クラスタシステム構成のスケジュールサーバからネットワークジョブを投入する場合は、論理IPアドレスの定義をします。
定義の概要を、下図に示します。
1:1運用待機、2ノード相互待機、およびカスケードの場合は、クラスタシステムを構成する運用系、待機系で定義します。N:1運用待機の場合は、運用系で定義します。
各ノードで、soperationmgrコマンドを実行し、Systemwalker Operation Manager基盤のデーモンを起動します。
# /opt/systemwalker/bin/soperationmgr
環境設定クライアントから、運用系に物理IPアドレスを指定して接続します。 [運用情報の定義]ウィンドウ-[クラスタ設定]シートの、[スケジュールサーバ設定]で、[論理IPアドレスを登録する]チェックボックスをチェックし、論理IPアドレスを設定します。[実行サーバ設定]は必要ありません。
参考
[論理IPアドレス]の設定について
[論理IPアドレス]には、論理IPアドレスまたは論理IPアドレスに対応するホスト名を指定することができます。論理IPアドレスに対応するホスト名を指定した場合は、実行サーバ側でスケジュールサーバの論理ホスト名の名前解決ができるようにしてください。
1:1運用待機(サブシステムなし)、2ノード相互待機、およびカスケードの場合は、環境設定クライアントから、待機系に物理IPアドレスを指定して接続し、2.と同様に設定します。
1:1運用待機(サブシステムあり)の場合は、すべてのサブシステムで2、3の手順を実施します。1:1運用待機(サブシステムあり、一部クラスタ運用)の場合は、クラスタに登録するすべてのサブシステムで2、3の手順を実施します。
実行サーバ側で、信頼ホストの定義にて信頼ホスト名を設定する場合は、ここで指定した論理IPアドレスを設定してください。
参考
クラスタシステム構成のスケジュールサーバからネットワークジョブを受け取る実行サーバ側で定義します。[運用情報の定義]ウィンドウ-[クラスタ設定]シートの、[実行サーバ設定]で、運用系および待機系のノード名を定義します。[スケジュールサーバ設定]は必要ありません。
ポイント
実行サーバの通信環境を考慮した論理IPアドレスの設定について
クラスタシステム構成のスケジュールサーバからネットワークジョブを投入する場合、スケジュールサーバに設定する論理IPアドレスは、実行サーバの通信環境に応じて、下記のとおり定義してください。
実行サーバがIPv6シングルスタック環境の場合:
IPv6アドレス
実行サーバがIPv4シングルスタック環境またはIPv4/IPv6デュアルスタック環境の場合:
IPv4アドレス
なお、IPv6シングルスタック環境の実行サーバと、IPv4シングルスタック環境やIPv4/IPv6デュアルスタック環境の実行サーバとを混在させて運用することはできません。
[運用情報の定義]の定義方法の詳細については、“Systemwalker Operation Manager 導入ガイド”、[運用情報の定義]ウィンドウについては、“Systemwalker Operation Manager オンラインヘルプ”を参照してください。