Oracle Solaris Clusterシステムのコマンドを利用し、リソースタイプ、リソースグループ、リソースをOracle Solaris Clusterシステムに登録します。登録のためのコマンドの詳細は、Oracle Solaris Clusterのマニュアルを参照してください。
注意
リソースを登録する前に、運用系、待機系の各ノードで、作成したリソースタイプ登録ファイル、STARTコールバックメソッド、STOPコールバックメソッド、障害モニターのすべてに実行権があることを確認してください。
登録するリソース
以下のリソースを登録します。
リソースタイプ
リソースグループ
共有アドレスリソース
データサービスリソース
以降では、以下の名前で登録するものとして例を説明します。
リソースタイプ名 | FJSV.OMGR |
リソースグループ名 | OMGR_rg |
共有アドレスリソース名 | OMGR_host |
データサービスリソース名 | OMGR_rs |
論理ホスト名 | host1 |
ノード1のノード名 | node1 |
ノード2のノード名 | node2 |
登録内容の確認について
リソースタイプ、リソースグループ、リソースの登録内容は、以下のコマンドで確認できます。適宜、確認しながら登録を進めてください。登録の内容を間違えたときは、Oracle Solaris Clusterの“scrgadm”コマンドを利用して登録内容を変更してください。
# /usr/cluster/bin/scrgadm -p[v[v]] [ -t リソースタイプ名 ] [ -g リソースグループ ] [ -j リソース名 ]
[リソースグループを確認する例]
# /usr/cluster/bin/scrgadm -pv -g OMGR_rg
登録手順
リソースタイプ、リソースグループ、リソースの登録手順を説明します。
コマンドは、1:1運用待機、N:1運用待機の場合は、運用系のノードで一連のコマンドを入力します。2ノード相互待機の場合は、2種類の設定を登録する必要があります。
1)リソースタイプを登録する
以下のコマンドで、リソースタイプを登録します。リソースタイプ登録ファイルは、“/opt/FJSVJMCMN/etc/script/SC3.0/resource”に存在するとします。
# /usr/cluster/bin/scrgadm -a -t リソースタイプ名 -f リソースタイプ登録ファイル名
[例]
# /usr/cluster/bin/scrgadm -a -t FJSV.OMGR -f /opt/FJSVJMCMN/etc/script/SC3.0/resource
2)リソースグループを登録する
以下のコマンドで、リソースグループを登録します。
# /usr/cluster/bin/scrgadm -a -g リソースグループ名 -h ノード1,ノード2
[例]
# /usr/cluster/bin/scrgadm -a -g OMGR_rg -h node1,node2
3)リソースグループに共有アドレスリソースを追加する
以下のコマンドで、リソースグループに共有アドレスリソースを追加します。
# /usr/cluster/bin/scrgadm -a -S -g リソースグループ名 -l ホスト名 -j リソース名
[例]
# /usr/cluster/bin/scrgadm -a -S -g OMGR_rg -l host1 -j OMGR_host
2ノード相互待機の場合は、運用系と待機系とで別のホスト名を登録します。
4)リソースグループにデータサービスリソースを登録する
以下のコマンドで、データサービスリソースを登録します。
# /usr/cluster/bin/scrgadm -a -j リソース名 -t リソースタイプ名 -g リソースグループ名
[例]
# /usr/cluster/bin/scrgadm -a -j OMGR_rs -t FJSV.OMGR -g OMGR_rg
5) 登録したリソースを確認する
以下のコマンドで、リソースが登録されているかを確認します。
# /usr/cluster/bin/scrgadm -p[v[v]] [ -t リソースタイプ名 ] [ -g リソースグループ ] [ -j リソース名 ]
[例]
# /usr/cluster/bin/scrgadm -pv -g OMGR_rg -t FJSV.OMGR -j OMGR_rs
これでリソースの登録は完了です。