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ETERNUS SF XL-DATA/MV 13 使用手引書
FUJITSU Storage

2.1.1 Solaris OSへのインストール

Solaris OSのシステムにXLデータムーバをインストール/アンインストールする方法について、以下の順に説明します。

  1. インストール

  2. アンインストール

2.1.1.1 インストール

インストールの前準備

本ソフトウェアをインストールするためにディスクに十分な空きがあるかを確認してください。

本ソフトウェアが使用するディスクサイズについては、以下のドキュメントの“静的ディスク資源”を参照してください。

十分な空きがない場合には、ディスクのパーティション構成を設定しなおしてください。

注意

  • Solaris 10 OS のノングローバルゾーンにXLデータムーバをインストールする場合、ノングローバルゾーンは、inherit-pkg-dir ディレクトリを含まない完全ルートゾーンとして作成してください。

ソフトウェアのインストール

  1. システム上でスーパユーザになります。

    # su     <RETURN>
  2. CD-ROM媒体をCD-ROM装置にセットします。なお、/cdrom/cdrom0がない場合は、以下のコマンドを実行します。

    グローバルゾーン(Solaris 10 OS または、Solaris 11 OS) または、旧OS(Solaris 9 OS 以前)へインストールする場合
    # mkdir -p /cdrom/cdrom0     <RETURN>
    # /usr/sbin/mount -F hsfs -o ro /dev/dsk/c0t4d0s2 /cdrom/cdrom0     <RETURN>
    ノングローバルゾーン(Solaris 10 OS または、Solaris 11 OS)へインストールする場合

    グローバルゾーンで以下の操作を行います。

    グローバルゾーンで、/cdrom/cdrom0がない場合は、以下のコマンドを実行します。

    # mkdir -p /cdrom/cdrom0     <RETURN>
    # /usr/sbin/mount -F hsfs -o ro /dev/dsk/c0t4d0s2 /cdrom/cdrom0     <RETURN>

    以下の例のように、グローバルゾーンでゾーン構成を変更し、ノングローバルゾーンを再起動してください。

    # zonecfg -z my-zone     <RETURN>
    zonecfg:my-zone> add fs     <RETURN>
    zonecfg:my-zone:fs> set dir=/cdrom     <RETURN>
    zonecfg:my-zone:fs> set special=/cdrom     <RETURN>
    zonecfg:my-zone:fs> set type=lofs     <RETURN>
    zonecfg:my-zone:fs> add options [ro,nodevices]     <RETURN>
    zonecfg:my-zone:fs> end     <RETURN>
    zonecfg:my-zone> commit     <RETURN>
    zonecfg:my-zone> exit     <RETURN>
    # zoneadm -z my-zone reboot     <RETURN>
  3. pkgadd(1M)コマンドを実行します。

    # pkgadd -d /cdrom/cdrom0/FJSVmftf  FJSVmftf     <RETURN>        (*1)

    *1:Solaris 10 OS または、Solaris 11 OS では、カレント(現在のゾーン)にだけ、インストールされます。
    よって、グローバルゾーンへソフトウェアのインストールを実施しても、ノングローバルゾーンへのインストールは実施されません。

    パッケージの格納ディレクトリを変更するかどうかの確認メッセージが以下のように表示されます。

    変更する場合は / で始まるディレクトリ名を指定して <RETURN>を、変更しない場合は、<RETURN>だけを入力してください(デフォルトの /opt を推奨します)。

    </cdrom/cdrom0> 中のパッケージインスタンス <FJSVmftf> を処理しています。
    
    ETERNUS SF XL-LINK/Datamover
    (sparc) 13.0
    All Rights Reserved. Copyright (c) Fujitsu Limited 2006. 
    Enter path to package base directory. (default: /opt) [?,q]     <RETURN>

    次にテンポラリディレクトリを変更するかどうかの確認メッセージが以下のように表示されます。

    変更する場合は / で始まるディレクトリ名を指定して <RETURN>を、変更しない場合は、<RETURN>だけを入力してください(デフォルトの /var/opt を推奨します)。

    Enter path to temporary files directory.(default: /var/opt) [?,q]     <RETURN>

    次にコンフィグレーション用ファイルを格納するディレクトリを変更するかどうかの確認メッセージが以下のように表示されます。

    変更する場合は / で始まるディレクトリ名を指定して <RETURN>を、変更しない場合は、<RETURN>だけを入力してください(デフォルトの /etc/opt を推奨します)。

    Enter path to configuration files directory.(default: /etc/opt) [?,q]     <RETURN>

    次にsetuidおよびsetgid許可でインストールされるファイルの一覧が表示され、これらをインストールするか指定を要求されますので、y <RETURN>を入力します。

    The following files are being installed with setuid and/or setgid
    permissions:
    /opt/FJSVmftf/bin/mftfdvlst <setuid root setgid sys>
    /opt/FJSVmftf/bin/mftfrecv <setuid root setgid sys>
    /opt/FJSVmftf/bin/mftfrecvdeb <setuid root setgid sys>
    /opt/FJSVmftf/bin/mftfsend <setuid root setgid sys>
    /opt/FJSVmftf/bin/mftfsenddeb <setuid root setgid sys>
    /opt/FJSVmftf/bin/mftfstat <setuid root setgid sys>
    
    Do you want to install these as setuid/setgid files [y,n,?,q] y     <RETURN>
  4. インストールが完了後、正しくインストールされたことを確認するため、pkgchkコマンドを投入します。

    プロンプト(#)が表示されれば正しくインストールされています。エラーメッセージが表示された場合は、インストールに失敗していますので後述のソフトウェアのアンインストールによりパッケージを削除して、再度インストールし直してください。

    # pkgchk FJSVmftf     <RETURN> 
    #

インストール後の環境設定

UNIX/IAサーバ側の環境設定を参照して、環境設定を行ってください。

2.1.1.2 アンインストール

ソフトウェアのアンインストール

  1. システム上でスーパユーザになります。

    # su     <RETURN>
  2. XLデータムーバのデーモンを停止します。

    # /usr/mftf/lib/mftfd -stopall     <RETURN>
  3. XLデータムーバのデーモン(mftfd)や転送コマンド(mftfsend/mftfrecv)が動作していないことを確認します。

    # ps -ef | grep mftf     <RETURN>
  4. システム上の /etc/mftf/ini を参照し、初期化コマンド実行時に使用した初期化情報設定ファイル(mftfdvini.conf)が存在する場合には退避してください。

    また、/etc/mftf/env 内のデータ転送環境設定ファイル(mftfenv.conf)を参照し、必要があれば退避してください。 データ転送統計情報出力ファイルのバックアップがインストール配下(例えば /var/opt/FJSVmftf/data配下等)にある場合には退避してください。

  5. pkgrm(1M)コマンドを実行します。

    # pkgrm FJSVmftf     <RETURN>        (*1)

    *1:Solaris 10 OS または、Solaris 11 OS では、カレント(現在のゾーン)だけ、削除されます。
    そのため、グローバルゾーンでソフトウェアの削除を実施しても、ノングローバルゾーンのソフトウェアは削除されません。