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Systemwalker Operation Manager V17.0.1 クラスタ適用ガイド UNIX編

2.4 マスタスケジュール管理機能を使用する場合の設定

マスタスケジュール管理機能を使用する場合に設定します。マスタスケジュール管理機能を使用しない場合および、1:1運用待機(サブシステムあり、一部クラスタ運用)の場合でクラスタに登録しないサブシステムは、必要ありません。

マスタスケジュール管理機能を使用する場合は、“Systemwalker Operation Manager マスタスケジュール管理 ユーザーズガイド”を参照して、どのサーバを管理サーバとし、どのサーバをスケジュールサーバにするか、またどのサーバをクラスタシステム構成にするかなどの運用形態を、あらかじめ決定しておくことをお薦めします。

  1. マスタスケジュール管理機能の環境構築

    マスタスケジュール管理機能を使用するすべての管理サーバ、スケジュールサーバでstemenvset環境構築コマンドを実行してマスタスケジュール管理の環境構築を行います。管理サーバまたはスケジュールサーバがクラスタシステム構成の場合、クラスタシステムを構成する運用系、待機系のすべてのノードでマスタスケジュール管理のstemenvset環境構築コマンドを実行してマスタスケジュール管理機能の環境構築を行います。

    # /opt/FJSVstem/bin/stemenvset.sh -set

    stemenvset環境構築コマンドの詳細は、“Systemwalker Operation Manager リファレンス集”を参照してください。

  2. 運用日管理モードの設定

    あらかじめ、soperationmgrコマンドを実行し、Systemwalker Operation Manager基盤のデーモンを起動しておきます。

    [管理サーバがクラスタシステム構成の場合]

    運用系のノードに接続し、[マスタスケジュール管理環境設定]ダイアログボックスによる運用日管理モード(日ごとスケジュール管理または日ごとスケジュール管理(テストモード))の設定を行います。

    [スケジュールサーバがクラスタシステム構成の場合]

    管理サーバに接続した、[マスタスケジュール管理環境設定]ダイアログボックスの[スケジュールサーバの追加]ダイアログボックスで、IPアドレスに運用系の物理IPアドレスを設定して、運用系をスケジュールサーバとして登録しておきます。

    注意

    ジョブスケジューラデーモンの再起動確認メッセージが表示されます。[いいえ]を選択して、ジョブスケジューラデーモンを再起動させないようにしてください。

    マスタスケジュール管理環境の設定の詳細は、“Systemwalker Operation Manager マスタスケジュール管理 ユーザーズガイド”を参照してください。

  3. 論理IPアドレスの設定

    以下の手順で運用日管理モードを設定したサブシステムに論理IPアドレスを設定します。

    [管理サーバがクラスタシステム構成の場合]

    運用系の管理サーバ上、およびスケジュールサーバ上で、stemConfig マスタスケジュール管理環境設定コマンド【UNIX版】を実行して管理サーバの論理IPアドレスを設定します。

    • 1:1運用待機(サブシステムなし)、N:1運用待機、カスケードの場合の設定

      管理サーバの論理IPアドレスがxxx.xxx.xxx.1の例

      # /opt/FJSVstem/bin/stemConfig set -m -ip xxx.xxx.xxx.1
    • 1:1運用待機(サブシステムあり)の場合の設定

      管理サーバの論理IPアドレスがxxx.xxx.xxx.1でサブシステム0、1が運用日管理モードの場合の例

      # /opt/FJSVstem/bin/stemConfig set -m -ip xxx.xxx.xxx.1 -sys 0
      # /opt/FJSVstem/bin/stemConfig set -m -ip xxx.xxx.xxx.1 -sys 1
    • 1:1運用待機(サブシステムあり、一部クラスタ運用)の場合の設定

      管理サーバの論理IPアドレスがxxx.xxx.xxx.1、サブシステム1のみクラスタ運用で、サブシステム1が運用日管理モードの場合の例

      # /opt/FJSVstem/bin/stemConfig set -m -ip xxx.xxx.xxx.1 -sys 1
    • 2ノード相互待機の場合の設定

      管理サーバのサブシステム1の論理IPアドレスがxxx.xxx.xxx.1の例

      # /opt/FJSVstem/bin/stemConfig set -m -ip xxx.xxx.xxx.1 -sys 1

      管理サーバのサブシステム2の論理IPアドレスがxxx.xxx.xxx.2の例

      # /opt/FJSVstem/bin/stemConfig set -m -ip xxx.xxx.xxx.2 -sys 2

    [スケジュールサーバがクラスタシステム構成の場合]

    管理サーバ上でstemConfig マスタスケジュール管理環境設定コマンド【UNIX版】を実行してクラスタシステムで動作させるスケジュールサーバの論理IPアドレスを設定します。

    • 1:1運用待機(サブシステムなし)、N:1運用待機、カスケードの場合の設定

      スケジュールサーバ(server1)の論理IPアドレスがxxx.xxx.xxx.3の例

      # /opt/FJSVstem/bin/stemConfig set -h server1 -ip xxx.xxx.xxx.3
    • 1:1運用待機(サブシステムあり)の場合の設定

      スケジュールサーバ(server1)の論理IPアドレスがxxx.xxx.xxx.3でサブシステム0、1が運用日管理モードの場合の例

      # /opt/FJSVstem/bin/stemConfig set -h server1 -ip xxx.xxx.xxx.3 -sys 0
      # /opt/FJSVstem/bin/stemConfig set -h server1 -ip xxx.xxx.xxx.3 -sys 1
    • 1:1運用待機(サブシステムあり、一部クラスタ運用)の場合の設定

      スケジュールサーバ(server1)の論理IPアドレスがxxx.xxx.xxx.3、サブシステム1のみクラスタ運用で、サブシステム1が運用日管理モードの場合の例

      # /opt/FJSVstem/bin/stemConfig set -h server1 -ip xxx.xxx.xxx.3 -sys 1
    • 2ノード相互待機の場合の設定

      スケジュールサーバ(server1)のサブシステム1の論理IPアドレスがxxx.xxx.xxx.3の例

      # /opt/FJSVstem/bin/stemConfig set -h server1 -ip xxx.xxx.xxx.3 -sys 1

      スケジュールサーバ(server1)のサブシステム2の論理IPアドレスがxxx.xxx.xxx.4の例

      # /opt/FJSVstem/bin/stemConfig set -h server1 -ip xxx.xxx.xxx.4 -sys 2

stemenvset環境構築コマンド、stemConfigマスタスケジュール管理環境設定コマンド【UNIX版】の詳細は、“Systemwalker Operation Manager リファレンス集”を参照してください。