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Interstage List Works V11.0.0 保守手引書
FUJITSU Software

2.3.2 保管フォルダの設定変更

既存の保管フォルダに対して行う、以下の変更について説明します。

(1) 保管フォルダの環境設定を変更する

保管フォルダの環境設定(プロパティ情報)を変更する方法は、以下のとおりです。保管フォルダの種類によって利用できる変更方法が異なります。

環境設定の変更方法

リスト管理サーバの保管フォルダ

マイ コンピュータの保管フォルダ

リストナビによる変更

lvsetfolコマンドによる変更

×

○:利用可能

×:利用不可

以下、環境設定の変更方法について説明します。

リストナビによる保管フォルダの設定変更

リストナビで、保管フォルダの環境設定を変更することができます。

リストナビで、リスト管理サーバ上の保管フォルダの環境設定を変更する方法については、“操作手引書 運用管理者編”を参照してください。
リストナビで、マイ コンピュータ上の保管フォルダの環境設定を変更する方法については、“操作手引書 利用者編”を参照してください。
フォルダの設定変更が行えるユーザのアクセス権については、“運用手引書”を参照してください。
lvsetfolコマンドによる保管フォルダの設定変更

リスト管理サーバの保管フォルダの設定変更をする場合、lvsetfolコマンドが利用できます。

コマンドのオプションに、変更する保管フォルダの保管フォルダ名、作成者名、「保管フォルダ情報ファイル名」、および-rオプションを指定します。「保管フォルダ情報ファイル」には、保管フォルダに設定する定義を記述します。

ただし、コマンドの実行にはスーパーユーザの権限が必要です。

保管フォルダを変更する手順を以下に示します。

  1. 「保管フォルダ情報ファイル」を作成し、変更する保管フォルダの定義を記述します。

  2. ディレクトリ名、保管フォルダ名、作成者名、および1.で作成した「保管フォルダ情報ファイル」を、lvsetfolコマンドにより登録します。

    lvsetfolコマンドの詳細、および「保管フォルダ情報ファイル」の定義の記述方法については、“コマンドリファレンス”を参照してください。

(2) 保管フォルダ名を変更、移動、複写する(リスト管理サーバの保管フォルダのみ)

リスト管理サーバ上の既存の保管フォルダに対し、フォルダ名の変更、移動、複写を行うことができます。

リスト管理サーバの保管フォルダ名の変更、移動、複写は、リストナビで操作します。ただし、【保管】アイコン直下の保管フォルダは、移動、および複写することはできません。

リストナビで、保管フォルダ名の変更、移動、削除する方法については、“操作手引書 運用管理者編”を参照してください。また、フォルダ名の変更、移動、複写が行えるユーザのアクセス権については、“運用手引書”を参照してください。
振り分け定義の更新について

保管フォルダ名を変更、移動、複写したフォルダを帳票の振り分け先として定義するかどうか、検討が必要です。

振り分け先として定義する場合は、以下の振り分け先定義の更新が必要です。

  • 受信フォルダの振り分け定義を利用している場合

    受信フォルダの振り分け先の定義を更新します。ただし保管フォルダ名の変更、および移動の場合は、受信フォルダの振り分け定義は自動的に更新されるため、定義の変更は必要ありません。

    受信フォルダの振り分け定義の変更方法については、“操作手引書 運用管理者編”を参照してください。
  • 帳票出力時に、アプリケーションで帳票の格納先を指定している場合

    帳票出力時に指定している帳票の格納先の設定を変更します。

    帳票の格納先の設定については、“運用手引書”を参照してください。

    帳票の格納先として物理パスが指定されている場合、以下の手順で保管フォルダの物理パスと論理パスの対応関係を変更してください。対応定義がされていない状態で、物理パスを指定して帳票の登録を行った場合は、登録エラーとなります。

    1. lvlstpthコマンドで、保管フォルダのパス対応表一覧を作成し、保管フォルダに関する定義を確認します。

    2. lvdelpthコマンドで、必要がない保管フォルダの物理パスと論理パスの対応関係を削除します。

    3. lvsetpthコマンドで、新たに追加する保管フォルダの物理パスと論理パスの対応関係を定義します。

      lvlstpthコマンド、lvsetpthコマンド、またはlvdelpthコマンドについては、“コマンドリファレンス”を参照してください。

注意

  • 保管フォルダ名の変更、移動、複写は、リスト管理サーバの保管フォルダに対して操作することができます。マイ コンピュータの保管フォルダでは操作できません。

  • リストナビ上で表示される保管フォルダ名は論理的なフォルダ名であり、リスト管理サーバで物理的なフォルダとの関連付けを行っています。このため、同じ保管フォルダに対して、2台のリストナビから並行して操作した場合、以下のようになります。

    • 一方のリストナビでフォルダの「移動」、他方のリストナビでフォルダの「複写」を行うことができます。

    • 2台のリストナビからフォルダの「移動」を行った場合は、後から実行したリストナビで指定した移動先に移動します。

    • 2台のリストナビから、同じ複写先を指定して同時にフォルダの「複写」を行った場合、複写先には2つの保管フォルダが複写されます。
      この場合、フォルダの複写後にいずれかの保管フォルダ名を重複しない名前に変更してください。

  • 複写したフォルダのアクセス権は、複写先の親フォルダと同じアクセス権になります。

  • 移動したフォルダのアクセス権は、そのままの状態となります。管理者ツールを使用して、必要に応じてアクセス権を再設定してください。

  • 同一保管フォルダ内に、保管フォルダを複写することはできません。運用上、そのような事象が発生した場合は、以下のいずれかの方法で同じ内容の保管フォルダを作成してください。

    • 同一保管フォルダ内に新たに保管フォルダを作成して、帳票を複写します。

    • 別階層の保管フォルダにいったん保管フォルダを複写し、保管フォルダ名を変更後、対象の保管フォルダに複写します。