メニューの[イベントの状態変更]を選択します。
または、右クリックメニューの[イベントの状態変更]を選択します。
→[監視イベントの状態変更(返答)]ダイアログボックスが表示されます。
[返答]に返答文字列を入力し、状態を[返答済]に変更して[OK]ボタンをクリックします。返答文字列を登録している場合は、返答文字列を選択します。
→監視イベント一覧で、メッセージの[状態]欄が[返答済]になります。
→ユーザが作成したプログラムに返答文字列が送信され、プログラムが復帰します。
→監視イベント一覧で、メッセージの[状態]欄が[対処済]になります。
返答文字列の登録については、“返答文字列を登録する”を参照してください。
返答操作を実施し、何らかのエラーのため要求元プログラムに復帰しない場合、メッセージの[状態]は、[返答済]のままになります。この場合、返答要求元のサーバにおいて、ORMInitDisplay(コンソール表示初期化コマンド)を実行してください。返答要求中のメッセージが「返答待」で再度表示されます。
ORMInitDisplay(コンソール表示初期化コマンド)【UNIX版】の詳細については、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。
返答要求元のサーバと文字コードが違う場合
返答要求元のサーバと文字コードが違う場合、返答文字列は返答要求元のサーバの文字コードに変換が行われます。文字コード変換の結果、返答文字列長が320バイトを超える場合、以下のエラーメッセージがシスログとして出力され、要求元プログラムには復帰しません。
UTF-8環境の場合
FJSVsorm:ERROR: 2009: Wrong response message is set up. |
UTF-8環境以外の場合
FJSVsorm:ERROR: 2009: 応答メッセージが正しく指定されていません。 |
メッセージの詳細については、“Systemwalker Centric Manager メッセージ説明書”の“FJSVsormで始まるメッセージ【UNIX版】”を参照してください。
返答要求に対して自動返答する
返答要求メッセージに対して、自動的に返答をします。返答内容があらかじめ決まっている場合は、返答要求メッセージに対して、作成したスクリプトを事前に登録することで、自動的に返答することができます。
返答要求メッセージに対して自動返答をするスクリプトを作成します。
イベント監視の条件定義に、以下の設定をします。
[イベント定義/アクション定義]ダイアログボックスの[通知/実行アクション]タブの[詳細設定]ボタンをクリックします。
[アクション定義(詳細)]ダイアログボックスの[アプリケーション起動]を選択し、[アプリケーション詳細]の[起動ファイル]と[パラメタ]を設定します。
[イベント定義/アクション定義]ダイアログボックスの[イベントの特定]タブの[詳細設定]ボタンをクリックします。以下の項目を設定し、自動応答するメッセージを特定します。
[ホスト名の特定]:[自システム]を選択する
[メッセージタイプの特定]:[返答要求メッセージ]を選択する
[メッセージテキストの特定]:[メッセージテキスト]を設定する。
→指定されたメッセージが発行されると、スクリプトが起動されます。
→スクリプトの起動により、返答内容が戻されます。
自動返答は、メッセージ発生元サーバで行います。そのため、スクリプトおよびイベント監視の条件定義は、ポリシー等で、各サーバに配付してください。
イベント監視の条件定義については、“イベント監視の条件を設定する”を参照してください。スクリプト(自動返答)の詳細については、“Systemwalker Centric Manager API・スクリプトガイド”を参照してください。
コマンドで操作をする
返答要求に対して、コマンドで以下の操作を行うことができます。
返答待ちの返答要求メッセージを一覧で表示する(返答要求一覧表示コマンド ORMReqList)
返答要求メッセージに対して返答を行う(返答通知コマンド ORMResponse)
[Systemwalkerコンソール[監視]]画面に表示している返答要求をクリアし、返答要求中のメッセージを再度表示する(コンソール表示初期化コマンド ORMInitDisplay)
過去の返答要求メッセージ、返答内容を出力する(返答ログ表示コマンド ORMViewReplylog)
返答要求メッセージの発生を知ることができる(返答要求メッセージ発生監視設定コマンド ORMNoticeMsg)
ORMInitDisplay(コンソール表示初期化コマンド)【UNIX版】、ORMViewReplylog(返答ログ表示コマンド)【UNIX版】、およびORMNoticeMsg(返答要求メッセージ発生監視設定コマンド)【UNIX版】の詳細については、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。
返答文字列を登録する
返答要求メッセージに対する返答文字列をあらかじめ登録しておくことができます。返答文字列の登録方法を以下に示します。
[Systemwalkerコンソール[監視]]の[イベント]メニューから[返答定義]を選択します。
→[返答定義]ウィンドウが表示されます。
返答文字列の設定/変更を行います。
返答文字列の設定/変更完了後、[OK]ボタンをクリックします。
返答文字列の追加/更新【Linux版またはSolaris版の場合】
[返答定義]に入力した文字の長さが、320バイト以内であっても、UTF-8に変換した結果、320バイトを超えている場合には、それ以上の文字列は入力できません。
返答文字列の読み込み/CSV形式で保存【Linux版またはSolaris版の場合】
CSVファイルから読み込んだ返答定義の長さが、320バイト以内であっても、UTF-8に変換した結果、320バイトを超えている場合は、読み込みに失敗します。CSVファイルから読み込んだ返答定義の長さを、UTF-8に変換した後に320バイト以内になるように再設定してください。