Oracle Solaris ClusterシステムからSystemwalker Operation Managerをアンインストールする手順を説明します。
クラスタシステムからの削除
Oracle Solaris Clusterで設定した、Systemwalker Operation Managerの各デーモンの起動/停止を制御する以下の設定を削除します。
リソースの削除
/usr/cluster/bin/scswitch -n -j データサービスリソース名 /usr/cluster/bin/scrgadm -r -j データサービスリソース名
データサービスリソース名がOMGR_rsの場合の例を以下に示します。
/usr/cluster/bin/scswitch -n -j OMGR_rs /usr/cluster/bin/scrgadm -r -j OMGR_rs
共有アドレスリソース名の削除
/usr/cluster/bin/scrgadm -r -j 共有アドレスリソース名
リソースタイプ名がFJSV.hostの場合の例を以下に示します。
/usr/cluster/bin/scrgadm -r -j FJSV.host
リソースグループの削除
/usr/cluster/bin/scrgadm -r -g リソースグループ名
リソースグループ名がOMGR_rgの場合の例を以下に示します。
/usr/cluster/bin/scrgadm -r -g OMGR_rg
リソースタイプの削除
/usr/cluster/bin/scrgadm -r -t リソースタイプ名
リソースタイプ名がFJSV.OMGRの場合の例を以下に示します。
/usr/cluster/bin/scrgadm -r -t FJSV.OMGR
クラスタシステムで管理されていないデーモンの停止
クラスタシステムを構成するノードで、クラスタシステムで管理されていないSystemwalker Operation Managerの各デーモンをpoperationmgrコマンドで停止します。poperationmgrコマンドの詳細は、“Systemwalker Operation Manager リファレンス集”を参照してください。
シンボリックリンクの削除
共有ディスクへ移動した資源に対して作成したシンボリックリンクを削除します。運用系、待機系の各ノードで行います。
共有ディスクからローカルディスクへの資源の複写
クラスタシステムの構築時に共有ディスクへ移動した資源を、ローカルディスクに戻します。各運用系で行います。
待機系への資源の複写
運用系のローカルディスクに戻した情報を、待機系へ複写します。N:1運用待機の場合、待機系へはN個の運用系のうちいずれか1つから複写します。
シンボリックリンクの作成
1:1運用待機、N:1運用待機の場合は、資源の移動時に削除した、シンボリックリンクを作成します。
“/var/spool/mjes”は、“/var/opt/FJSVMJS/var/spool/mjes”へシンボリックリンクします。
“/etc/mjes”は、“/etc/opt/FJSVMJS/etc/mjes”へシンボリックリンクします。
運用系、待機系の各ノードで行います。
デーモンの自動起動・停止を設定
“2.2.3 デーモンの自動起動・停止設定の解除”で解除した自動起動・停止の設定、およびプロセスの監視対象を、解除・変更する前の設定に戻します。
自動反映の設定解除
セキュリティ情報の設定を以下のコマンドで解除します。
mpaclcls -u
カレンダおよびサービス・アプリケーション起動情報の自動反映の設定を以下のコマンドで解除します。
/opt/FJSVjmcal/bin/calsetcluster -d
クラスタ情報の削除
クラスタシステムを構成するすべてのノードで、-dオプションを指定したmpsetclusterコマンドを実行し、Systemwalker Operation Managerのインストール後に登録したクラスタ情報を削除します。
# /opt/systemwalker/bin/mpsetcluster -d
mpsetclusterコマンドの詳細は、“Systemwalker Operation Manager リファレンス集”を参照してください。
共有ディスクの不要なディレクトリの削除
“2.6 資源の共有ディスクへの移動”で移動した資源のうち、共有ディスクに残っている、不要なディレクトリを削除します。
ここまでの手順で、Systemwalker Operation Managerが、クラスタシステムに適用した状態から解除されます。
アンインストール
Systemwalker Operation Managerをアンインストールします。アンインストールの詳細は、“Systemwalker Operation Manager 導入ガイド”を参照してください。
再インストールを行う場合は、上記の手順に従ってアンインストールした後、新規にクラスタシステムへの導入を行ってください。
アップグレードインストールを行う場合は、上記の10.までの手順に従ってSystemwalker Operation Managerをクラスタシステムへの適用から解除した後、アップグレードインストールし、“2.2.3 デーモンの自動起動・停止設定の解除”から再度クラスタシステムに適用します。
注意
アンインストール時には、上記の手順に従い、必ず、/opt/FJSVjmcal/bin/calsetcluster -dコマンドでカレンダの自動反映の設定を解除してください。解除しなかった場合は、以下にシンボリックファイルが残るため、手動で削除してください。
/etc/rc3.d/S28JMCAL