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Interstage List Works V11.0.0 保守手引書
FUJITSU Software

2.3.1 保管フォルダの追加

保管フォルダを追加する場合に考慮すべき事項と、保管フォルダの追加方法について説明します。

(1) 保管フォルダを追加する場合に考慮すべき事項

保管フォルダを追加する場合は、次の事項について事前に考慮が必要です。

帳票の有効期限の設定について

保管フォルダ配下に格納される帳票の有効期限を設定することができます。有効期限を超え、「有効期限を過ぎたら削除対象にする」が設定されている帳票は、以下の帳票一括削除の処理対象となります。

  • lvatdellコマンド(リスト管理サーバの場合のみ)

  • リストクリーナ-クライアント(マイ コンピュータの場合のみ)

なお、有効期限は登録からの日数で指定します。保管フォルダを追加する前に、有効期限を設定するかどうか、および設定する日数を何日にするかについて、決めておく必要があります。

有効期限の設定による帳票の削除については、“1.5 フォルダ/帳票の監視と削除”を参照してください。
振り分け定義の更新について

リスト管理サーバにおいて保管フォルダを追加する場合は、追加したフォルダを帳票の振り分け先として定義するか検討が必要です。

振り分け先として定義する場合は、以下の振り分け先定義の更新が必要です。

  • 受信フォルダの振り分け定義を利用している場合

    受信フォルダの振り分け先の定義を更新します。

    受信フォルダの振り分け定義の変更方法については、“操作手引書 運用管理者編”を参照してください。
  • 帳票出力時に、アプリケーションで帳票の格納先を指定している場合

    帳票出力時に指定している帳票の格納先の設定を変更します。

    帳票の格納先の設定については、“運用手引書”を参照してください。

    帳票の格納先として物理パスが指定されている場合、以下の手順で保管フォルダの物理パスと論理パスの対応関係を定義してください。対応定義がされていない状態で、物理パスを指定して帳票の登録を行った場合は、登録エラーとなります。

    1. lvlstpthコマンドで、保管フォルダのパス対応表一覧を作成し、追加した保管フォルダに関する定義が存在しないことを確認します。

    2. lvsetpthコマンドで保管フォルダの物理パスと論理パスの対応関係を定義します。

      lvlstpthコマンド、またはlvsetpthコマンドについては、“コマンドリファレンス”を参照してください。

(2) 保管フォルダの追加方法

保管フォルダを追加する方法は、以下のとおりです。保管フォルダの種類によって利用できる追加方法が異なります。

追加方法

リスト管理サーバの保管フォルダ

マイ コンピュータの保管フォルダ

リストナビによる追加

lvsetfolコマンドによる追加

×

○:利用可能

×:利用不可

以下、各追加方法について説明します。

リストナビによる保管フォルダの追加

リストナビで、フォルダの階層を確認しながら、保管フォルダを追加することができます。

リストナビで、リスト管理サーバ上の保管フォルダを追加する方法については、“操作手引書 運用管理者編”を参照してください。
リストナビで、マイ コンピュータ上の保管フォルダを追加する方法については、“操作手引書 利用者編”を参照してください。
フォルダの追加が行えるユーザのアクセス権については、“運用手引書”を参照してください。

注意

リスト管理サーバで保管フォルダとして使用しているフォルダを、マイ コンピュータの保管フォルダとして定義しないでください。リスト管理サーバの管理情報を破壊する恐れがあります。

lvsetfolコマンドによる保管フォルダの追加

リスト管理サーバの保管フォルダを追加する場合、lvsetfolコマンドが利用できます。

コマンドのオプションに、作成する保管フォルダのディレクトリ名、保管フォルダ名、作成者名、および「保管フォルダ情報ファイル名」を指定します。「保管フォルダ情報ファイル」には、保管フォルダに設定する定義を記述します。

ただし、コマンドの実行にはスーパーユーザの権限が必要です。

保管フォルダを新規追加する手順を以下に示します。

  1. 「保管フォルダ情報ファイル」を作成し、追加する保管フォルダの定義を記述します。

  2. ディレクトリ名、保管フォルダ名、作成者名、および1.で作成した「保管フォルダ情報ファイル」を、lvsetfolコマンドにより登録します。

    lvsetfolコマンドの詳細、および「保管フォルダ情報ファイル」の定義の記述方法については、“コマンドリファレンス”を参照してください。