イベント発生時にメール送信として、E-Mail、またはMS-Mailで通報します。
アクションとしてメールを指定する
イベント発生時にメール送信を行うために、[イベント定義/アクション定義]-[通知/実行アクション]で設定をします。
なお、メール連携では、イベントの自動対処はできません。
注意
メールの表題に定義された文字列が、メール通知アクションを設定しているサーバの文字コードで64バイトを超える場合、64バイトを超える部分は通知されません。
メール通報のアクションを定義する
メール送信アクションについての情報を設定します。メール通報を実施するときに、[メールによる通知を行う]チェックボックスをチェックします。
メールの宛先は、複数指定できます。宛先を複数指定した場合、[宛先リスト]の先頭から順に通報が行われます。
HP-UX、およびAIXでは、メール連携機能を使用してイベントを通知する場合、暗号化(S/MIME)を使用して通知することはできません。
UTF-8環境の場合【UNIX版】
メール連携で送信するデータは、EUCコードで送信されます。このため、文字コードがUTF-8環境の場合、内部的に文字コードを変換して送信しています。コード変換に失敗した場合、以下のデータに置き換えて送信されます。置き換えた結果、データの最大長を超えた場合は、最大長以降がカットされます。
イベントテキストの場合
変換に失敗した以降の文字列が、最大20バイト分のバイナリデータ(16進数)で入ります。
イベントテキスト以外の場合
変換に失敗した以降の文字列が、バイナリデータ(16進数)に置き換えられます。
メール通報時に指定したコマンドを実行する
メール通報時に指定したコマンドを実行する場合は、[イベント定義/アクション定義]-[通知/実行アクション]-[アクション定義(詳細)]-[メール]タブの[詳細]ボタンから[メール詳細]画面を表示し、メールを送信する前に実行するコマンドを設定します。
[送信ファイルを削除する]をチェックすると、メール送信に失敗した場合でも、ファイルは削除されます。ただし、[アクション管理]画面で[異常終了]の状態になっている場合は、以下の方法で指定したファイルを送信することができます。
[アクション管理]画面から該当するメールを[実行]する
アクション環境設定で、[サービス再起動時に異常終了状態のアクションを実行する]を選択し、サービスを再起動する
実行コマンドに指定したコマンドが実行できない場合や、指定したコマンドが存在しない場合は、送信するメールのコメントの末尾に以下の説明が追加されます。
実行コマンドが実行できません。 |
アクションとしてメールを使用する場合の環境設定
イベント発生時にメール送信を行うための環境を、[アクション環境設定]-[メール]タブで設定します。
メール通報のアクション環境を設定する
E-Mail送信を行う場合
以下の設定を行います。
E-Mailを送信する:[SMTPサーバ名]
送信元のメールアドレス:[Fromアドレス]
SMTPサーバがPOP認証を必要とするSMTPサーバの場合は、[アクション環境設定]-[メール]タブの[詳細]ボタンより起動される[送信メールサーバ]ダイアログボックスに、認証に必要な情報([POP3サーバ名]、[アカウント名]、[パスワード])を設定してください。
[アクション環境設定]-[メール]タブの[Fromアドレス]に設定したアドレスの形式がSMTPサーバが許可しているアドレスの形式に一致していない場合、メール送信はできません。SMTPサーバサーバ側のセキュリティの程度によって、許可するアドレスの形式やアドレス文字列が違います。許可されている形式については、SMTPサーバ管理者に問い合わせてください。
E-Mail送信の送信ファイル名にマルチバイト文字を含む文字列は指定できません。メールに、半角カナ(。「」、・ー゛゜の記号を含む)文字を使用した場合、全角文字に変換して送付します。
SMTP認証を行う場合は、mpaossmtpauthコマンドでSMTP認証情報を設定してください。
SMTPサーバとの通信ポートは、25/tcp(デフォルト)です。ポート番号を変更する場合は、mpaossmtpauthコマンドで設定してください。mpaossmtpauthコマンドの詳細については、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。なお、SMTP認証は、運用管理サーバのみ対応しています。
また、SMTP認証を行わない場合でポート番号を変更する場合は、servicesファイルにsmtp_mpaosfbを追加し、変更後のポート番号を設定してください。
注意
SMTP認証の設定を行った場合の注意事項
mpaossmtpauthコマンドでSMTP認証の設定を行うと、POP before SMTP認証の情報が設定されていても、POP before SMTP認証が行われなくなります。POP before SMTP認証を行いたい場合、再度、[イベント監視[監視条件]]の[アクション環境設定]のポリシー配付、または、[システム監視設定]画面の[アクション環境設定]において、[アクション環境設定]-[メール]タブの[詳細]ボタンより起動される[送信メールサーバ]画面に、認証に必要な情報([POP3サーバ名]、[アカウント名]、[パスワード])を設定してください。SMTP認証が行われなくなり、POP before SMTP認証が行われます。
mpaossmtpauthコマンドでSMTP認証の有効化設定を行った後に、[イベント監視[監視条件]]の[アクション環境設定]のポリシー配付、または、[システム監視設定]画面から[アクション環境設定]の設定を行うと、アクション環境のメール情報が上書きされ、SMTP認証が行われなくなります。SMTP認証を利用するには、再度mpaossmtpauthコマンドで設定を行う必要があります。
