以下に示すとおり、クラスタリングシステムでは運用系サーバと待機系サーバのシステムノード名(UNIXサーバ)/コンピュータ名(IAサーバ)が異なっています。
そのため、クラスタリングシステム上でXLデータムーバを使用する場合、以下の定義を必須とします。
運用系/待機系の両サーバのデータ転送環境設定ファイルに、クラスタリングシステムに対して、1つの仮想ノード名(UNIXサーバ)/仮想コンピュータ名(IAサーバ)を定義します。
注意
仮想ノード名(UNIXサーバ)/仮想コンピュータ名(IAサーバ)は、任意の名前に定義できます。
ただし、データ転送環境設定ファイルの設定の前に、データ転送用ボリュームの初期化を行った場合は、データ転送用ボリュームの初期化時に指定されたシステム名を定義するか、データ転送環境設定ファイルに指定した仮想ノード名(UNIXサーバ)/仮想コンピュータ名(IAサーバ)で、データ転送用ボリュームの再初期化または情報変更してください。
データ転送環境設定ファイルの仮想ノード名(UNIXサーバ)/仮想コンピュータ名(IAサーバ)とデータ転送用ボリュームの初期化または情報変更時に指定されたシステム名が異なっている場合、データ転送が正常に動作しません。
仮想ノード名/仮想コンピュータ名の定義
データ転送環境設定ファイルへの仮想ノード名(UNIXサーバ)/仮想コンピュータ名(IAサーバ)の定義方法を以下に示します。
なお、データ転送環境設定ファイルの使用方法については、データ転送環境設定ファイルを参照してください。
環境項目名 | 意味 |
---|---|
SERVERNAME | クラスタリング運用時に使用する仮想ノード名(UNIXサーバ)/仮想コンピュータ名(IAサーバ) |
クラスタリングシステム上でXLデータムーバを使用する場合に、必要な設定項目です。
本項目は、クラスタリングシステム側の運用系/待機系の両サーバに設定する必要があります。
UNIXサーバの場合は、仮想ノード名、IAサーバの場合は、仮想コンピュータ名をASCIIコードで15バイト以内で定義します。
インストール時には、本項目は未設定になっています。
データ転送環境設定ファイルに仮想ノード名:SVNM01を設定
SERVERNAME = SVNM01
注意
データ転送環境設定ファイルは、製品インストール時、以下の場所に作成されます。
/etc/mftf/env/mftfenv.conf
データ転送環境設定ファイルに仮想コンピュータ名:CMNM01を設定
SERVERNAME = CMNM01
注意
データ転送環境設定ファイルは、製品インストール時、以下の場所に作成されます。
インストールディレクトリ\mftfenv.ini
注意
IAサーバ側でデータ転送用ボリュームの選択を行う場合は、必ずディスクユーティリティ(MftfUty.exe)を使用してください。ディスク選択ユーティリティ(XdmDsk.exe)では、データ転送環境設定ファイルに指定した仮想コンピュータ名(SERVERNAME)の設定が有効になりません。