保管フォルダ、および帳票ごとに、アクセス権(削除、移動、複写、表示など)が設定、変更できます。
List Worksの管理者ツールによる設定、変更
アクセス権のインポート/エクスポートによる設定、変更
管理者ツールによる保管フォルダのアクセス権の設定、変更方法については、“操作手引書 運用管理者編”を参照してください。 |
(1) アクセス権のインポート/エクスポート
保管フォルダ、および保管フォルダ配下の帳票に設定されているアクセス権を一括して確認、または設定する機能です。アクセス権のインポート/エクスポートは、以下のツールまたはコマンドを使用します。
管理者ツール
管理者ツールについては、“操作手引書 運用管理者編”を参照してください。 lvacimptコマンド、およびlvacexptコマンドについては、“コマンドリファレンス”を参照してください。 |
保管フォルダ、および保管フォルダ配下の帳票に設定されているアクセス権を一括して確認する機能です。
保管フォルダ、または保管フォルダ配下の帳票に設定されているアクセス権を、保管フォルダ単位、帳票単位のブロックで、アクセス権データファイルに出力します。
保管フォルダ、および保管フォルダ配下の帳票に対し、アクセス権を一括して設定する機能です。アクセス権データファイルを読み込み、保管フォルダ、および保管フォルダ配下のアクセス権が追加/更新されます。アクセス権のインポートを行う場合、アクセス権に関する情報を、アクセス権データファイルに記述します。
ポイント
アクセス権のインポートは、運用中に行わないことを奨励します。運用中に保管フォルダ、および保管フォルダ配下の帳票のアクセス権が変更されることで、利用者の操作に支障をきたす場合があります。
すでにアクセス権が設定されている保管フォルダ、および保管フォルダ配下の帳票に対し、アクセス権がない状態に変更する場合は、アクセス権データファイルにおいて、保管フォルダ/保管フォルダ配下の帳票の論理パス行のみを記述します。
アクセス権が変更されるのは、アクセス権データファイルに記述がある保管フォルダ/保管フォルダ配下の帳票だけとなります。その他の保管フォルダ/保管フォルダ配下の帳票に対しては、アクセス権は変更されません。
アクセス権データファイルに複数の同一保管フォルダ、または複数の同一保管フォルダ配下の帳票に対し、アクセス権設定の記述があった場合は、後に記述されている設定が有効となります。
インポート処理をキャンセルした場合、キャンセルされる前までのアクセス権は設定された状態となります。
保管フォルダ、および保管フォルダ配下の帳票のアクセス権情報が記述されている、Text形式のデータファイルです。
各ブロックの先頭には、[ ]で囲んだ保管フォルダ/保管フォルダ配下の帳票の論理パスが記述されています。次の[ ]が現れるまでが1つのブロックとみなされます。
保管フォルダ、および保管フォルダ配下の帳票に対し、以下のアクセス権に関する情報を、カンマ区切りで記述しています。
ID種別(0 : Everyone、1 : グループ、2 : ユーザ)
グループ名、またはユーザ名(ID種別が1または2の場合)
基準となるアクセス権
設定するアクセス権
保管フォルダ、および保管フォルダ配下の帳票に対するアクセス権を追加/変更する際は、カンマ区切りで以下の順に設定します。
ID種別を先頭に記述します。
1.でID種別に1を指定した場合はグループ名、2を指定した場合はユーザ名を記述します。0を指定した場合は省略します。
基準となるアクセス権として、FULL(すべてのアクセス権を設定)、またはNONE(すべてのアクセス権を解除)のいずれかを記述します。
3.がFULLの場合は許可しないアクセス権、NONEの場合は許可するアクセス権を、それぞれカンマ区切りで記述します。許可しないアクセス権、または許可するアクセス権がない場合は省略します。
つまり、アクセス権を設定する場合、以下のいずれかの方法で指定します。
FULLを設定し、アクセス権を与えないものを指定する
NONEを設定し、アクセス権を与えるものを指定する
保管フォルダのアクセス権 保管フォルダ配下の帳票のアクセス権 | キーワード |
---|---|
すべてのアクセス権を設定 | FULL |
