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Systemwalker Operation Manager V17.0.1 クラスタ適用ガイド UNIX編

1.5 クラスタシステム運用上の留意事項

クラスタシステムでSystemwalker Operation Managerを運用する上での留意事項を説明します。

投入できないジョブ

クラスタシステムで運用できないジョブネットまたはジョブは以下のとおりです。

登録するジョブネットの実行属性

バッチ業務が動作するために必要なユーザ資源(シェルスクリプト、実行ファイル、データなど)を共有ディスクに登録する場合は、ジョブネットの実行属性を「ジョブ実行制御属性」として登録してください。「旧バージョン互換(旧・標準)属性」を利用する場合は、ユーザ資源を共有ディスクに配置しないようにしてください。

「旧バージョン互換(旧・標準)属性」のジョブネットを登録すると、ジョブ実行中にノード異常が発生した場合に、バッチ業務が共有ディスク上の資源にアクセスしたままになり、共有ディスクを切り離すことができず、待機系への切り替えが失敗する場合があります。


Systemwalker Centric Managerの運用管理サーバとSystemwalker Operation Managerのサーバが共存し、どちらもクラスタ運用している場合の注意

イベント監視機能およびアクション管理機能は、Systemwalker Centric Managerのグループとしてフェールオーバします。以下の機能を使用する場合は、Systemwalker Centric ManagerとSystemwalker Operation Managerが同一ノードで動作する必要があるため、Systemwalker Centric ManagerとSystemwalker Operation Managerを同じクラスタアプリケーションに登録してください。

クラスタアプリケーションは、クラスタシステムにより用語が異なります。以下のように読み替えてください。
        PRIMECLUSTER             :クラスタアプリケーション
        Oracle Solaris Cluster     :リソースグループ
        MC/ServiceGuard            :パッケージ
        HACMP                      :リソース・グループ


クラスタシステムを信頼ホストとして定義する場合の注意

クラスタシステムを信頼ホストとして定義する場合は、[運用情報の定義]ウィンドウ-[クラスタ設定]シートで指定した、論理IPアドレスまたは論理IPアドレスに対応するホスト名を定義してください。


クラスタシステム構成のスケジュールサーバからネットワークジョブを投入する場合

クラスタシステム構成のスケジュールサーバからネットワークジョブを投入する場合、スケジュールサーバに設定する論理IPアドレスは、実行サーバの通信環境に応じて、下記のとおり定義してください。

なお、IPv6シングルスタック環境の実行サーバと、IPv4シングルスタック環境やIPv4/IPv6デュアルスタック環境の実行サーバとを混在させて運用することはできません。実行サーバの通信環境が混在していた場合の運用可否、および運用時に定義するスケジュールサーバの論理IPアドレスは、下記を参照してください。

実行サーバの通信環境の組み合わせ

運用の
可否

スケジュールサーバの
論理IPアドレス

IPv6シングル

IPv4シングル

×

IPv6シングル

IPv4/IPv6デュアル

×

IPv6シングル

IPv4シングル

IPv4/IPv6デュアル

×

IPv4シングル

IPv4/IPv6デュアル

IPv4アドレス

注) IPv6シングル:IPv6シングルスタック環境
    IPv4シングル:IPv4シングルスタック環境
    IPv4/IPv6デュアル: IPv4/IPv6デュアルスタック環境
    ○:運用可/×:運用不可