以下に、MSPのシステムにXLデータムーバをインストールする方法について説明します。
SYSGEN済のシステムにインストールする方法
SYSGEN時にインストールする方法
インストールの前準備
インストールの前に、必要なメモリ・DASD所要量が存在するか確認してください。
メモリ・DASD所要量については、以下のソフトウェア説明書の“メモリ・DASD所要量”を参照してください。
『ソフトウェア説明書 OS IV/MSP XL-DATA/MV V13』(資料コード:B931A2D0-10)
『ソフトウェア説明書 OS IV/MSP XLデータムーバ V11』(資料コード:B931BVB0-40 あるいは B931BVB0-30 あるいは B931BVB0-20 あるいは B931BVB0-10)
ソフトウェアのインストール
インストール環境のセットアップ
ドライバシステムおよびターゲットシステムの用意
このソフトウェアがインストールされるシステムをターゲットシステムと呼びます。ボリューム通し番号は任意ですが、以下の説明ではSYSLIBとしていますのでセンタで適宜変更してください。
通常、稼働中のシステムをコピーしてターゲットシステムにしますが、インストール作業中の入出力エラーなどに備えて、まずターゲットシステムのバックアップをとっておきます。
インストール作業のためのジョブを動作させるシステムをドライバシステムと呼びます。ドライバシステムとしては、ターゲットシステムとは別のものを用意します。
ドライバシステムには、インストール時に使用されるSMPプロシジャを用意してください。
DLIB用ボリュームの決定
ターゲットシステムと対応したDLIBを用意し、ターゲットシステムのどのボリュームにDLIBを収めるのかを決定します。このボリュームは、ドライバシステムからアクセスを可能にしてください。
ボリューム通し番号は任意ですが、以下の説明では、DLIB01としていますのでセンタで適宜変更してください。
作業用ボリュームの決定
インストール時に使用する各種の作業用データセットを収めるボリュームを決定します。30シリンダの空スペース量のあるボリュームを用意します。このボリュームをTLIBボリュームと呼びます。ボリューム通し番号は任意ですが、以下の説明では、TLIB01としていますのでセンタで適宜変更してください。
新DLIBデータセットのアロケート
XLデータムーバのためのDLIBデータセットには、以下に示すデータセットがあります。
データセット名 | 内容 |
---|---|
SYS1.FKJU1 | ロードモジュール |
以下のジョブを実行させることにより、DLIBデータセットのアロケートを行います。
----+----1----+----2----+----3----+----4----+----5----+----6----+----7----+ //ALLOC JOB // EXEC PGM=KDJBR14 //FKJU1 DD DSN=SYS1.FKJU1,DISP=(NEW,KEEP), // UNIT=SYSDA,VOL=SER=DLIB01, // SPACE=(DASD所要量で示されたスペース量), // DCB=(BLKSIZE=6144,RECFM=U)
カタログドプロシジャへのDD文の追加
SMPを実行するために、必要に応じて新データセットのDD文を標準カタログドプロシジャに追加します。
これは、JSEUPDTE(データセットユティリティ)、またはTSSからEDITコマンドなどにより行います。標準カタログドプロシジャ名が下表のようにシステムにより異なるので、DD名の追加時には注意してください。
システム名 | データセット名 | メンバ名 |
---|---|---|
OS IV/MSP AFII V10 | SYS1.PROCLIB | SMPSCP |
追加するDD文は以下のとおりです。
----+----1----+----2----+----3----+----4----+----5----+----6----+----7----+ //FKJU1 DD DSN=SYS1.FKJU1,DISP=SHR, // UNIT=SYSDA,VOL=SER=DLIB01
RECEIVE 処理
以下のジョブを実行させることにより,RECEIVE処理を実施します。
----+----1----+----2----+----3----+----4----+----5----+----6----+----7----+ //RECEIVE JOB // EXEC SMPSCP //SMPPTFIN DD DSN=SMPMCS,LABEL=(1,SL),VOL=SER=nnnnnn, (*1) // DISP=(SHR,PASS),UNIT=(TAPE,,DEFER) //SMPTLIB DD UNIT=SYSDA,DISP=OLD,VOL=SER=TLIB01 //SYSIN DD * RECEIVE. /*
*1:nnnnnnには、以下を指定します。
・V13L10の場合:CXM34A
