対象バージョンレベル
Windows版:V5.0L10以降
Solaris版:5.0以降
Linux版:5.2、V10.0L10以降
Linux for Itanium版:V12.0L10以降
HP-UX版:5.1以降
AIX版:5.1以降
DS版:V20L10
A
Systemwalker Operation Managerでジョブを実行するときの権限について説明します。
ジョブの実行権限
ネットワークジョブ/負荷分散機能【Windows版】の実行権限
ジョブの実行権限
Systemwalker Operation Managerのジョブは、以下の権限で実行されます。
Windows版の場合
ジョブは、Systemwalker Operation Manager をインストールする際に指定した、サービスのログオンアカウント(デフォルトは、V13.3.1以前の場合はsystemwalker、V13.4.0以降の場合はローカルシステムアカウント)の権限で実行されます。
ただし、[運用情報の定義]ウィンドウ-[利用機能]シートの[ジョブを所有者の権限で実行する]のチェックボックスを指定した場合、ジョブは以下の権限で実行されます。
スケジュールジョブ(ジョブスケジューラが管理するジョブ)の場合、プロジェクトの所有者
ただし、[登録-ジョブ]ウィンドウ-[詳細情報]シートの[実行ユーザ名](V10.0L20 以降のバージョンレベルで指定可能)を指定した場合、指定したユーザ
デマンドジョブ(qsubコマンド、ジョブ投入API、[ジョブ情報編集/投入]ダイアログボックス/ウィンドウ、または、[ジョブ選択/投入]ウィンドウを使用して投入されたジョブ)の場合、ジョブを投入したユーザ
ただし、qsub コマンド、または、ジョブ投入 API で -cu オプションを指定した場合は、-cu オプションに指定したユーザ
UNIX版の場合
ジョブは以下の権限で実行されます。
スケジュールジョブ(ジョブスケジューラが管理するジョブ)の場合、プロジェクトの所有者
ただし、[登録-ジョブ]ウィンドウ-[詳細情報]シートの[実行ユーザ名](10.1以降のバージョンレベルで指定可能)を指定した場合、指定したユーザ
デマンドジョブ(qsub コマンド、[ジョブ情報編集/投入]ダイアログボックス/ウィンドウ、または、[ジョブ選択/投入]ウィンドウを使用して投入されたジョブ)の場合、ジョブを投入したユーザ
ただし、qsub コマンドで、-cu オプションを指定した場合、-cu オプションに指定したユーザ
ネットワークジョブ/負荷分散機能【Windows版】の実行権限
ネットワークジョブ/分散実行ジョブの実行権限は、スケジュールサーバ/実行サーバの状況により異なり、以下の権限で実行されます。
スケジュールサーバがWindows版の場合
実行サーバがWindows版の場合
スケジュールサーバおよび実行サーバにおいて、[運用情報の定義]ウィンドウ-[利用機能]シートの[ジョブを所有者の権限で実行する]のチェックボックスを指定しない場合
ジョブは、実行サーバにおいて、Systemwalker Operation Manager をインストールする際に指定した、サービスのログオンアカウント(デフォルトは、V13.3.1以前の場合はsystemwalker、V13.4.0以降の場合はローカルシステムアカウント)の権限で実行されます。スケジュールサーバと実行サーバにおいて、ジョブ実行制御サービスのログオンアカウントが一致している必要があります(パスワードが一致している必要はありません。なお、実行サーバがV13.2.0以降の場合、ログオンアカウントを一致させる必要はありません)。
また、実行サーバにおいて、以下に示すスケジュールサーバのアカウントと同一名のアカウントを登録する必要があります。
スケジュールジョブ(ジョブスケジューラが管理するジョブ)の場合、プロジェクトの所有者
ただし、[登録-ジョブ]ウィンドウ-[詳細情報]シートの[実行ユーザ名](V10.0L20 以降のバージョンレベルで指定可能)を指定した場合、指定したユーザ
デマンドジョブ(qsubコマンド、ジョブ投入API、[ジョブ情報編集/投入]ダイアログボックス/ウィンドウ、または、[ジョブ選択/投入]ウィンドウを使用して投入されたジョブ)の場合、ジョブを投入したユーザ
ただし、qsubコマンドまたはジョブ投入APIで、-cuオプションを指定した場合は、-cuオプションに指定したユーザ
スケジュールサーバおよび実行サーバにおいて、[運用情報の定義]ウィンドウ-[利用機能]シートの[ジョブを所有者の権限で実行する]のチェックボックスを指定した場合
“ジョブの実行権限”の“Windows版の場合”で説明したものと同様の権限で実行されます。スケジュールサーバと実行サーバにおいて、アカウントおよびパスワードが一致している必要があります。
実行サーバがUNIX版の場合
ジョブは“ジョブの実行権限”の“UNIX版の場合”で説明した権限で実行されます。