ポリシー配付を行う際は[アクション環境設定]を対象から外すなど、設定を上書きしないように注意してください。
MS-Mail送信を行う場合
MS-Mail送信は、アクション実行先に指定したホストがWindows NT(R)の場合のみ、実行できます。アクション実行先には、V12.0L11 以前のバージョンの Systemwalker Centric Manager がインストールされているホストを指定してください。アクション環境設定を行う前に、アクション実行先に指定したホストで、[コントロールパネル]のメールからMS-Mailの環境設定を行ってください。MS-Mailの環境設定では、クライアントをインストールするときに指定した[スタートアップアカウント]に対して、プロファイル名を設定します。[アクション環境設定]ダイアログボックスの[プロファイル名]には、MS-Mailの環境設定で設定したプロファイル名を設定します。
Systemwalkerの他の機能がMS-Mailを使用している場合は、その[プロファイル名]に一致させる必要があります。この名前以外で設定すると、メールが正常に送信されない場合があります。
メール通報時に指定したコマンドを実行する場合
メール通報時に指定したコマンドを実行する際の動作を設定する場合は、[アクション環境設定]-[メール]タブで設定をします。
[実行コマンドの動作完了までの待ち時間]に指定した時間内に実行コマンドが終了しなかった場合は、コマンドの実行を中断してメール送信を行います。コマンドの実行を中断した場合は、送信メールのコメントの末尾に以下の説明が追加されます。
実行コマンドが指定した時間以内に完了できませんでした。 |
[実行コマンドに動作完了までの待ち時間]を指定しない場合、実行コマンドの動作が完了するまで、次のメール送信を行いません。
設定例1)
Solaris上で、compressを使用してファイル(/var/tmp/usrlog.txt)を圧縮して送信する
送信したファイルは削除する
項目([メール詳細]画面) | 設定値 |
---|---|
[送信ファイル名] | /var/tmp/usrlog.txt.Z |
[送信ファイルを削除する] | チェックする |
[実行コマンド] | /bin/compress /var/tmp/usrlog.txt |
設定例2)
Systemwalker Operation Managerが提供するjobschgetoutputコマンドを「実行コマンド」として登録することで、Systemwalker Operation Managerのジョブネットの情報を添付ファイルとしてメール送信できます。ジョブネット情報を添付ファイルとしてメールに送信する場合はイベント監視の条件定義を以下のとおり設定します。
イベント定義
ホスト名の特定:自システム
エラー種別の特定:エラー
ラベル名の特定:^UX:jobschExit$
アクション定義のメールタブ
送信ファイル名の指定:/tmp/jobschoutput.log
[送信ファイルを削除する]にチェック
実行コマンドの指定:/usr/bin/jobschgetoutput -m %MSG -f /tmp/jobschoutput.log
イベント監視の条件定義にジョブネットのエラーメッセージを監視するよう設定します。ホスト名の特定は「自システム」、エラー種別の特定は「エラー」、ラベル名の特定は「^UX:jobschExit$」を設定します。
ジョブの出力を取得するjobschgetoutput(ジョブ出力取得コマンド)を実行コマンドに指定します。ジョブネットがエラーとなった場合のメッセージを「%MSG」を使用して-mオプションに渡します。jobschgetoutputコマンドの結果を/tmp/jobschoutput.logに出力します。
送信ファイルには、jobschgetoutputコマンドで出力した/tmp/jobschoutput.logを指定します。
/tmp/jobschoutput.logは一時的なファイルであり、メールを送信した後に削除する必要があります。削除するために[送信ファイルを削除する]にチェックを入れます。
コマンド、およびジョブネット情報として送信されるファイル形式は、Systemwalker Operation Managerのマニュアルを参照してください。
メール通報時に指定したファイルを送信する場合
メール通報時に指定したファイルを送信する際の動作を設定する場合は、[アクション環境設定]-[メール]タブで設定をします。
送信するファイルのサイズが、[アクション環境設定]-[メール]で指定したファイルサイズを超えた場合の動作は、指定したファイルの種類によって以下のように異なります。
ログファイル、テキストファイル(拡張子が「log」または「txt」)の場合
ファイルの末尾から、最大サイズに指定したサイズまでを切り取って送信します。送信するメールのコメントの末尾に以下の説明が追加されます。
送信ファイル名に指定したファイルは最大サイズを超えました。一部を削除して送信します。 |
上記以外の場合
ファイルは添付しないで、送信するメールのコメントの末尾に以下の説明が追加されます。
送信ファイル名に指定したファイルは最大サイズを超えました。ファイルは送信していません。 |
メールの実行先を設定する
メールを別のWindows(R)コンピュータで実行する場合、[アクション環境設定(詳細)]ダイアログボックスの[アクション実行先]で、アクションを実行するホスト名を設定します。
MS-Mailを使用する場合は、[アクション環境設定]-[アクション実行先]で以下を設定します。
Windows版では、他サーバで実行する場合に必要です。
UNIX版では、ホスト先としてSystemwalker Centric Managerの「アクション実行」を導入したWindows(R)コンピュータを指定してください。