・V11L40の場合:CXM29A
・V11L30の場合:CXM28A
・V11L20の場合:CXM27A
・V11L10の場合:CXM26A
APPLY処理
以下のジョブを実行させることにより,APPLY処理を実施します。
APPLY処理の完了コードは 0 または 4以下で構いません。
----+----1----+----2----+----3----+----4----+----5----+----6----+----7----+ //APPLY JOB // EXEC SMPSCP //SMPTLIB DD UNIT=SYSDA,DISP=OLD,VOL=SER=TLIB01 //SYSIN DD * APPLY S(xxxxxxx) DIS(WRITE). (*1) /*
*1:xxxxxxxには、以下を指定します。
・V13L10の場合:MXM3402
・V11L40の場合:MXM2902
・V11L30の場合:MXM2802
・V11L20の場合:MXM2702
・V11L10の場合:MXM2602
ACCEPT処理
以下のジョブを実行させることにより,ACCEPT処理を実施します。
----+----1----+----2----+----3----+----4----+----5----+----6----+----7----+ //ACCEPT JOB // EXEC SMPSCP //SMPTLIB DD UNIT=SYSDA,DISP=OLD,VOL=SER=TLIB01 //SYSIN DD * ACCEPT S(xxxxxxx) DIS(WRITE). (*1) /*
*1:xxxxxxxには、以下を指定します。
・V13L10の場合:MXM3402
・V11L40の場合:MXM2902
・V11L30の場合:MXM2802
・V11L20の場合:MXM2702
・V11L10の場合:MXM2602
確認
インストールでの各作業結果は、ジョブの完了コードにより判定します。
完了コードの一覧を以下に示します。
作業項目 | 完了コード | 意 味 |
---|---|---|
データセット獲得 | 0 | 正常終了 |
上記以外 | 異常が発生しました。原因を究明し、再実行してください。 | |
RECEIVE | 0 | 正常終了 |
上記以外 | 異常が発生しました。原因を究明し、再実行してください。 | |
APPLY | 4以下 | 正常終了 |
上記以外 | 異常が発生しました。原因を究明し、再実行してください。 | |
ACCEPT | 0 | 正常終了 |
上記以外 | 異常が発生しました。原因を究明し、再実行してください。 |
インストール後の環境設定
グローバルサーバ側(MSP)の環境設定を参照して、環境設定を行ってください。
インストールの前準備
インストールの前に、必要なメモリ・DASD所要量が存在するか確認してください。
メモリ・DASD所要量については、以下のソフトウェア説明書の“メモリ・DASD所要量”を参照してください。
『ソフトウェア説明書 OS IV/MSP XL-DATA/MV V13』(資料コード:B931A2D0-10)
『ソフトウェア説明書 OS IV/MSP XLデータムーバ V11』(資料コード:B931BVB0-40 あるいは B931BVB0-30 あるいは B931BVB0-20 あるいは B931BVB0-10)
ソフトウェアのインストール
新DLIBデータセットのアロケート
XLデータムーバのためのDLIBデータセットには、以下に示すデータセットがあります。
データセット名 | 内容 |
---|---|
SYS1.FKJU1 | ロードモジュール |
以下のジョブを実行させることにより、DLIBデータセットのアロケートを行います。
----+----1----+----2----+----3----+----4----+----5----+----6----+----7----+ //ALLOC JOB // EXEC PGM=KDJBR14 //FKJU1 DD DSN=SYS1.FKJU1,DISP=(NEW,KEEP), // UNIT=SYSDA,VOL=SER=DLIB01, // SPACE=(DASD所要量で示されたスペース量), // DCB=(BLKSIZE=6144,RECFM=U)
カタログドプロシジャへのDD文の追加
SMPを実行するために、必要に応じて新データセットのDD文を標準カタログドプロシジャに追加します。
これは、JSEUPDTE(データセットユティリティ)、またはTSSからEDITコマンドなどにより行います。標準カタログドプロシジャ名が下表のようにシステムにより異なるので、DD名の追加時には注意してください。
システム名 | データセット名 | メンバ名 |
---|---|---|
OS IV/MSP AFII V10 | SYS1.PROCLIB | SMPSCP |
追加するDD文は以下のとおりです。
