インストール前の作業について説明します。
LANGの設定
Systemwalker Operation Managerをインストールする前に、以下の作業を実施してください。
なお、メッセージは日本語で出力されます。
以下のファイルと環境変数を確認します。
ファイル名
OS名 | ファイル名 |
---|---|
Solaris | /etc/default/init |
HP-UX | /etc/rc.config.d/LANG |
AIX | /etc/environment |
Linux |
|
環境変数の優先度
環境変数 | 優先度 |
---|---|
LC_ALL | 以下のすべてに優先されます。 |
LC_MESSAGES | LC_ALLが設定されていない場合に有効になります。 |
LANG | LC_ALL、LC_MESSAGESが定義されていない場合に有効になります。 |
設定値とコード系
OS名 | 上記ファイルの設定値 | Systemwalkerのコード系 |
---|---|---|
Solaris | ja | EUC |
ja_JP.eucJP(注) | EUC | |
ja_JP.PCK | SJIS | |
ja_JP.UTF-8 | UTF-8 | |
HP-UX | ja_JP.eucJP | EUC |
ja_JP.SJIS | SJIS | |
ja_JP.utf8 | UTF-8 | |
AIX | ja_JP | EUC |
Ja_JP | SJIS | |
JA_JP | UTF-8 | |
Linux | ja_JP.UTF-8 | UTF-8 |
(注) “ja_JP.eucJP”はSolaris 8以降でサポートされています。
上記のように設定されていない場合は、システム管理者(スーパーユーザ)のアカウントでシステムの動作環境に合わせた設定を行います。
環境変数の設定方法
OS名 | 設定方法 |
---|---|
Solaris |
|
HP-UX | /etc/rc.config.d/LANGファイルを編集します。 |
AIX | /etc/environmentファイルを編集します。 |
Linux |
|
(例)
以下は、telnetで接続した場合の例です。
Solaris 11で環境変数LANGにコード系SHIFT-JISを指定する場合
# svccfg -s system/environment:init setprop environment/LANG=astring: ja_JP.PCK # svcadm refresh system/environment:init
LANGの設定を変更した場合は、以下のコマンドを実行し、システムを再起動してください。
Solarisの場合
以下は、telnetで接続した場合の例です。
# cd / # /usr/sbin/shutdown -y -i6 -g0
Linuxの場合
# cd / # /sbin/shutdown -r now
注意
設定ファイルを編集する場合はバックアップを取ってください。
ファイルに、環境変数を指定することにより、Systemwalker以外のアプリケーションの表示に影響があることがあります。
Systemwalkerインストール後にシステムのコード系を変更しないでください。
サポート対象外の環境へ本製品をインストールすることはできません。
既存環境のバックアップ
アップグレードインストールまたは再インストールの場合は、インストールが失敗した場合に備え、既存の環境をバックアップしておいてください。
バックアップ手順の詳細については、以下を参照してください。
ジョブの停止
稼働中のSystemwalker Operation Managerジョブが存在しないか確認してください。稼働中のジョブが完全に終了した後、アップグレードインストール、再インストールを実行してください。
シングルユーザモードでインストールする場合【Solaris版/Linux版】
シングルユーザモードでインストールする場合は、/optディレクトリおよびインストールしようとしているディレクトリをマウントした状態でインストールを実施してください。
DHCPの使用について
DHCPサーバを使用して、動的にIPアドレスを割り当てているサーバマシンでは、Systemwalker Operation Managerサーバ機能を動作させることはできません。
ファイアウォールの設定
Systemwalker Operation Managerで使用するポート番号/プロトコルについて、ファイアウォールの設定で通信を許可してください。ファイアウォール機能に対して必要な通信(ポート)を許可する方法については、OSのマニュアルを参照してください。Systemwalker Operation Managerが使用するポートについては、“C.1 ポート番号一覧”を参照してください。
注意
mjrmtjobコマンドを利用する場合
mjrmtjobコマンドを利用してリモートマシン上でジョブを実行する場合、かつ、リモートマシンがファイアウォール機能を利用している環境の場合にも、ファイアウォールへのポート番号の設定が必要です。この場合、リモートマシン側で、“リモートマシン(外部のサーバから受け付ける必要のあるポート番号)”に記載のポート番号を許可してください。
なお、mjrmtjobコマンドを利用してリモートマシン上でジョブを実行するためには、リモートマシン用のライセンスが必要です。