データ転送用ボリュームの作成は、グローバルサーバ側のV10形式用の初期化プログラム(KJUFMT)を使用して行います。
ETERNUS ディスクアレイ、F6494/F6495/F6496/F6497の場合
データの転送は、1論理ボリュームを1論理ユニットとし、その中を幾つかの区画に分け、それぞれの区画を伝送路(中間ファイル)として使用することにより行います。
区画は、データ転送時の制御情報を格納するデータセットと転送データを格納するデータセットの2つの順データセットで構成されます。
転送データを格納するデータセットは、内部的に2つの領域(スライスと呼ぶ)に分かれています。
以降では、データ転送時の制御情報を格納するデータセットを「スライス制御用データセット」、転送データを格納するデータセットを「スライス用データセット」と呼んでいます。
区画は、1論理ボリュームあたり最大で16個作成することができます。また、ボリューム内には、区画全体を管理するための「区画制御用データセット」と論理ユニット内の空き領域をリザーブするための「空き領域用データセット」が作成されます。
以下にデータ転送用ボリュームの構成を示します。
図1.6 V10形式のデータ転送用ボリュームの構成(1)
注意
データ転送のジョブを複数同時に実行した場合、データ転送時間が延びることがあります。
これにより運用上問題となる場合は、データ転送のジョブを時間をずらして実行してください。
1つの論理ボリューム/論理ユニットには、グローバルサーバとUNIX/IAサーバを1対1で定義してください。
複数のグローバルサーバ、UNIX/IAサーバで共用した場合、データ破壊を起こす可能性があります。
下記の図のように、グローバルサーバ 1台とUNIX/IAサーバ 2台でそれぞれデータ転送を実施する場合、それぞれの論理ボリューム/論理ユニットは、グローバルサーバとUNIX/IAサーバを1対1で定義するような構成にしてください。
PRIMEFORCEの共用ディスクの場合
データの転送は、PRIMEFORCEの共用ディスクを16の区画に分け、それぞれの区画を伝送路として使用することにより行います。
転送データを格納する区画は、内部的に2つの領域(スライスと呼ぶ)に分かれています。
以下にデータ転送用ボリュームの構成を示します。
図1.7 V10形式のデータ転送用ボリュームの構成(2)
注意
データ転送のジョブを複数同時に実行した場合、データ転送時間が延びることがあります。これにより運用上問題となる場合は、データ転送のジョブを時間をずらして実行してください。