インストール前の注意事項を説明します。
デーモンの停止
インストール時には、すべてのSystemwalker Operation Managerのデーモンが自動的に停止します。Systemwalker Centric Managerとの共存環境では、Systemwalker Centric Managerのデーモンも、自動的に停止します。
Systemwalker製品の停止
インストール前に、以下のSystemwalker製品は停止してください。
Systemwalker Operation Manager V13.4.0以降
Systemwalker Centric Manager V13.4.0以降
Systemwalker IT Change Manager V14g以降
各製品の停止方法については、各製品のマニュアルを参照してください。
また、各製品が使用しているWebサーバについても、併せて停止してください。
ポート番号について
Systemwalker Operation Managerが使用するポート番号については、“付録C ポート番号一覧”を参照してください。使用する機能に応じて、/etc/services にポート番号を追加してください。ポート番号がすでに使用されている場合には、すべてのサーバで使用されていない任意のポートに変更して追加してください。
なお、一部のポート番号については、Systemwalker Operation Managerのインストール時に、自動的にservicesファイルに追加されます。この際、すでに該当のポート番号が記載されている場合は、追加されません。
ポート番号の変更方法の詳細については、“2.2.2 ポート番号の変更方法”を参照してください。
注意
WebコンソールおよびWeb APIのポート番号について
インストール先システムで、Webサーバの使用するポートがすでに他で使用されていた場合は、インストール処理中に以下のメッセージが表示されます。
Webサーバのセットアップに失敗しました。 |
本メッセージが出力された場合は、“Systemwalker Operation Manager メッセージ集”または“2.2.2 ポート番号の変更方法”の“Webコンソール/Web API機能のポート番号を変更する場合”の手順に従って、Webサーバの再セットアップを行ってください。
アップグレードインストールについて
Solaris版の場合で、クライアントにPCクライアント用集約修正が適用されている場合は、アップグレードインストール前にPCクライアント用集約修正を削除する必要があります。PCクライアント用集約修正の削除手順については、適用されている集約修正に付属のPCクライアント用集約修正適用手順書(README.TXT)を参照してください。
利用者制限の定義の設定は、アップグレードインストール後も引き継がれます。
/etc/hostsの設定について 【Solaris版/Linux版】
Red Hat系のLinuxおよびSolaris 11以降の場合、デフォルトでは、/etc/hostsに自ホストのホスト名に対するIPアドレスとして“127.0.0.1”が設定されています。このような状態の場合、以下の問題が発生することがあります。
このサーバにSystemwalker Operation Managerサーバをインストールした場合、Webサーバのセットアップに失敗することがあります。
このサーバに対して、Systemwalker Operation Managerクライアントや複数サーバ監視クライアントを接続した場合、正しく監視できないことがあります。
このサーバから別のサーバに対してネットワークジョブを実行した場合、ネットワークジョブの実行に時間がかかるという現象が発生します。
このサーバから別のサーバに対してネットワークジョブを実行した場合、ネットワークジョブが異常終了することがあります。
このため、導入時には、自ホストのホスト名に対するIPアドレスとして、クライアントおよび実行サーバから接続可能なアドレスを、必ず/etc/hostsに設定してください。
/etc/hostsファイルの設定例を以下に示します。
[変更前]
127.0.0.1 HostName localhost
[変更後]
127.0.0.1 localhost xxx.xxx.xxx.xxx HostName
注)xxx.xxx.xxx.xxxは、HostName(自ホスト)のIPアドレス
Non-global Zoneへのインストールについて【Solaris版】
Non-global ZoneにSystemwalker Operation Managerをインストールする場合、以下の注意が必要です。
論理ネットワークインタフェースがGlobal Zoneから1つ以上割り当てられている必要があります。
Systemwalkerインストールディレクトリ、および以下に示すディレクトリは、Zoneの機能である「ディレクトリの継承」は利用することができません。
/opt 以下すべて
/etc 以下すべて
/var 以下すべて
/usr 以下すべて
Systemwalkerインストールディレクトリ、および以下のディレクトリを他のZoneと共用して使用することはできません。
/opt
/etc
/var
/usr
新規インストール時の利用者制限の定義について
新規インストールの場合に、利用者制限の定義が有効な状態(注)でインストールされます。
注:[Operation Manager共通パラメタの定義]ウィンドウの[swadminグループに含まれるユーザだけが、デマンドジョブの起動、ジョブ実行制御属性のジョブネット起動、およびジョブスケジューラのコマンド機能が利用できるように制限する]がチェックされた状態
デマンドジョブの投入、ジョブ実行制御属性のジョブネット起動およびジョブスケジューラのコマンドの実行には、swadminグループへの登録が必要です。
本設定はインストール後に変更することができます。
利用者制限の定義について詳細は、“2.4.5 利用者制限の定義”を参照してください。