実行サーバにおいて、以下に示すスケジュールサーバのアカウントと同一名のアカウントを登録する必要があります(パスワードが一致している必要はありません)。
スケジュールジョブ(ジョブスケジューラが管理するジョブ)の場合、プロジェクトの所有者
ただし、[登録-ジョブ]ウィンドウ-[詳細情報]シートの[実行ユーザ名](V10.0L20 以降のバージョンレベルで指定可能)を指定した場合、指定したユーザ
デマンドジョブ(qsubコマンド、ジョブ投入API、[ジョブ情報編集/投入]ダイアログボックス/ウィンドウ、または、[ジョブ選択/投入]ウィンドウを使用して投入されたジョブ)の場合、ジョブを投入したユーザ
ただし、qsubコマンド、または、ジョブ投入APIで-cuオプションを指定した場合は、-cuオプションに指定したユーザ
なお、スケジュールサーバにおいて、WindowsのAdministratorsグループに属する場合は、実行サーバにおいて、システム管理者(スーパーユーザ)の権限で実行されます。
スケジュールサーバがUNIX版の場合
実行サーバがWindows版の場合
実行サーバにおいて、[運用情報の定義]ウィンドウ-[利用機能]シートの[ジョブを所有者の権限で実行する]のチェックボックスを指定しない場合
ジョブは、実行サーバにおいて、Systemwalker Operation Manager をインストールする際に指定した、サービスのログオンアカウント(デフォルトは、V13.3.1以前の場合はsystemwalker、V13.4.0以降の場合はローカルシステムアカウント)の権限で実行されます。
実行サーバにおいて、以下に示すスケジュールサーバのアカウントと同一名のアカウントを登録する必要があります(パスワードが一致している必要はありません)。スケジュールサーバのアカウントがシステム管理者(スーパーユーザ)の場合、実行サーバのAdministratorに対応します。
スケジュールジョブ(ジョブスケジューラが管理するジョブ)の場合、プロジェクトの所有者
ただし、[登録-ジョブ]ウィンドウ-[詳細情報]シートの[実行ユーザ名](V10.0L20 以降のバージョンレベルで指定可能)を指定した場合、指定したユーザ
デマンドジョブ(qsubコマンド、[ジョブ情報編集/投入]ダイアログボックス/ウィンドウ、または、[ジョブ選択/投入]ウィンドウを使用して投入されたジョブ)の場合、ジョブを投入したユーザ
ただし、qsubコマンドで-cuオプションを指定した場合は、-cuオプションに指定したユーザ
実行サーバにおいて、[運用情報の定義]ウィンドウ-[利用機能]シートの[ジョブを所有者の権限で実行する]のチェックボックスを指定した場合
ネットワークジョブは実行できません。ジョブが異常終了しますので、指定しないでください。
実行サーバがUNIX版の場合
ジョブは“ジョブの実行権限”の“UNIX版の場合”で説明した権限で実行されます。
スケジュールサーバまたは実行サーバが10.1以前のバージョンレベルの場合、実行サーバにおいて、以下に示すスケジュールサーバのアカウントと同一名のアカウントを登録する必要があります(パスワードが一致している必要はありません)。
スケジュールジョブ(ジョブスケジューラが管理するジョブ)の場合、プロジェクトの所有者
ただし、[登録-ジョブ]ウィンドウ-[詳細情報]シートの[実行ユーザ名](10.1以降のバージョンレベルで指定可能)を指定した場合、指定したユーザ
デマンドジョブ(qsubコマンド、[ジョブ情報編集/投入]ダイアログボックス/ウィンドウ、または、[ジョブ選択/投入]ウィンドウを使用して投入されたジョブ)の場合、ジョブを投入したユーザ
ただし、qsub コマンドで、-cu オプションを指定した場合、-cu オプションに指定したユーザ
ポイント
ネットワークジョブおよび分散実行機能を利用時に、実行ユーザを指定してジョブを実行した場合、指定されたユーザが投入元サーバおよび実行サーバに登録されているかどうかで、以下のようにジョブの実行可否が決まります。
ネットワークジョブの場合【UNIX版】
| 実行サーバ | ||
---|---|---|---|
ユーザが登録されている | ユーザが未登録 | ||
投入元サーバ | ユーザが登録されている | ○ | × |
ユーザが未登録 | ○(注) | × |
○:ジョブは正常に実行される。 ×:ジョブは実行依頼処理でエラーになり、実行されない。
注)実行サーバ、投入元サーバがV10.1以前の場合は、×になります。
ネットワークジョブの場合【Windows版】および
分散実行機能の場合
| 実行サーバ | ||
---|---|---|---|
ユーザが登録されている | ユーザが未登録 | ||
投入元サーバ | ユーザが登録されている | ○ | × |
ユーザが未登録 | × | × |
○:ジョブは正常に実行される。 ×:ジョブは実行依頼処理でエラーになり、実行されない。