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ETERNUS SF XL-DATA/MV 13 使用手引書
FUJITSU Storage

2.4 XLデータムーバの初期化

XLデータムーバがデータの伝送路として使用するデータ転送用ボリュームの初期化には、グローバルサーバから実行する方法と、UNIXサーバから実行する方法、IAサーバから実行する方法があります。

初期化を実行するサーバは、以下のようにデータを転送するサーバの組み合わせによって決まります。

サーバの組み合わせ

初期化を実行するサーバ

グローバルサーバとUNIX/IAサーバ

グローバルサーバからの初期化

UNIXサーバとUNIX/IAサーバ

UNIXサーバからの初期化
(Solaris OSサーバが存在する場合にはSolaris OSから初期化することを推奨)

IAサーバとIAサーバ

IAサーバからの初期化

データ転送用ボリュームの構成

XLデータムーバおよびSAN連携製品が使用するデータ転送用ボリュームの構成は、データの転送の要求発行をグローバルサーバあるいは、UNIX/IAサーバの双方から可能な形式となっています。

そのため、データ転送用ボリュームを使用するシステムの情報を設定する必要があります。XLデータムーバでは、データ転送用ボリュームで接続されているシステムをクライアント/サーバシステムと呼びます。

クライアントシステム

データ転送を依頼する側のシステム

サーバシステム

データ転送を依頼される側のシステム

ポイント

データ転送用ボリュームを初期化する上で、クライアントシステム名サーバシステム名の情報が必要です。

このシステム名は、データ転送する上で重要な情報です。システム名を誤って指定すると、データ転送用ボリュームとして初期化をしても、XLデータムーバのサブシステム、デーモンまたはサービスが正常に起動できません。また、データが正常に転送できません。

このシステム名は、対応するシステム種別によって、指定する値が異なります。

  • グローバルサーバ側のシステム名には、任意の名前を指定します。ただし、SANデータ連携製品の場合は、SANデータ連携製品で使用するホスト名/ノード名と同じにする必要があります。

  • UNIXサーバ側のシステム名には、unameコマンドの-nオプションを指定して表示される、ノード名を指定してください。

  • IAサーバ側のシステム名には、[コンピュータ]のプロパティで表示される[システム]のプロパティ画面の、[コンピュータ名]に表示されるコンピュータ名を指定してください。

[13.0]
ただし、クラスタリングシステム上でXLデータムーバを使用される場合、クラスタリングシステム側のシステム名には、以下のシステム名を指定してください。

  • クラスタリングシステム側のデータ転送環境設定ファイルに指定した仮想ノード名(UNIXサーバ)または、仮想コンピュータ名(IAサーバ)を指定します。
    クラスタリング運用については、“付録G クラスタリング運用”を参照してください。