ページの先頭行へ戻る
Systemwalker Operation Manager V17.0.1 導入ガイド

2.4.5 利用者制限の定義

Systemwalker Operation Managerでは、サービス/デーモンが使用する資源にアクセスできるユーザを任意に設定し、Systemwalker Operation Managerの利用者を制限することができます。

利用者制限の定義を有効にした場合、以下をswadminグループに含まれるユーザおよびAdministratorsグループ所属ユーザ/スーパーユーザだけに制限します。

Systemwalker Operation Manager V16.0.0以降の場合、新規インストール時の利用者制限の定義はデフォルトで有効となっています。利用者制限の定義を無効にしたい場合は、“利用者制限の定義を無効にする手順”を参照して無効にしてください。

また、利用者制限の定義を無効から有効に変更したい場合には、“利用者制限の定義を有効にする手順”を参照してください。

注意

Systemwalker Operation Managerの利用者を制限できるのは、ファイルシステムがNTFSの場合に限ります。FATを利用している場合には利用者を制限できないため、利用者制限の定義を無効にしてください。【Windows版】

利用者制限の定義を無効にする手順

  1. システム管理者(Administratorsグループに所属しているユーザ/スーパーユーザ)権限でログインします。

  2. 監査ログファイルの設定

    【Windows版】

    1. 監査ログの出力先ディレクトリに、Usersグループに対する「読み取り」および「書き込み」のアクセス権を追加します。

    2. 監査ログの出力先ディレクトリのアクセス許可エントリから、swadminグループを削除します。

    【UNIX版】

    監査ログの出力先ディレクトリのアクセス権を777に、所有者をsysグループに変更します。監査ログの出力先ディレクトリが /var/opt/FJSVftlo/audit(デフォルトの場合)の場合の例を、以下に示します。

    # cd /var/opt/FJSVftlo

    # chmod 777 audit

    # chgrp sys audit

  3. [Operation Manager共通パラメタの定義]ウィンドウの表示

    [Systemwalker Operation Manager環境設定]ウィンドウの[共通パラメタ]ボタンをクリックすると、[Operation Manager共通パラメタの定義]ウィンドウが表示されます。

  4. 利用者制限の定義(無効化)

    [swadminグループに含まれるユーザだけが、デマンドジョブの起動、ジョブ実行制御属性のジョブネット起動、およびジョブスケジューラのコマンド機能が利用できるように制限する]のチェックを外します。

  5. サービス/デーモンの再起動

    [Operation Manager共通パラメタの定義]ウィンドウでの設定後、[OK]ボタンをクリックすると再起動の確認ダイアログボックスが表示されます。再起動の確認ダイアログボックスで[OK]ボタンをクリックすると、以下が再起動されます。

    【Windows版】

    ジョブ実行制御、ジョブスケジューラ、業務連携サービスが再起動されます。複数サブシステム運用している場合は、全サブシステムと業務連携サービスが再起動されます。

    【UNIX版】

    ジョブ実行制御、ジョブスケジューラデーモンが再起動されます。複数サブシステム運用している場合は、全サブシステムが再起動されます。

利用者制限の定義を有効にする手順

アップグレードインストールの場合、利用者制限の定義は旧バージョンの設定を引き継ぎます。旧バージョンで無効になっていた等で設定を有効に変更したい場合は、以下の手順で有効にしてください。

swadminグループの作成

デマンドジョブの投入、ジョブ実行制御属性のジョブネット起動およびジョブスケジューラのコマンドの利用者を制限するには、swadminグループが必要です。

Windows版

swadminグループはSystemwalker Operation Managerのサーバインストール時に自動的に生成されます。一度生成されたswadminグループは、[Operation Manager共通パラメタの定義]ウィンドウで利用者の限定を解除しても削除はされません。

【UNIX

swadminグループはSystemwalker Operation Managerのサーバインストール時に自動的に生成されます。

ジョブスケジューラおよびジョブ実行制御のコマンド機能の使用を許可するユーザをすべてswadminグループに登録してください。

[Operation Manager共通パラメタの定義]ウィンドウの設定

  1. [Operation Manager共通パラメタの定義]ウィンドウの表示

    [Systemwalker Operation Manager環境設定]ウィンドウの[共通パラメタ]ボタンをクリックすると、[Operation Manager共通パラメタの定義]ウィンドウが表示されます。

  2. 利用者制限の定義(有効化)

    [swadminグループに含まれるユーザだけが、デマンドジョブの起動、ジョブ実行制御属性のジョブネット起動、およびジョブスケジューラのコマンド機能が利用できるように制限する]をチェックします。

  3. サービス/デーモンの再起動

    [Operation Manager共通パラメタの定義]ウィンドウでの設定後、[OK]ボタンをクリックすると再起動の確認ダイアログボックスが表示されます。再起動の確認ダイアログボックスで[OK]ボタンをクリックすると、以下が再起動されます。

    【Windows版】

    ジョブ実行制御、ジョブスケジューラ、業務連携サービスが再起動されます。複数サブシステム運用している場合は、全サブシステムと業務連携サービスが再起動されます。

    【UNIX版】

    ジョブ実行制御、ジョブスケジューラデーモンが再起動されます。複数サブシステム運用している場合は、全サブシステムが再起動されます。

[Operation Manager共通パラメタの定義]ウィンドウ

[Operation Manager利用者の限定]:

デマンドジョブの起動、ジョブ実行制御属性のジョブネット起動およびジョブスケジューラのコマンド機能を、swadminグループに含まれるユーザおよびAdministratorsグループ所属ユーザ/スーパーユーザだけに制限したい場合に指定します。

監査ログファイルの保護

監査ログファイルを保護するためには、利用者制限の定義を行ってから、以下の手順で出力先ディレクトリにアクセス権を設定してください。

注意

監査ログファイルの出力先ディレクトリを変更した場合は、その都度、以下の設定を行う必要があります。

【Windows版】

  1. Administratorsグループに所属しているユーザでログインします。

  2. 監査ログの出力先ディレクトリのアクセス許可エントリから、Usersグループを削除します。

  3. 監査ログの出力先ディレクトリに、swadminグループに対する「読み取り」「書き込み」のアクセス権を追加します。

【UNIX版】

  1. スーパーユーザでログインします。

  2. 監査ログの出力先ディレクトリをswadminグループの所有権に変更します。

    例)# chgrp swadmin /var/opt/FJSVftlo/audit

  3. 監査ログの出力先ディレクトリのアクセス権を変更します。

    例)# chmod 770 /var/opt/FJSVftlo/audit

上記のコマンドは、監査ログ出力先のディレクトリをデフォルトのまま利用している場合の例です。

利用者制限の定義についての注意事項