すべてのアクセス権を解除 | NONE |
保管フォルダのアクセス権 | キーワード |
---|---|
保管フォルダの作成 | FCRE |
保管フォルダの移動 | FMOV |
保管フォルダの複写 | FCPY |
保管フォルダの削除 | FDEL |
保管フォルダの表示 | FVIW |
保管フォルダのプロパティ表示 | FPRV |
保管フォルダのプロパティ更新 | FPRM |
保管フォルダ名の変更 | FNAM |
保管フォルダ配下のフォルダ一覧表示 | FLST |
保管フォルダ配下の帳票一覧表示 | SLST |
帳票の移動 | MOVE |
帳票の複写 | COPY |
帳票の削除 | DELT |
帳票の表示 | VIEW |
帳票情報の変更 | MODY |
帳票への記入 | ITEM |
帳票のローカル印刷 | LPRT |
帳票のリモート印刷 | RPRT |
PDF表示/保存 | PDFV |
データ変換 | CONV |
上書き保存 | ASAV |
名前を付けて保存 | NSAV |
帳票項目の保存 | FLDS |
抜き出し範囲の設定 | INDX |
オーバレイ位置の設定 | OVLP |
クリップボードへのコピー | CLPB |
保管フォルダ配下の帳票のアクセス権 | キーワード |
---|---|
帳票の移動 | MOVE |
帳票の複写 | COPY |
帳票の削除 | DELT |
帳票の表示 | VIEW |
帳票一覧への表示 | LSTV |
帳票情報の変更 | MODY |
帳票への記入 | ITEM |
帳票のローカル印刷 | LPRT |
帳票のリモート印刷 | RPRT |
PDF表示/保存 | PDFV |
データ変換 | CONV |
上書き保存 | ASAV |
名前を付けて保存 | NSAV |
帳票項目の保存 | FLDS |
抜き出し範囲の設定 | INDX |
オーバレイ位置の設定 | OVLP |
クリップボードへのコピー | CLPB |
注意
存在しない保管フォルダ/保管フォルダ配下の帳票の記述に対するインポートは行われず、実行履歴にその旨が出力されます。
[ ]で囲んだ保管フォルダ/保管フォルダ配下の帳票の論理パスの記述形式に誤りがある場合は、インポートの実行時に次の[ ]が現れるまでのアクセス権情報がスキップされます。また、実行履歴に何行目の記述に誤りがあるかが出力されます。
複数行記述されたアクセス権情報のひとつでも記述形式に誤りがある場合は、対象となる保管フォルダ/保管フォルダ配下の帳票へのアクセス権のインポートは行われず、次の[ ]が現れるまでアクセス権情報がスキップされます。また、実行履歴に何行目の記述に誤りがあるか、何行目の保管フォルダ/保管フォルダ配下の帳票に対してインポートを行わなかったかが出力されます。
RPRTはインポート時に指定しても意味を持ちません。
ポイント
アクセス権データファイルは、文字コードをUTF-8コードで作成してください。
アクセス権データファイルにおいて、ユーザ名またはグループ名を指定する場合、26バイト以内で指定してください。
アクセス権データファイルの記述例は以下のとおりです。記述例の下に各行の示す内容を記述します。
1行目:コメント行
2行目:フォルダブロックの開始。保管フォルダの論理パスを[]でくくる
3行目:保管フォルダ名(コメント行)
4行目:すべてのユーザ(Everyone)に対して、すべてのアクセス権を設定する
5行目:フォルダブロックの開始。保管フォルダの論理パスを[]でくくる
6行目:保管フォルダ名(コメント行)
7行目:グループ「EIGYO1」に対して、すべてのアクセス権を設定する
8行目:グループ「EIGYO2」に対して、「帳票の表示」「帳票への記入」のアクセス権を設定する
9行目:帳票ブロックの開始。保管フォルダ配下の帳票の論理パスを[]でくくる
10行目:帳票が存在する保管フォルダ名(コメント行)
11行目:帳票名(コメント行)
12行目:ユーザ「USER1」に対して、「帳票の表示」「帳票への記入」のアクセス権を設定する
13行目:ユーザ「USER2」に対して、「帳票の移動」「帳票の複写」「帳票の削除」以外のアクセス権を設定する