マスタスケジュール管理機能を使用する場合に設定します。マスタスケジュール管理機能を使用しない場合および、1:1運用待機(サブシステムあり、一部クラスタ運用)の場合でクラスタに登録しないサブシステムは、必要ありません。
マスタスケジュール管理機能を使用する場合は、“Systemwalker Operation Manager マスタスケジュール管理 ユーザーズガイド”を参照して、どのサーバを管理サーバとし、どのサーバをスケジュールサーバにするか、またどのサーバをクラスタシステム構成にするかなどの運用形態を、あらかじめ決定しておくことをお薦めします。
マスタスケジュール管理機能の環境構築
マスタスケジュール管理機能を使用するすべての管理サーバ、スケジュールサーバでstemenvset環境構築コマンドを実行してマスタスケジュール管理の環境構築を行います。管理サーバまたはスケジュールサーバがクラスタシステム構成の場合、クラスタシステムを構成する運用系、待機系のすべてのノードでマスタスケジュール管理のstemenvset環境構築コマンドを実行してマスタスケジュール管理機能の環境構築を行います。
# /opt/FJSVstem/bin/stemenvset.sh -set |
stemenvset環境構築コマンドの詳細は、“Systemwalker Operation Manager リファレンス集”を参照してください。
運用日管理モードの設定
あらかじめ、soperationmgrコマンドを実行し、Systemwalker Operation Manager基盤のデーモンを起動しておきます。
[管理サーバがクラスタシステム構成の場合]
運用系のノードに接続し、[マスタスケジュール管理環境設定]ダイアログボックスによる運用日管理モード(日ごとスケジュール管理または日ごとスケジュール管理(テストモード))の設定を行います。
[スケジュールサーバがクラスタシステム構成の場合]
管理サーバに接続した、[マスタスケジュール管理環境設定]ダイアログボックスの[スケジュールサーバの追加]ダイアログボックスで、IPアドレスに運用系の物理IPアドレスを設定して、運用系をスケジュールサーバとして登録しておきます。
注意
ジョブスケジューラデーモンの再起動確認メッセージが表示されます。[いいえ]を選択して、ジョブスケジューラデーモンを再起動させないようにしてください。
マスタスケジュール管理環境の設定の詳細は、“Systemwalker Operation Manager マスタスケジュール管理 ユーザーズガイド”を参照してください。
論理IPアドレスの設定
以下の手順で運用日管理モードを設定したサブシステムに論理IPアドレスを設定します。
[管理サーバがクラスタシステム構成の場合]
運用系の管理サーバ上、およびスケジュールサーバ上で、stemConfig マスタスケジュール管理環境設定コマンド【UNIX版】を実行して管理サーバの論理IPアドレスを設定します。
1:1運用待機(サブシステムなし)、N:1運用待機、カスケードの場合の設定
管理サーバの論理IPアドレスがxxx.xxx.xxx.1の例
# /opt/FJSVstem/bin/stemConfig set -m -ip xxx.xxx.xxx.1
1:1運用待機(サブシステムあり)の場合の設定
管理サーバの論理IPアドレスがxxx.xxx.xxx.1でサブシステム0、1が運用日管理モードの場合の例
# /opt/FJSVstem/bin/stemConfig set -m -ip xxx.xxx.xxx.1 -sys 0 # /opt/FJSVstem/bin/stemConfig set -m -ip xxx.xxx.xxx.1 -sys 1
1:1運用待機(サブシステムあり、一部クラスタ運用)の場合の設定
管理サーバの論理IPアドレスがxxx.xxx.xxx.1、サブシステム1のみクラスタ運用で、サブシステム1が運用日管理モードの場合の例
# /opt/FJSVstem/bin/stemConfig set -m -ip xxx.xxx.xxx.1 -sys 1
2ノード相互待機の場合の設定
管理サーバのサブシステム1の論理IPアドレスがxxx.xxx.xxx.1の例
# /opt/FJSVstem/bin/stemConfig set -m -ip xxx.xxx.xxx.1 -sys 1
管理サーバのサブシステム2の論理IPアドレスがxxx.xxx.xxx.2の例
# /opt/FJSVstem/bin/stemConfig set -m -ip xxx.xxx.xxx.2 -sys 2
[スケジュールサーバがクラスタシステム構成の場合]
管理サーバ上でstemConfig マスタスケジュール管理環境設定コマンド【UNIX版】を実行してクラスタシステムで動作させるスケジュールサーバの論理IPアドレスを設定します。
1:1運用待機(サブシステムなし)、N:1運用待機、カスケードの場合の設定
スケジュールサーバ(server1)の論理IPアドレスがxxx.xxx.xxx.3の例
# /opt/FJSVstem/bin/stemConfig set -h server1 -ip xxx.xxx.xxx.3
1:1運用待機(サブシステムあり)の場合の設定
スケジュールサーバ(server1)の論理IPアドレスがxxx.xxx.xxx.3でサブシステム0、1が運用日管理モードの場合の例
# /opt/FJSVstem/bin/stemConfig set -h server1 -ip xxx.xxx.xxx.3 -sys 0 # /opt/FJSVstem/bin/stemConfig set -h server1 -ip xxx.xxx.xxx.3 -sys 1
1:1運用待機(サブシステムあり、一部クラスタ運用)の場合の設定
スケジュールサーバ(server1)の論理IPアドレスがxxx.xxx.xxx.3、サブシステム1のみクラスタ運用で、サブシステム1が運用日管理モードの場合の例
# /opt/FJSVstem/bin/stemConfig set -h server1 -ip xxx.xxx.xxx.3 -sys 1
2ノード相互待機の場合の設定
スケジュールサーバ(server1)のサブシステム1の論理IPアドレスがxxx.xxx.xxx.3の例
# /opt/FJSVstem/bin/stemConfig set -h server1 -ip xxx.xxx.xxx.3 -sys 1
スケジュールサーバ(server1)のサブシステム2の論理IPアドレスがxxx.xxx.xxx.4の例
# /opt/FJSVstem/bin/stemConfig set -h server1 -ip xxx.xxx.xxx.4 -sys 2
stemenvset環境構築コマンド、stemConfigマスタスケジュール管理環境設定コマンド【UNIX版】の詳細は、“Systemwalker Operation Manager リファレンス集”を参照してください。