----+----1----+----2----+----3----+----4----+----5----+----6----+----7----+ //FKJU1 DD DSN=SYS1.FKJU1,DISP=SHR, // UNIT=SYSDA,VOL=SER=DLIB01
RECEIVE処理
以下にRECEIVE処理を行うジョブの例を示します。
例では、DLIB用ボリュームのボリューム通し番号をDLIB01、提供ライブラリを一時的に格納しておくボリュームのボリューム通し番号をTLIB01として説明しています。
----+----1----+----2----+----3----+----4----+----5----+----6----+----7----+ //RECEIVE JOB // EXEC SMPSCP,DVOL=DLIB01 //SMPPTFIN DD DSN=SMPMCS,LABEL=(1,SL),VOL=SER=nnnnnn, (*1) // DISP=(SHR,PASS),UNIT=(TAPE,,DEFER) //SMPTLIB DD UNIT=SYSDA,DISP=OLD,VOL=SER=TLIB01 //SYSIN DD * RECEIVE S(xxxxxxx). (*2) /*
*1:nnnnnnには、以下を指定します。
・V13L10の場合:CXM34A
・V11L40の場合:CXM29A
・V11L30の場合:CXM28A
・V11L20の場合:CXM27A
・V11L10の場合:CXM26A
*2:xxxxxxxには、以下を指定します。
・V13L10の場合:MXM3402
・V11L40の場合:MXM2902
・V11L30の場合:MXM2802
・V11L20の場合:MXM2702
・V11L10の場合:MXM2602
ACCEPT NOAPPLY処理
以下にACCEPT NOAPPLY処理を行うジョブの例を示します。
例では、DLIB用ボリュームのボリューム通し番号をDLIB01、提供ライブラリを一時的に格納しておくボリュームのボリューム通し番号をTLIB01として説明します。
ACCEPT NOAPPLY処理の完了コードは 0 または 4 以下で構いません。
----+----1----+----2----+----3----+----4----+----5----+----6----+----7----+ //ACCEPT JOB // EXEC SMPSCP,DVOL=DLIB01 //SMPTLIB DD UNIT=SYSDA,DISP=OLD,VOL=SER=TLIB01 //SYSIN DD * ACCEPT S(xxxxxxx) DIS(WRITE) NOAPPLY. (*1) /*
*1:xxxxxxxには、以下を指定します。
・V13L10の場合:MXM3402
・V11L40の場合:MXM2902
・V11L30の場合:MXM2802
・V11L20の場合:MXM2702
・V11L10の場合:MXM2602
システムゼネレーション
システムゼネレーションについては、『OS IV/MSP システム導入手引書 AFII V10用』を参照してください。
REJECT処理
以下にREJECT処理を行うジョブの例を示します。
例では、DLIB用ボリュームのボリューム通し番号をDLIB01、提供ライブラリを一時的に格納しておくボリュームのボリューム通し番号をTLIB01として説明しています。
REJECT処理の完了コードは 0または 4以下で構いません。
----+----1----+----2----+----3----+----4----+----5----+----6----+----7----+ //REJECT JOB // EXEC SMPSCP,DVOL=DLIB01 //SMPTLIB DD UNIT=SYSDA,DISP=OLD,VOL=SER=TLIB01 //SYSIN DD * REJECT S(xxxxxxx). (*1) /*
*1:xxxxxxxには、以下を指定します。
・V13L10の場合:MXM3402
・V11L40の場合:MXM2902
・V11L30の場合:MXM2802
・V11L20の場合:MXM2702
・V11L10の場合:MXM2602
確認
インストールでの各作業結果は、ジョブの完了コードにより判定します。
完了コードの一覧を以下に示します。
作業項目 | 完了コード | 意 味 |
---|---|---|
データセット獲得 | 0 | 正常終了 |
上記以外 | 異常が発生しました。原因を究明し、再実行してください。 | |
RECEIVE | 0 | 正常終了 |
上記以外 | 異常が発生しました。原因を究明し、再実行してください。 | |
ACCEPT NOAPPLY | 4以下 | 正常終了 |
上記以外 | 異常が発生しました。原因を究明し、再実行してください。 | |
REJECT | 4以下 | 正常終了 |
上記以外 | 異常が発生しました。原因を究明し、再実行してください。 |
インストール後の環境設定
グローバルサーバ側(MSP)の環境設定を参照して、環境設定を行ってください。