XLデータムーバがデータの伝送路として使用するデータ転送用ボリュームの初期化には、グローバルサーバから実行する方法と、UNIXサーバから実行する方法、IAサーバから実行する方法があります。
初期化を実行するサーバは、以下のようにデータを転送するサーバの組み合わせによって決まります。
サーバの組み合わせ | 初期化を実行するサーバ |
---|---|
グローバルサーバとUNIX/IAサーバ | |
UNIXサーバとUNIX/IAサーバ | UNIXサーバからの初期化 |
IAサーバとIAサーバ |
データ転送用ボリュームの構成
XLデータムーバおよびSAN連携製品が使用するデータ転送用ボリュームの構成は、データの転送の要求発行をグローバルサーバあるいは、UNIX/IAサーバの双方から可能な形式となっています。
そのため、データ転送用ボリュームを使用するシステムの情報を設定する必要があります。XLデータムーバでは、データ転送用ボリュームで接続されているシステムをクライアント/サーバシステムと呼びます。
クライアントシステム | データ転送を依頼する側のシステム |
サーバシステム | データ転送を依頼される側のシステム |
ポイント
データ転送用ボリュームを初期化する上で、クライアントシステム名やサーバシステム名の情報が必要です。
このシステム名は、データ転送する上で重要な情報です。システム名を誤って指定すると、データ転送用ボリュームとして初期化をしても、XLデータムーバのサブシステム、デーモンまたはサービスが正常に起動できません。また、データが正常に転送できません。
このシステム名は、対応するシステム種別によって、指定する値が異なります。
グローバルサーバ側のシステム名には、任意の名前を指定します。ただし、SANデータ連携製品の場合は、SANデータ連携製品で使用するホスト名/ノード名と同じにする必要があります。
UNIXサーバ側のシステム名には、unameコマンドの-nオプションを指定して表示される、ノード名を指定してください。
IAサーバ側のシステム名には、[コンピュータ]のプロパティで表示される[システム]のプロパティ画面の、[コンピュータ名]に表示されるコンピュータ名を指定してください。
[13.0]
ただし、クラスタリングシステム上でXLデータムーバを使用される場合、クラスタリングシステム側のシステム名には、以下のシステム名を指定してください。
クラスタリングシステム側のデータ転送環境設定ファイルに指定した仮想ノード名(UNIXサーバ)または、仮想コンピュータ名(IAサーバ)を指定します。
クラスタリング運用については、“付録G クラスタリング運用”を参照してください。